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札幌ケントス 
2回とも忘れられない出来事

 私は、札幌ケントスに、初回1987年12月11日に一人で行きました。 お世話 になっている 大阪『梅田ケントス』の店長からもらったボトル無料券を見せながら、「このカード、使えますかね」と言うと、「ええ、どうぞ、どうぞ」と、席に案内されました。

 その後、自分の書いたリクエストカードをバンド「リトルベアーズ」の女性ヴォーカルの方が、「遠い大阪から来られた上野さんです」と、ステージ中にマイクで読まれました。

 名前の紹介と同時にスポットライトが私に当てられ、このような経験をしたことがないため、慌ててカウンターの下に頭を下げたところ、また、「照れ性の方みたいですね」と、さらに店内に響くように言われ、恥ずかしかったことを良く覚えています。

 2回目は、約6年ぶりの1993年1月、ニセコスキーツアーの帰り、飛行機の整備士と客室乗務員(スチュワーデス)の方3名で、行きました。最初長年こなかったこともあり、懐かしい感じもして、初回顔を隠したカウンターも含め内装は、ほとんどそのままでした。

 中は丁度演奏中で、いつも聞いている踊りやすいオールディーズの曲が 聞こえました。バンドのメンバーは当然替わっておられたが、名前だけは「リトルベアーズ」そのままでした。カナディアンクラブのウィスキーと各ワンフードを頼みボトルカードにサインをし、頭をカードから上げ、何気なくステージ左奥で踊っているTシャツの男に目がいきました。

 会社は違うが同じ大阪空港で働いている友人に似ていました。「あっ、あいつだ」 名前を呼び、手招きするとこちらに来たので、「コラッー、おまえ何やっとん。冬の北海道でTシャツ1枚で、おどらんでもよかとやろうが」と、怒鳴る時は大阪弁、長崎弁と無茶苦茶でした 。

 「上野ちゃんこそ、なんでここにおるんや? しかも女の人も一緒に」。「こちらは丘珠空港のスチュワーデスさんと整備さんよ」と。スキーツアー帰りの熟年グループは、もう出来上がっておられた。

 オールディーズの曲を青春時代に聞かれた方ばかりなのか、ダンスも含め盛り上がっておられました。

 それからは互いのテーブルで自己紹介されたり、手を引くようにステージ前で踊られたりと、熟年パワー炸裂と言う感じでした。

 でも、私の不慣れもあるのか、見ず知らずのこのような熟年女性からの話しやダンスの誘いは何か脅威を感じました。生演奏のステージも2回(約2時間近く)終わり、熟年グループはまだまだ余韻醒めやらずのなか帰られました。

 予想外の展開や賑やかに騒げたことに驚きつつも、台風の過去った後の青空を見た思いがしました。私たちも店外に出ると、そこはやはり北国、店の中での汗が引いていきました。

 以上たった2回しか行ったことがないのにそのいずれもが、私にとって忘れられない出来事でした。(このページ、私の「国内旅行記」から一部転載しています)
(記:2001年10月20日)

札幌ケントスのデータ
バンド名 リトルベアーズ
所在地 札幌市中央区南4条西2丁目アオキビル1F
電話番号 011-512-5459
札幌ケントスへのリンク -
特記事項、その他 オープンは1986年11月18日 、 閉店は2008年12月7日

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