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(写真1) ポルシェ博物館の入口(天井部が揺らぐ水面のようにも見える。2015年12月26日撮影)

(写真2) ニューヴィルツハウス(ポルシェ・プラッツ=広場)

(写真3) ポルシェ博物館(ポルシェ・ミュージアム)

(写真4) 車の広告塔

(写真5) Porsche 550 Spyder

(写真6) Porsche 904 Carrera GTS

シュトゥッツガルト、ポルシェ博物館など

2015年12月26日(ドイツ時間)
 前ページ「メルセデス・ベンツ博物館など」には、そこで見た160台の車両と1,500以上の展示品の感想や16枚の写真を掲載しました。
 今回のページは、いったん昼食や休憩した後、次に行ったポルシェ博物館で見た車の写真を中心に、個人的な感想などを掲載しています。(注:このページに18枚の写真を掲載していますが、車などは正式な展示名でない場合もあります)

ポルシェ博物館 (Porsche Museum)

 昼食後の休憩も終わり、15時05分、いつものフェーリッヒ駅から電車に乗りました。ポルシェ博物館に行くには、途中、フォイエルバッハ駅で乗り換えでした。そして、この駅から、少し行きますと、Neuwirtshaus (PorschePlatz)ニューヴィルツハウス(ポルシェ・プラッツ=広場)駅に到着しました。(写真2参照) この駅名通り、直ぐ北側にポルシェ博物館 (Porsche Museum)や広場がありました。

・博物館の建物や広告塔から奇抜なデザイン
 前ページで紹介しましたメルセデス・ベンツ博物館も特徴のある建物でした。しかし、このポルシェ博物館は、もっと奇抜と言いますか、幾何学、近未来形した大きな建物でした。大きいのは、いいのですが、その分、カメラのファインダーに納めるのは広角レンズ位置でも、全体が入りませんでした。(写真1、3参照)

 また、(写真1)を、ご覧願います。この天井部は、まるで風の少しある日に大きな川か、池の水面のように揺らいでいます。(念のため、私の下手な写真撮影によるピンボケではありません)  あと、この博物館前広場には、高さ20m位の鉄塔上部にスキーに例えるならば、ポルシェ車3台を直滑降させたような車の広告塔もありました。(写真4参照)

 私個人のドイツ人イメージと言えば、「勤勉、誠実、堅実、質実剛健」などのイメージもありました。しかし、これら驚くような建物や遊び心のある塔などを見て、「なかなか変わったアイデア、デザインを生み出す感性もあるのだなあ」と感心しました。

 ここで、車メーカーのポルシェ (Porsche)社の概要を、日本大百科全書を引用して、その一部のみを下記<>内に書いておきます。なお、ポルシェ博物館 (Porsche Museum)そのものの詳細は、当該の日本語版ポルシェ・ジャパン、ポルシェ・ミュージアムサイトを参照願います。

  < 高級スポーツカー製造ならびに車両一般設計・コンサルタントを業務とするドイツの会社。本社所在地はドイツのシュトゥットガルト。一族であるポルシェ家とピエヒ家が基本株式の100%と優先株式の25%を所有する家族企業。 (日本大百科全書より) >

・見やすく分かりやすい展示
  私たちは、チケットを購入し、中に入りました。数えてはいませんが、車、トラクター、バイク(自動二輪)、エンジンなどの展示物が100以上あったと思われます。しかも、当然触ってはいませんが、手を伸ばせば直ぐにタッチできるくらいの至近距離、どこも明るい照明で素人カメラマンには助かりました。

 私の見た範囲内では、いわゆる往年の名車を始め、最新モデルの車、さらには各種のレーシング仕様の車種まで展示してありました。そして、エンジンそのもの、あるいは駆動部分のギヤ(歯車や伝動装置)などの展示は、分かりやすい見せ方でした。

・流線形デザインの基本は昔のまま変わらず
 また、私の住んでいます長崎県内でも、たまに見かける「ポルシェ・カレラ(Porsche Carrera)」は、細部を見たら多くの違いはあるようです。しかし、あの流線形の、一目見ただけで「あれはポルシェの車だあ」と分かる基本デザインそのものは、今も半世紀前も変わっていないようにも見えました。

 それだけ、初期のデザインが素晴らしかったということでしょうか。アメリカ車やアメリカナイズされたデザインで、さらにモデルチェンジを繰り返すような車種のある、どこかの国とは根本的に違う発想や仕様なのかなあと思えました。

