TOP  INDEX BACK  NEXT

サンセット・ストリップ  (観光地や映画ロケ地紹介の第12回目)

 2008年11月、カリフォルニやグランド・キャニオンなどの旅行で行った観光地や映画のロケ地紹介の第12回目は、サンセット・ストリップ(Sunset Strip)と、テレビドラマのサンセット77(77 Sunset strip)です。まず本題に入る前に 私は英語が出来ないというのもありますが、いつもアメリカの道路の種類と日本語訳に苦労しています。 日本なら例えば高速道路、国道、都道府県道、市道など建設の時から、あるいはその後の道路管理者別みたいに大体なっていると思います。

サンセット大通り
(ショッピングエリア「サンセット・プラザ」近く)

ザ・ロキシー・シアター
(写真右側中央の黒い建物)
ザ・キークラブ
(写真上下の枠はビデオ映像のため)

 ところがアメリカの道路は、日本語訳するなら「大通り」に匹敵する道路の種類とした場合、例えば「Avenue(アベニュー)」、「Boulevard(ブルーバード)」、「Drive(ドライブ)」などがあります。しかも、これには高速道路やそれに関連した道路は除いています。このような呼び方をするには、それぞれ道路規格からとか、その道路の歴史があるからでしょう。

 「大通り」クラスでさえ上記のようにいくつかありますから、それよりも小さい「通り」、「小道」、「道」、「歩道」、「脇道」クラスなら、とても簡単に書けない位の英語表記があります。しかも、住所を道路名から表示するので、小さな道路含めて無数に道路名があります。また各州によっても違うようです。どなたかが「アメリカの道路名について」みたいな詳細な本を書かれたとすれば、たぶん何十ページになるのではないでしょうか。

 また、道路によっては例えば従来の「Sunset Boulevard(サンセット大通り)」が延長線され、さらに新たな道路がつながったとします。その延長分も従来と同じ道路名にもなっているようです。ですから、現地の運転手さんは、「ここまでがハリウッドのサンセット大通り、あそこからはビバリーヒルズの同じサンセット大通りだ」みたいに案内されてもいました。

サンセット・ストリップは「サンセット繁華街」か、「サンセット界隈」の意味かも

 通り名だけでなく、さらに頭を悩ましたのが、今回ご紹介している「Sunset Strip(サンセット・ストリップ)」です。現在この周辺は、サンセット大通りの一部分で、西は「ドヘニー大通り」から東は「クレセント・ハイツ大通り」までの約2.5kmの間を指しているようです。旅行ガイドブックなどにも、このサンセット・ストリップは固有名詞みたいに使われているので、いちいち今さら道路名や地域名にこだわる必要はないのかもしれません。

 でも、私は最初これをどうやって日本語訳するのか、まともに読めもしない英語版サイトを直訳しながら見ていました。サンセット・ストリップの「サンセット」は「サンセット大通り」のことでしょうから、あとは「ストリップ」の意味です。この場合の日本語訳は、どうも「店、レストラン、飲み屋など多くの店を持っている細い通り」のことを指しているようです。

 つまり、「繁華街」、「商店街」、「周辺」、「界隈」みたいな狭い地域のことを言っているような気がしてきました。(私の解釈が間違っていましたら申し訳ないです) 元々このサンセット・ストリップ地域は、「店などの多い細長い通り」=「細長い繁華街」だったと思われます。映画華やかの頃は、映画関係者が闊歩(かっぽ)したり、またファンや関係者もけっこういたのではないでしょうか。

 意訳すればサンセット・ストリップとは、「サンセット繁華街」あるいは「サンセット界隈」みたいな雰囲気の言葉だろうと思っています。まあ、東京に行った時、友人達と「たまには”六本木界隈”のライブハウスに行ってみようか」などの話したことがあります。その雰囲気に似たような言葉だろうなあと、今では思っています。とにかく、サンセット・ストリップは、音楽シーンでの登場回数やショッピングなどで語られる機会が多いので注目の場所ではありますね。

