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旧宮殿(現在の内部は州立博物館)の外観
旧宮殿(現在、州立博物館)の中庭から撮影
旧宮殿の中庭に立つ髭のエーバーハルト公爵の騎馬像
旧宮殿の中庭に立つ髭のエーバーハルト公爵の騎馬像

旧宮殿(Altes Schloss)=州立博物館

2015年12月18日(ドイツ時間)
 前ページ「クリスマス市その2(シラープラッツ通り)」には、シュロス広場(宮殿広場)を後にしてプラニー通りの先でおこなわれていた、
シラープラッツ通りのクリスマス市について主に書きました。

  このページは、一旦クリスマス市は休んで、シュッツガルトの観光名所でもある旧宮殿(州立博物館)の中庭と銅像の見学について、主に書いています。
ただし、私達は、この州立博物館の館内見学は、時間の都合上していませんので、その点はあらかじめご了承願います。

旧宮殿(Altes Schloss)=州立博物館(Wuerttembergisches Landesmuseum)の中庭
 シラープラッツ通りを中ほどまで戻りますと、旧宮殿=州立博物館へ行けました。この旧宮殿は、ここから北北東へ百数十メートル先にあったシュロス広場(宮殿広場)の塔付近から外観を眺めていても一見して、その名の通り、他の建物と比べて古い感じがしていました。(旧宮殿の外観は、右側1番目写真、中庭面の建物は同2〜4番目写真を参照)

 この旧宮殿の外観の特徴は、尖がり帽子みたいな屋根がいくつかあるので、けっこう遠くからも確認できました。また、日本国内で売られているガイドブックや、ドイツ語含めたホームページにも大抵この尖がり帽子風の外観写真が掲載されてもいます。

 私は、ドイツ語版の各ホームページを自動翻訳で、この旧宮殿(Altes Schloss)について調べてみました。そして、下記<>内にまとめてみました。ただし、次の<>内の私の補足も含めた紹介文が正しいかどうか、自信がありませんので、あくまでも、ご参考までに、ご覧願います。

 < 旧宮殿(Altes Schloss)は、既に13世紀には建物(城)はあり、14世紀にかけて初代ヴュルテンベルク公(注:後の項目も参照)などが本拠地にしていたようです。そして、16世紀、クリストフ公とルートヴィヒ公によってルネッサンス様式の城に建て替えられたようです。それは、中庭側にあるアーチ式天井を採用していることでも良く分かるものです。(右側4番目写真参照) 18世紀には城の周囲にあった(水の)堀も埋め立てられたようです。

 また、歴代の王が、数多くの貴重で珍しい品々(宝物)を集めていたようです。それが、現在、州立博物館の展示品になっているようです。その展示品の中には、工芸品、コイン、時計、科学機器、繊維、楽器、古いガラス製品などがあるようです。 >

 なお、上記<>内には、州立博物館の展示品のことも書いていますが、今回、私達は時間がなかったため、館内には入っていません。そのため、翻訳通りの展示品があるか、どうか分かっていませんので、その点もご了承願います。

 この中庭に一歩踏み入れると直ぐにパッと目に入るのが、右側2番目写真でも、お分かりの通り、中庭に面した各階回廊の連続したアーチ形状です。柱と柱の中間部分には、クリスマスの飾りももしてありました。また、中庭の東西南北の各間に電線もあったようなので、夜間にはイルミネーションも輝くのだろうと想像しました。

 そして、しばし私達は、中庭を行ったり来たりしたのですが、この庭の広さは(目測ながら)南北間で約45m、東西間約25mあるようです。そして、この庭の南端側に騎馬像が立っていましたので、そこの方向に行きました。

髭のエーバーハルト公爵の騎馬像(Graf Eberhard im Bart)
 この騎馬像の紹介の前に、エーバーハルト1世について、世界大百科事典を引用して書きますと、次の<>内通りです。

 エーバーハルト1世=中世盛期シュタウフェン朝の時代まで,ビュルテンベルクの地はシュワーベン公領に属していたが,その間シュトゥットガルトの近くから出てネッカー川およびレムス川流域の支配者となった貴族の家柄が1135年ビュルテンベルク伯を名乗り,シュタウフェン朝断絶後の大空位時代(1254‐73)に皇帝の所領をも奪って全シュワーベンに支配圏を広げた。ビュルテンベルク伯領は15世紀に一時シュトゥットガルトとウーラハをそれぞれの首都とする2伯領に分割されるが,チュービンゲン大学の創設者エーバーハルト1世Eberhard I(在位1450‐96)が1482年に統一を回復,95年には皇帝によりビュルテンベルク公の称号を認められた。>

 上記辞典内容を極簡単に書きますと、彼が皇帝として君臨した時に、シュトゥットガルトを始め周辺の地域を支配下に置き、さらには大学の創設を始め様々な治世をおこなったと言うことでしょう。だから、それを称えて、ここに騎馬像があるのかもしれません。

 この騎馬像の高さは、地面から台座、馬、人物さらに右手に持っている剣の最高部まで目算ながら4〜5メートルありました。また、正確には分からないものの馬も人物も実物大に近いか、やや小さい感じにも見えました。そして、台座部分の向って右側後方部には説明文のプレートがありました。その文章の中には、名称がGraf Eberhard im Bart(
髭のエーバーハルト公爵)
、彫刻家はルートヴィヒ・フォン・ホーファー(1801〜1887年)で、建立は1859年のようです。

  あくまでも私の見た範囲内ですが、ヨーロッパの古い都市の博物館あるいは王宮跡などには、けっこう多くの騎馬像含めた彫像があり、それらも見てきました。その中で、例えばフランス・ベルサイユ宮殿の入口広場のルイ14世の騎馬像、ブリュッセル・ロワイヤル広場の騎馬像、ローマ・ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂前の騎馬像などは、なかなか立派でした。

 この髭のエーバーハルト公爵の騎馬像も、髭(ひげ)や鎧(よろい)の模様、あるいは馬のたてがみに至るまで、緻密で細部まで良く造られていました。そして、今でも力強く走りだしそうな雰囲気さえもしました。
 
(掲載日:2016年3月21日)
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(旅行メモ)
2015年12月18日(ドイツ時間)
10時00分、シュロス広場駅(地下)に到着、ケーニヒ通りのクリスマス市を見学
11時10分、シュロス広場の中心に立つヴィルヘルム(一世)の記念塔を見学
11時20分、シラープラッツ通りのクリスマス市を散策
11時30分、旧宮殿(州立博物館)の中庭を見学
11時40分、デパートのブロイニンガーに入り、見学とトイレ
11時55分、デパート近くのシュポラー通り脇に山羊が数頭、ジャム屋さんで購入
12時00分、キルヒ通り〜シラープラッツ通りのクリスマス市を散策、小学生3人のバイオリン演奏中
12時05分、ブラニヒ通り横にある州立博物館の外観を写真撮影
12時10分、カールス広場の「アンティークとコレクター市」を見学
12時20分、ドロテーエン通りの郷土料理店で昼食

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