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仁川国際空港にて (2008年11月21日、日本時間)
仁川国際空港
仁川国際空港の出発案内板

 この日KAL機は、揺れることもなく順調に飛行を続け海や海岸線も近くに見えてきました。高いビルも見え「ソウルの街中は、どんな所かなあ」と想像していると、より海に近づいてきて窓の右方面に長い橋の橋脚工事の様子も見えてきました。まだまだ数百メートル以上はあるのかもしれませんが、両端から橋桁が繋がりそうでした。

  仁川国際空港(インチョンこくさいくうこう、Incheon International Airport、空港のスリーレターコードは、ICN)について、私は、1997年春まで大阪空港で働いていた頃より、「何か韓国では、ソウル近くの湿地帯に大きな空港を造っているみたい」、「4千メートル級の滑走路が何本もあり、広さも関西空港の倍以上はある」とかの大雑把な情報ながら聞いてはいました。

 それで頭の隅にそのような記憶はあったものの実際見る機会が訪れるとは、当時考えもしませんでした。 今回改めてフリー百科事典『ウィキペディア』で空港概要を調べてみますと、「空港の開港日:2001年3月29日、広さ: 1,170ha、滑走路:3,750×60mが2本、4,000×60mが1本」です。成田空港が「滑走路:4000×60 mが1本、2180×60 mが1本、広さ:940 ha」ですから、やはり広い空港であることが分かります。

  いくら空港は大きくても旅客にとって不便であればどうしようもありませんが、聞くところによると「ターミナルビル内はなかなか便利に出来ている」との情報も私の耳に入っていました。ただし、空港と市内とのアクセス時間は、バスで約1時間半はかかるようです。今回私はトランジット(通過)利用ですから、空港の出入り口や市内との関係など確かめようがありませんでした。いずれ機会あれば観光客としてソウルを訪れ確認してみたいとも思いました。

  機内ではファイナルアプローチのアナウンスがあってから、間もなく15時40分頃に着陸しました。ご参考までに韓国の時間は日本時間と同じです。機体はしばらく誘導路などを走行していましたので空港内の諸施設も窓辺に見えていました。スポットに近づいて行くと、そこかしこで航空機へ各種サービスするタグ車(牽引車)、ハイリフト車、ドーリー車、キャビンサービスカーなど、日本でも見慣れた空港車両が忙しく動いているのも見えました。

 機体は指定のスポットに到着し、機内では手荷物入れからバッグを降ろす人、コートなどを着る人など様々ながら降機の案内を待っていました。そしてその時間となり出口のドア付近に、私達に食事などを出してくれた担当の客室乗務員がいたので「ありがとう」と言ってブリッジを歩きだしました。

 私にとって、このターミナルビルは記念すべき韓国の地、第一歩でしたが、第一印象「日本人にも優しい造りだなあ」と思いました。それは頭上にある案内板、掲示板に分かりやすい日本語表記があるので出口、乗継、搭乗口などの文字に沿って進めばいいだけでした。さらには縦横が身長より倍くらいの大きさがある出発案内板(このページの右側上から2番目写真)は、ハングル文字、英語、中国語、日本語を繰り返し表示しているようでした。

 乗継の手荷物検査場も通り、時間もあるのでターミナルビル内を少し行ったり来たりしながら歩いてみました。至る所に私でも知っているような世界的に有名な化粧品、ブティックなどを始め、各種お土産点など沢山ありました。また、どこの場所に行っても、広くて新しく、ガラス張りが大きく感じるビル内でした。ビルの外側に当たるスポット、駐機中の機体さらには滑走路方面に向かう飛行機も見えましたが、あいにくの曇り空と霧が少しかかっているためか、遠くはスッキリ見えませんでした。
アシアナ航空のビジネスラウンジ入口
アシアナ航空のビジネスラウンジ

ビジネスラウンジ
  そしてアシアナ航空のトランジットのチャックインカウンターで次の204便(OZ204)の手続きを済ませました。そのカウンターと同じ階の向かい側にビジネスラウンジがあるので「こんにちは」などと挨拶しながらチケットを見せると、「アンニョンハシムニカ、どうぞ」みたいな返事があり中に入りました。

 ラウンジの中は、なかなか広々とした感じで、グランドピアノも中央付近にあり、軽食や飲み物サービスも充実していました。飲食のサービス以外にも、ここにはシャワールーム、パソコンルーム、LAN、マッサージ機などありました。

 いったんテレビのニュースなどを見ていましたが、カメラのバッテリーの充電することを思い出し、ラウンジ内でノートブックパソコンを扱っている人の様子やパソコンルームなどを見て回りました。ただ、電源コンセントの形状が日本製と違うようでした。 そうこうする内に、ここで待ち合わせてしていた甥のタカちゃんが来てくれました。

 挨拶もそこそこに早速、ラウンジの女性スタッフと交渉してもらうことにしました。「おじさん、日本製のプラグの先に、このアダプターを継ぎ足すと使えるみたい」と言って借りてもらいました。私の持っている充電器は100V〜240Vまで許容範囲内なので、韓国の電圧(220Vそれに110Vもあり)でも使えるようでした。

 「あー、これで安心した。さっきまで使えないデジタルカメラをわざわざ持ってきたのか」と思っていましたが、これでラウンジ内や航空機内のコンセントでも使えると思うと、ほっとしました。 私がこのようにカメラにこだわるのは、もちろん旅の記念写真を撮りたいと言う欲求が、まずあることです。

 それと私は旅の楽しみ方として、1)行く前に色々ガイドブックその他で楽しむ、2)旅行中の楽しみ、3)帰ってから写真の整理とアルバム貼り、4)旅行記を書く、5)ホームページに旅行記を掲載するなど、1回の旅行で一石二鳥どころか、四鳥も五鳥も楽しんでいます。そのために、どうして必要なのが写真です。デジタルカメラのデータには撮影日時も記録されているので私のような物臭には大変重宝し、また時間など色々と思い出すのにも便利です。

 これからロサンゼルスまでの長時間フライトだから機内食も何回か出るだろうと期待していたので、ラウンジでは軽食サービスはとらずにジュースを飲んでいました。しばらくしていましたら1時間近く充電もでき、しかも出発案内時間も近づいてきたので、グランドピアノの前で写真を撮り、ゲートに3人で向かいました。

  19時40分、40番ゲート前で写真を撮った後、カウンター付近で地上係員が航空券を切ってくれました。さらに進むと機体前のデスクの上で機内持ち込み手荷物の検査をしているようで少し待たされました。タカちゃんが「おじさん、テロの関係かアメリカ行きは検査が厳しいみたい」と言っていました。

 私の順番になると、このデイバッグには「カメラとコンピュター」が入っていると、英語でやや大きな声で地上係員に言うと、さっと見て「どうぞ」と言う感じで通されました。 アシアナ航空204便(OZ204)の中に入ると、2Gの席に座りました。機種は、どうもボーイング777-300のようでした。

 定刻の20時00分より20分近く遅れてスポットアウトして、機体は滑走路に進み20時35分にテイクオフしました。座席前の液晶テレビでは、スピード、高度、温度、飛行時間などを各国の文字で繰り返し表示していましたが、記録しなかったため曖昧ですが、どうも11時間位のフライトになるようでした。

(掲載日:2008年12月8日)
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(旅行メモ)
17時20分、KE790、仁川国際空港到着
18時00分、トランジットの手続き
18時20分、ビジネスラウンジで休憩、カメラ・バッテリーの充電
19時40分、ゲートでチェックイン
20時00分、アシアナ航空204便(OZ204)
20時30分、OZ204、離陸

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