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福岡国際空港と離陸中について

2013年12月21日
(日本時間)
 自宅から義兄と一緒にタクシーで長崎自動車道・大村インターチェンジのバス停に向かいました。そして、07時11分発の九州急行バスに乗車し、車中では今から行く予定のオランダ旅行などの話をしていました。途中、2回のパーキングエリアでトイレ休憩などをしながら、予定通りバスは08時55分には、福岡国際空港ターミナルビルのバス停に着きました。

 二人ともターミナルビルで旅行鞄をゴロゴロ引きながら、KLMオランダ航空の出発カウンターを探しました。最初、私が並んでいた列近くのスタッフの方に聞くと、「KLMは隣のカウンターだ(頭上の看板がデルタ航空の所)」と教えてもらいました。どうも、一日の便数の関係からか出発の地上業務は別会社委託方式のようでした。そこに行ったところ、既に長蛇の列になっていました。

 しばらくして列が段々と進んで行きますと、自動チェックイン機2台置いてあるのが目に入ってきました。私は、このような機械で今まで国内線では何十回となくボーディングパス(搭乗券)に変えたことがありましたが、国際線には登場回数自体少ないため、恥ずかしながら操作したことありませんでした。それで、「あー、このような機械ならば早く手続きが完了するだろうなあ」と思ってました。まあ、慣れないことをするよりはスタッフさんにしてもらおうと思って、他の方の操作を見るだけにしました。

KLMのボーイング777-200ER<ただし写真はアムステルダム国際空港(スキポール空港)で撮影。福岡空港出発便も同系機種と思われる>

 やや遠目越しの見方でしたが、どうも予約ナンバーやパスポートなどをテキパキと入れられ、それが正しければ搭乗券が印刷されて出てくるようでした。あとは、カウンターで手荷物預けなどをしたら手続きは完了でしょう。列はさらに進み、私たちの順番が来ました。航空券やパスポートを見せながら手荷物を重量計に載せたら、スタッフの方から「手荷物は1個まで無料ですが、あと1個あるならば料金が要ります。1個超過分は(税金込)10,500円です。どうされますか?」と聞かれました。

 これまた恥ずかしながら私が事前に調べていなかったのですが、iPadやカメラ2台入った機内持ち込み用のデイパックとは別に、預ける予定の小さな旅行鞄やジャケットやズボンなどが入ったスーツケース二つにギッシリ詰め込んでいたので、今さら鞄を一個にもできません。直ぐに、「あっ、別途払いますので2個でお願いします」と言って手続してもらいました。あとは、凶器探知機の通過や出国手続きはスムーズに終わり、出発ゲート方面に向かいました。

 そのゲート前では既にバスへ乗り込む案内が始まっていましたが、私は、列の横付近にある両替手続きをしてくれるカウンターが目に止まったので、そこに向かいました。「あのー、貧乏人のため大した金額ではないですが、よろしく」と話しかけると、「このような時季に旅行される方ですから、そうではないでしょう」、「レートの関係から、あと・・・・円出して頂ければユーロ紙幣だけでキリがいいですよ」、「(金種は)高額・少額紙幣と混ぜておきましょうか?」なとと、なかなか極め細やかな応対でした。「あー、それは便利ですね」と言って、最後に両替紙幣を数えてもらって私も確認すると、「丁寧にして頂いて、ありがとう」と言って、また長蛇の列に戻りました。

 ゲートの受付も通り、やっとバスに乗り込むと落雷注意報で待機とのことで待つことになりました。数十分も待ったでしょうか、やっとバスは出発し飛行機横のタラップ車前で止まり、今度は機内に搭乗することになりました。あと、残念ながら悪天候もあり、機体まわりの写真が今回は撮れませんでした。ドア近くでは、客室乗務員の方が笑顔で出迎えてくれました。搭乗券を見せると、「あっちの通路から行ってください」みたいな指示があり、その方向に向かいました。

 この機体は、ボーイング777-200ER機のようでした。搭乗券通りの座席(3席シートの真ん中)に着席していると、右側席の方がなんらかの理由で席を立たれたので後で水平飛行になった時に私は、その通路側座席へ移動しました。その時、義兄に「先ほどは知らぬこととはいえ、手荷物で追加料金取られたけど、こうやって事実上2座席使えて、ロングフライト出来るのは、なんか得した感じ。まあ、ものは考えようですね」と話すと、「それは、そうね」と相槌を打ってくれました。

KLMのボーイング777-200ERのエコノミー・コンフォート(通常のエコノミー席より少し前後間隔が広い)

 あと、私達が座った座席は、エコノミーコンフォートということで、通常のエコノミー席よりは前後の座席間隔が広かったです。(この件の詳細は、次のページに書く予定です)座席に座るお客さんが落ち着くと、しばらくして機体は、11時50分、KL0870便はスポット出て行きました。しかし、機長アナウンスによると、「悪天候や雷などの影響があり、離陸待機の飛行機が6機あり、しばらく待って下さい。アムステルダム空港到着予定時間は後で知らせる」などがありました。

 どうも、タキシーウェイ(誘導路)には、他の機体が多くいるようでしたが、遅い速度ながら段々と滑走路に近づいていることは分かりましたので座席ベルトを締め直すことにしました。かなり、待って滑走路から、12時40分いよいよテイクオフ(離陸)です。定刻よりも約1時間半近く遅れたようでした。いつもの轟音とともに機体が浮き、あとは水平飛行になるまで上昇していくと思っていた12時46分頃に、なんと雷が機体に落ちたような音がして、少し驚きました。

 ただし、私が大阪空港で働いていた当時、一般論として雷雲は避けるような運航をされているようですし、たとえ航空機への落雷があったとしても余程のことがない限り機体自体が金属ですから、通常ならば安全だと聞いていました。また、これはご参考程度に避雷針みたいな雷対策装置ではありませんが、通常の運航でも帯電した電気は、そののまましておかず、放出するために翼の各所に放電装置=スタティック・ディスチャージャー(static discharger)が付いています。

 その後、運航乗務員のキャプティン(機長)から、「先ほど機体に落雷がありましたが、調べたところ運航に異常はありません」とのアナウンスがありました。このような時の機長の話は、いつもながら説得力と安心感があるなあと改めて思いました。

 さらに、機体は上昇を続け、座席前にある液晶テレビでは、スポットを出た後頃から刻々と、現在の飛行ルート、対地スピード、高度、外気温、残りの飛行距離と飛行時間、到着予定(現地)時間などを、様々な表示形式で伝えていました。私は、機内ではiPadを触るか、機内誌を見るしかないので、今回もこの航路マップを出来るだけメモすることにしました。

(掲載日:2014年1月6日)
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(旅行メモ)
2013年12月21日(日本時間)
07時11分、長崎自動車道・大村インターバス停、九州急行バス出発
08時55分、福岡空港国際線ターミナルへ、バス到着
09時15分、KLMオランダ航空の出発カウンターへ
10時00分、チェックインや出国手続き
10時30分、出発ゲート横の銀行カウンターで両替
11時00分、送迎バス乗車、雷注意で数十分待たされる
11時30分、KLMオランダ航空、KL0870便に搭乗
11時50分、KL0870便スポットから出発
12時00分、天候不良と離着陸機多いため待機状態続く
12時40分、KL0870便テイクオフ(離陸)
12時46分、機体に落雷、運航上全く問題なし
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