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ロサンゼルス国際空港 (2008年11月21日、アメリカ、太平洋標準時)

  食事も終わり、入国審査時に提出するアメリカ入国カードを書くことにしました。細長い用紙で、しかも文字が小さくて老眼鏡かけて何とか見えました。カードにはパスポートに書いてある番号、誕生日それに今回の渡米目的(観光)、滞在日数、その他などを書く欄がありました。文字は日本語表記もありますが、記入は英語もあるので、タカちゃんにも手伝ってもらって仕上げました。 アメリカ入国は2001年9月11日のテロ事件以降、手続きが厳しくなったと聞いていたので色々と想像はしていました。

 13時も過ぎた頃、アシアナ航空204便(OZ204)は、ぐんぐんと高度を下げ着陸態勢に入りつつありました。機内ではリクライニングを戻し、窓側の方は外を見ておられるようでした。ロサンゼルス国際空港(Los Angeles International Airport 空港のスリーレターコードは、LAX)について、私は元同僚などから以前「滑走路が4本あって広くて、しかも忙しい空港だ(発着回数が多いと言う意味)」と聞いていました。

  13時30分、OZ204は着陸して滑走路から指定のスポットに向かう時、遠くに空港内諸施設が見えました。アメリカの空港と言えば、私はこれまで(トランジットとして)真冬のアンカレッジ空港しか見たことありませんでしたが、ロサンゼルス国際空港は、ぱっと窓辺に写る範囲内でしたがやはり広いなあと言う印象を持ちました。
ロサンゼルス国際空港、テーマビル
(1967年当時の写真)

  私達の客席ゾーンの担当で、見るからに韓国美人の二人の客室乗務員が出口ドア付近で見送っていたので「お疲れさん、ありがとう」と言って、機体を後にしました。出口方面に向かうと、どこも工事ばかりで、むき出しの壁、天井や電気配線で通路もヒドイ状況でした。

 「うわー、仁川空港と全然違うなあ。こんな工事中とは知らなかった」と言いながら相当歩きました。後でロサンゼルス国際空港のサイトで確認したのですが、部分改築ではなくターミナルビル全体の大規模改修工事のようでした。

  あと話しが脇道にそれますが、この空港の建物と言えば1枚の写真を思いだしました。それは、まだ私が高校生の頃、兄が(1967年に)アメリカに行った機会に撮ったテーマ・ビル(The landmark Theme Building)の写真です。当時このような近未来系の建物を見たことなかったので「不思議な、珍しい形をしているなあ」と思っていました。(既にセピア色に変色していますが、このページ掲載の写真です)

  英語版ホームページで確認しますと、このテーマ・ビルは1961年にオープンしてロサンゼルス国際空港のシンボルみたいになっているようですが、私達は今回は残念ながら見る機会がありませんでした。そのような写真も思い出しながら、工事中の通路をさらに進むと入国審査の所に着きました。

最後は大笑いの入国審査
 最初は、3人で入国審査の列に並んでいました。検査の厳しさやアメリカ初入国の人には指紋押捺や顔写真を撮るためか、なかなか前に進みませんでした。先にタカちゃん親子は家族と言うこともあり二人で審査を受けました。次に私の番となり機内で書いた入国カードの記入欄に不足があることを指摘されました。

 審査場の後方に一人でまわり(エアーラインの)スタッフに尋ねると、さっとカードを見て直ぐに未記入欄に書き加えてくれました。そして、もう一回並ぶと長蛇の列の整理のためか体格豊かな女性係員から「3番へ行け」、「1番へ行け」などの誘導がありました。その通りに空いている審査口に並び、しばらくするとやっと自分の番がやってきました。

 一人だったことや先ほどのやり直しもあり、やや緊張していましたが、係員に最初「こんにちは」と声高に挨拶して、次に「アイ ドント スピーキング イングリッシュ(私は英語が話せません)」と話しかけました。すると、にこやかに「分かったよ」みたいな表情で、てきぱきとパスポートやカードなどを見てくれました。

 「入国目的は、観光?」、「一人で、それとも家族で?」などと聞かれたので、「あそこにいる親戚家族と一緒だ」と指さしながら答えていました。あとは「左手」、「右手」と指示通りに指紋押捺し顔写真を撮られ、バンバンとスタンプを書類やパスポートに押してもらうと終わりに近づきました。

 意外と速く終わったので私の方から「あなたは、いい仕事していますね」と言うと、「お前こそ(英語話せないと言った割には)いい英語だったよ!」と褒めてもらったので、お互いに大笑いとなりました。次に「あんたの家族で、いい観光旅行してな」みたいな会話が続き、「ありがとう、サンキュー」と言いながら審査口を通りました。

 出口先の通路では、タカちゃん達が待ってくれ「おじさんが一人になって心配したけど、なぜ係員と大声で笑い合っていたの?」と聞くので、今までの状況報告しながら今度は手荷物引取り場に向かいました。その間に「こちらは通過できたけど、中にはアジア系の中年おばさんが、偽造パスポートなのか係員がルーペ(虫メガネ)で何回も見ていたよ。たぶん、あの人は入国できないと思う」などの報告も聞きながら歩いていました。

 私は、数少ない海外旅行回数ながら今まで例えばフランス、イタリア、イギリス、スイスなど、また日本再入国などに審査を受けましたが、今回ほど時間がかかった経験はありませんでした。到着後、直ぐにどこか次の交通機関で移動みたいなことがなかったので良かったのですが、もう一回このような機会があれば時間の余裕もかなり必要だなあとも思いました。

 手荷物引取り場では、似たような旅行バッグを間違わないようにして手に取り、次は税関検査場に向かいました。ここもやや長い列でしたが、流れは良くて速いペースで通過できました。もう審査や検査もないという気安さもあり、足早に姪の待つ出口ロビーに向かっていました。

(掲載日:2008年12月15日)

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(旅行メモ)
13時30分、OZ204、ロサンゼルス 国際空港に着陸
13時50分、アメリカ入国審査手続き
14時50分、手荷物引取り、税関検査終了
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