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太陽は燃えている(Love Me With All Of Your Heart) | 私の聴きたい音楽(曲)シリーズ |
この曲は、1971年、日本で大ヒットしました。歌手は、もちろんエンゲルベルト・フンパーディンク(Engelbert Humperdinck)です。 私は高校生の頃、最初に聴きました。FM放送か普通のラジオ放送だったか記憶定かではありませんが、「今週のベスト10か20」みたいな 番組だったと思います。 とにかく、この曲は何週間もベスト10には入っていたことを覚えています。そして、他局のラジオ放送からも良く、この曲は流れていました。ただし、私は、歌手名について、番組司会者の言い方(アクセント)の違いや、彼の珍しい名前に惑わされたのか、しばらくの間「エンゲルベルト・フンパーディンク」と、正確に言えませんでした。お恥ずかしい限りです。
また、名称関連で、もう一つです。上記のデータ表の通り、英語題の「Love me with all of your」を仮に直訳日本語化すると、「すべてのあなたの心で私を愛して」となるのでしょうか。しかし、邦題は、「太陽は燃えている」です。英語の題や歌詞には、「太陽」を意味する「Sun(名詞)」とか「solar(形容詞)」などは一文字もないようです。同様に「燃えている」=「burning」などもありません。 「英語名の曲名と、邦題は違うのだ」と言えばそれまですが、「太陽は燃えている」同じくらいの愛情表現だと思えばいいのでしょうか。それとも、私は、スペイン語の曲名(原題)や歌詞は全く調べてもいませんが、こちらの方には「太陽」に関係する語句があるのでしょうか。いずれにしても、邦題通り、太陽と同じくらい”熱い歌”と思っています。 とにもかくにも私にとって、この曲やヒットした当時が強烈な印象が残っています。でも、エンゲルベルト・フンパーディンクは、1960年代から1970年代にヒット曲を続けて出していた頃、他にも例えば有名な「リリース・ミー(Release Me)」、「ラスト・ワルツ(The Last Waltz)」、「愛の花咲くとき(A Man without Love)」などの曲もあります。この中には、「太陽は燃えている」より販売セールの多かったレコードもあるかもしれません。 この曲は、他の歌手も良く歌われている一曲です。その中でも、日本人歌手で、尾崎紀世彦さんの歌い方は抜群ですね。テレビでも、この曲を歌っておられる姿を見ました。他の英語の曲も、なんなくサラサラと歌い上げておられました。私は、彼のステージは見たことありませんが、たぶん沢山この曲も歌われたと想像しています。話は脇道にそれますが、彼の歌唱力は生前もっと評価されても良かったでしょうね。 ここからは、全く私の個人的感想です。この曲は、やや短い前奏から、歌い出しが優しくスルスルと入っていき、流れるような歌い方が続き、そして間奏のオーケストラの演奏も広がっていくような雰囲気です。さらに盛り上げところは思い切って盛り上げて、終わりはビシッと決めた感じが、とにかくいいです。 もちろん、このような曲や歌詞の良さだけでなく、エンゲルベルト・フンパーディンクの硬軟両方、スローもアップも歌いこなし、朗々と響き渡る歌唱力があればこそだと思います。この曲は、そのような全体が、どれも秀逸で抜群だったから当時大ヒットしたと、私は勝手に想像しています。また、今でも、その感じは生きているような気もします。 (掲載日:2015年12月21日) |