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高齢者と身障者対策
 
 誰でも平等に年齢は取ります。それに、いつ何時自らが怪我するか分かりませんし、日常、私のログハウスに年配の方や身障者の方が見学に来られるか予想出来ません。また、亡くなった父は生前地元地域の身障者の会長を長年努めていましたので、その影響も少しはあります。そのようなことから高齢者・身障者対策を私なりに考えました。それは次の

・玄関へ車椅子でも通過できるように、アプローチにした。約6mの手すりも設置し、 反対側は逆に地面から3段の階段にした。
・玄関の高さは地面から35cm、敷段は玄関面から15cm、敷段から床面まで12cmにとどめた。

・各部屋においては洋室、ダイニング・キッチン、水まわり間の床面は全く段差はなく、二つの和室に入る時だけ1cm弱の段差がある。風呂の段差も床面から下10cmスノコを敷き調整した。

・蛇口のカランについて、台所は1本の湯・水両様の棒式ハンドル、洗面は湯・水別の棒式、トイレは水のみのワンタッチ式にした。(ただし、風呂は都合上従来型)

・最初から意図してはいなかったが、下駄箱の天板(扉から約6cm自然木の形状で突き出しているためつかまりやすい)及び丸太自体が手すりとして活用できる。(実際私の母や高齢者の方がそのようにしていた)

・次も意図していなかったが、雨の日も玄関アプローチの煉瓦及び玄関床の鉄平石張りは滑りにくい。

・腰の高さのコンセントにした。(詳細は前述したので説明は省略)
などです。

 この件については本や展示場で特別勉強しなかったため大ざっぱで、今はもっと違うやり方もあったろうなあと思います。ただ、高齢者や身障者対策は何も特別にその人たちだけのために器材・器具を設置するのではなく、若い人や元気のある人でも仕様をそのようにすれば便利だと思いました。

 今は敷段を使わずいきなり床面に登り降り出来ても、いずれはそれを使い、さらには手すりがわりに丸太や下駄箱の天板を使う時期には重ねて大工さんに感謝するのかもしれません。(記:1998年3月)

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