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太陽は燃えている(Love Me With All Of Your Heart)
私の聴きたい音楽(曲)シリーズ

曲名 太陽は燃えている(Love Me With All Of Your Heart)
作詞 C & M.Rigual(スペイン語) 、 M.Vaugham(英語訳)
作曲 C.A.Martinoli
1971年
歌手・演奏者 エンゲルベルト・フンパーディンク(Engelbert Humperdinck)、尾崎紀世彦
備考 -
この曲について
 この曲は、1971年、日本で大ヒットしました。歌手は、もちろんエンゲルベルト・フンパーディンク(Engelbert Humperdinck)です。 私は高校生の頃、最初に聴きました。FM放送か普通のラジオ放送だったか記憶定かではありませんが、「今週のベスト10か20」みたいな 番組だったと思います。

 とにかく、この曲は何週間もベスト10には入っていたことを覚えています。そして、他局のラジオ放送からも良く、この曲は流れていました。ただし、私は、歌手名について、番組司会者の言い方(アクセント)の違いや、彼の珍しい名前に惑わされたのか、しばらくの間「エンゲルベルト・フンパーディンク」と、正確に言えませんでした。お恥ずかしい限りです。

太陽は燃えている<EP>(画像はアマゾンサイトより)
  あと、今から10年ほど前でしょうか、この名前は、本名ではなく、ドイツの作曲家エンゲルベルト・フンパーディンクからとった芸名と知りました。イギリス人の彼が ドイツ語名の芸名とは、なんか違和感みたいなものはなかったのでしょうか。 いずれにして、不思議なもので(あくまでも私個人にとって)難しい(?)歌手名は、いったん覚えてしまうと、逆に一生忘れない名前と響きになりました。

 また、名称関連で、もう一つです。上記のデータ表の通り、英語題の「Love me with all of your」を仮に直訳日本語化すると、「すべてのあなたの心で私を愛して」となるのでしょうか。しかし、邦題は、「太陽は燃えている」です。英語の題や歌詞には、「太陽」を意味する「Sun(名詞)」とか「solar(形容詞)」などは一文字もないようです。同様に「燃えている」=「burning」などもありません。

 「英語名の曲名と、邦題は違うのだ」と言えばそれまですが、「太陽は燃えている」同じくらいの愛情表現だと思えばいいのでしょうか。それとも、私は、スペイン語の曲名(原題)や歌詞は全く調べてもいませんが、こちらの方には「太陽」に関係する語句があるのでしょうか。いずれにしても、邦題通り、太陽と同じくらい”熱い歌”と思っています。

 とにもかくにも私にとって、この曲やヒットした当時が強烈な印象が残っています。でも、エンゲルベルト・フンパーディンクは、1960年代から1970年代にヒット曲を続けて出していた頃、他にも例えば有名な「リリース・ミー(Release Me)」、「ラスト・ワルツ(The Last Waltz)」、「愛の花咲くとき(A Man without Love)」などの曲もあります。この中には、「太陽は燃えている」より販売セールの多かったレコードもあるかもしれません。

 この曲は、他の歌手も良く歌われている一曲です。その中でも、日本人歌手で、尾崎紀世彦さんの歌い方は抜群ですね。テレビでも、この曲を歌っておられる姿を見ました。他の英語の曲も、なんなくサラサラと歌い上げておられました。私は、彼のステージは見たことありませんが、たぶん沢山この曲も歌われたと想像しています。話は脇道にそれますが、彼の歌唱力は生前もっと評価されても良かったでしょうね。

 ここからは、全く私の個人的感想です。この曲は、やや短い前奏から、歌い出しが優しくスルスルと入っていき、流れるような歌い方が続き、そして間奏のオーケストラの演奏も広がっていくような雰囲気です。さらに盛り上げところは思い切って盛り上げて、終わりはビシッと決めた感じが、とにかくいいです。

 もちろん、このような曲や歌詞の良さだけでなく、エンゲルベルト・フンパーディンクの硬軟両方、スローもアップも歌いこなし、朗々と響き渡る歌唱力があればこそだと思います。この曲は、そのような全体が、どれも秀逸で抜群だったから当時大ヒットしたと、私は勝手に想像しています。また、今でも、その感じは生きているような気もします。

 (掲載日:2015年12月21日)

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