・空力学も考えたレーシング・カー

 あと、F1レーシング・カーやツーリング・カーなどレース仕様車で見られる車専用の翼(フロントとリア・ウィング、ウィングレットなど)をいくつも見学して、「あー、自動車レースは、空力学の競争でもあるのだなあ」と考え直しました。なにしろ、テレビか、雑誌でしか見たことがないようなレーシング・カーが、ズラリと目の前に何十台もあるのですから、興味は尽きなかったです。

 先ほども書きましたが、ここの展示車は見学通路と至近距離にあるため、ほぼ、どの車の横でも前でも見学者と一緒に撮影できます。しかも、その中で数台、順番待ちながらドアを開け、車内入れて、ハンドルも持て、色々なポーズも撮れる車もありました。

 このようなことを実際にして、写真に納まりますと、今まで「ポルシェは高級スポーツカー、高値の花の車」みたいなイメージばかりより、ちょっと違った実感もしました。最後に、車は買えないものの、せめてポルシェのグッズは購入できないかと思い、売店にも立ち寄りました。

・車の展示そのものを楽しめるポルシェ博物館
 先に行ったメルセデス・ベンツ博物館と、今回のポルシェ博物館(ミュージアム)は、車の博物館としては同じようなものかもしれません。しかし、両館は、各々のコンセプトによって、ちょっと違った感じもしました。それを簡単に言うならば、メルセデス・ベンツ博物館は「車などの歴史が分かりやすく勉強できる博物館」、ポルシェ博物館の方は「車の展示そのものを楽しめる庶民的な博物館」みたいな印象を持ちました。

 当然、様々な良さも両館ともあり、展示物の車自体に大きな変化はなくても、より一層今後も、見せ方の工夫(デジタル・オーディオ・エンターテイメント化など)をされるのではないかとも予想しました。どちらの博物館にも来てみて、私は大変見応えのある、楽しめたものでした。

帰国準備
 ポルシェ博物館見学も終わり16時30分、外に出てみましたら冷えてはいないものの、真冬のシュトゥッツガルトは、さすがに日が暮れかけていました。来た路線と同じく帰りも、フォイエルバッハ駅経由でフェーリッヒ駅へ戻りました。

 しばらくした後、夕食は和食(まぜご飯、豆腐のみそ汁など)で、いずれも美味しく頂きました。そして、義兄とホテルに戻り、いつものメモ書きもしました。部屋では、今日がシュトゥッツガルト宿泊の最後ということもあり、明日からの帰国にそなえて荷造りもしました。帰国準備と言っても、単に衣類や土産物品を入れ直して、パッキングするだけでしたが。

 ゆっくりと風呂にも入りながら今夜の夢は、(現実には到底あり得ない)「夢まぼろしだけでも、ベンツかポルシェの車を乗り回している恰好だろうなあ」と想像しました。

(写真7) Porsche Schlepper Standerd 218(トラクター)

(写真8) Porsche 906 Carrera 6

(写真9) Porsche 211S 2.2Targe

(写真10) レーシング・カー Porsche 917/30 Spyder

(写真11) (写真10)の運転席
(写真12) Porsche 911 Carrera 2.7 真っ赤なポルシェ
(写真13) レーシング・カーの逆さ展示
(写真14) バイク
(写真15) F1レーシング・カー
(写真16) パトカー Porsche 911 Carrera Coupe
(写真17) 展示フロアーと見学者 
(写真18) エンジン

(掲載日:2017年3月13日)
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(旅行メモ)
2015年12月26日(ドイツ時間) シュトゥッツガルト(Stuttgart) ポルシェ博物館 (Porsche Museum) ポルシェ(Porsche A.G. )
12時05分、中央駅構内の売店でお菓子類や昼食用のサンドウィッチ類を買った
12時50分、アパートに到着、しばし、雑談の後、昼食、メモ記入
15時05分、フェーリッヒ駅からフォイエルバッハ駅で乗り換え ポルシェ博物館駅へ行く
15時30分、ポルシェ博物館に入る、館内見学
16時30分、博物館を出る
17時30分、アパートに戻る、メモ記入
17時45分、夕食、和食(まぜご飯、豆腐のみそ汁など)
20時00分、ホテルに戻る、帰国用の荷造りなど
21時30分、就寝
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