 この通りの音楽シーンについて、私も既にライブハウスの「ザ・キーー・キークラブ(The Key Club)」、「ウィスキー・ア・ゴー・ゴー(Whisky a Go Go)」について書いてきました。これら以外にも、「ザ・ロキシー・シアター(The Roxy Theatre)」、「ハウス・オブ・ブルース(House of Blues Sunset Strip)」、「ヴァイパー・ルーム(The Viper Room)」、そのほかにもいくつかあるようです。

 まあ、仮に一夜に一か所だけライブハウスに行ったとした場合、たぶん一週間で巡りきれないほど店の数が、このサンセット・ストリップ界隈にあるかと思います。あと、今まで夜間のライブハウスのことを書いてきましたが、この周辺に昼間、ショッピング・センター、ブティック、レコード・CDショップなどを歩いたとします。そして、お腹がすいたなあと思われたらレストランやカフェレテラスみたいな店もけっこうあったようです。

 しかも、この周辺には映画の都「ハリウッド」や、その住人も多いビバリーヒルズも直ぐ近くです。そのようなことから運転手さんによりますと、「この通りには映画スターや有名人もショッピングなどに良く来るので、それを目当てにファンも行き来するので人通りも多い」みたいなことを話しておられました。

サンセット77
(ユーチューブの動画より)

サンセット77(77 Sunset strip)
 このテレビドラマのサンセット77(77 Sunset strip)の放映は、日本では1960年代初めの頃です。東京オリンピックが1964年ですから、この当時、私が住んでいた田舎では、まだまだテレビが普及していった初期の頃だと思います。私は、このテレビドラマは10回位は見たような記憶があります。

 特に、このテーマソングは指の音を鳴らしながら「セブンティ・セブン、サンセット・ストリップ」と繰り返し歌われので、当時子どもながらも直ぐにメロディーを覚えました。(もしも、この歌をご存知ない方はユーチューブ動画サイトに「サンセット77 」もしくは「77 Sunset Strip」と入力して、ご覧願います。懐かしい曲が聴けます)

 あと、日本ではこのドラマ放映後の年代頃から、”3C時代”(カー、クーラー、カラーテレビの頭文字)とも言われていました。既にアメリカではカラーテレビだったかどうかは別にしても、このドラマでもよく写っていたオープンカー式の車は、白いスポーツ・カーでした。この車は、当時まだまだ珍しい感じにも見えました。

 スポーツ・カーだけでなく、このドラマで写る当時のアメリカの生活様式は、ほぼ全て日本よりも何年間も速く進んでいたような、こちから見ると、なんか羨ましい、憧れみたいな感じもあったのかもしれません。今の時代から別の言い方をすれば、”Oldies But Goodies ”と言いますか、まさしく、アメリカが最も輝いていた'50〜'60年代を体現していたような、そんな雰囲気もあったドラマでした。
私の関係ホームページ
 カリフォルニア旅行記』(目次ページ)
 フランスあれこれ』(目次ページ)

 ドラマはサンセット・ストリップ77番地にオフィスをを構えた私立探偵事務所が事件に取り組み、解決していくストリーだったと思います。私は、愛称がクーキーと呼ばれていた人くらいは覚えているのですが、主役級の人も、ドラマの内容も記憶に残っていませんでした。ただ、全体の印象、「アメリカは、カッコイイなあ」と言う程度だったと思います。

  まあ、子供の頃の記憶曖昧なことはさておき、まさか今回ロサンゼルスに行って、テレビドラマに何十回と登場したと思いますが、そのサンセット大通りを放映後、約50年後に車で走行するとは夢にも思いませんでした。ですから、私にとって先入観のみですが、「サンセット大通り(Sunset Boulevard)」と「サンセット・ストリップ(Sunset Strip)」と言う名称を聞いただけで直ぐに、このサンセット77(77 Sunset strip)のテーマソングが、頭によみがえった感じでした。

(掲載日:2010年9月8日)

    
TOP  INDEX BACK  NEXT