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聞いた言葉・第3回目、『○○の大儀、私心なくば揺らぐことなし』

○○の大儀、私心なくば揺らぐことなし

 上記○○の言葉には、一般社会にあまたある組織構成(町内会、PTA、親睦会、会社、協同組合、行政など)に当てはまると思います。政府や議会など、大きな単位を持ち出すまでもなく、小さな町内会やちょっとした親睦会でも、その運営には、細心の注意と多くの合意を得る場合が多いと思います。

 また、その長(会長、社長など)になれば、うまくできて当たり前、できなければ、箸の上げ下げまで言われることもあるでしょう。ある事項によっては、充分な説明や合意が得れないまま、実施してしまった、あるいは長として「これは皆のために良かれ」と思ったことでも、評価されないことがあります。

 この時、「皆のためにしたのに・・・」と言って首うな垂れるか、逆に開き直って「二度とするか! 役員は辞める」と言って放り出す場合などもあろうと思います。
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 ただ、誰だってそこの会の長になった以上、最初から悪意に満ちて、人のためにならないことをしようとする人は、ほとんどいないと思います。その多くが、何とか会員さんのために、あるいは何か社会に役立つのではと思いながら、計画したり、実行したりするものだと思います。

 それでも、結果としてあまりおもわしくない評価を受けた時、どう考え、どう行動するか、その時の状態などで、一概に同じような判断ができないのは言うまでもありません。

 しかし、その会の運営や取り組みに私利私欲、情実、私心などが入っていなければ、意外と早期に会員の、長に対する再評価は恵まれるものです。「やっぱり、あなたは、私達のためにやってくれていたんだねえ。分かるのに時間かかった」と。

 それと同時に、やっている本人も私心で動いて、失敗していないので、精神的には落ち着きがあり、別の対応策も出てくるものです。

 これが逆に、私利私欲などの私心が入った行動なら、取り返しのつかない信用失墜になることでしょう。その後、どんないいことしようとしても、なかなか、再評価の機会もないと思います。

 『○○の大儀、私心なくば揺らぐことなし』、この言葉は、長年私自身に言いきかせてきたものです。(それだけ、失敗や判断ミスが運営上、多かったということです)(記:2001年9月8日)

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