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私の温泉紹介
宮城県、作並温泉、岩松旅館
都道府県名、地名、温泉地名など 入湯した旅館名(温泉施設名)
宮城県仙台市青葉区作並元木、『作並温泉 岩松旅館
主な泉質、温度など 備考(注:文章や写真は当時の情報です)
含食塩芒硝泉 ナトリウム・カルシウム・硫酸塩、塩化物泉、54.2度 この旅館のホームページは、ここからどうぞ。
天然岩風呂全景
 まず、ここの天然岩風呂は、「清流を枕にして入る温泉」と言ってもいいかなあと思いました。私は、1993年1月10日から12日まで2泊3日の一人旅をしていました。

 実は、この旅行時、最初から、こちらに来る予定ではありませんでした。いわき市の平駅の本屋に立ち寄った時、たまたまガイドブックを見て、初めて「作並温泉、岩松旅館の天然岩風呂」を写真で知りました。「こんな所に行ってみたいなあ」と単純に考えました。

 それで、早速1月11日急遽、仙台駅のバスターミナルから作並温泉行きに飛び乗りました。作並街道に出ると、広瀬川、田圃、山並みやさらに小さな町が交互にあらわれてくるようになりました。

 かなり行った所にニッカウイスキー仙台工場の特徴ある建物が見えて、さらに進むとバスは温泉郷に入り、大きな旅館ごとに止るようになり、終点は岩松旅館さんでした。ちなみに後で、もらったパンフレットの旅館名には『鷹泉閣・元湯 岩松旅館』と書いてありました。

天然岩風呂(パンフレットより)
 チラチラしていた雪を気にしながら、フロントに行くと、私のような日帰りの入浴客に対しても、快く迎えて下さりました。鞄からカメラだけは取り出し、貴重品もついでにあずけました。

 「サー、河原の温泉に行くぞ」と言う気分になり、歩きだしましたら、「タオルはお持ちですか?」と後ろから聞かれました。「ありませんが」、「なければ隣の売店にありますよ」と。

 どこに行っても私のオッチョコチョイの性格は変わりませんが、カメラだけで風呂に入ろうとしていたのですから。誰もお客さんがいない売店で数種類のタオルから、「作並温泉」と書いてある物を求めました。

 専用エレベーターや木の階段などを下ると、脱衣場がありました。衣類を置き、風呂場に進むと、手前に岩風呂、右側に広瀬川が流れていました。まあ、パンフレットの写真で、事前に見ていたと言えばそれまでですが、思っていた通りの温泉場でした。

 時間帯が偶然だったのか、客は私が一人でした。早速カメラを取り出して、構図を変えて5枚ほど撮りました。(入浴後さらに服を着て自分も入れて撮ろうと思ったのですが、当然三脚もないですから、なかなか、むずかしくやっと数枚撮れました)私だけかもしれませんが、ここの岩風呂は、入浴だけでなく、写真も撮りたいなあと思わせる温泉でした。

天然岩風呂、河原の湯
 ここには、「龍の湯」「真の湯」「鷹の湯」「河原の湯」と名の付いた温泉場がありました。源泉の湧き出ている様子が良く分る一番大きな温泉に、足を伸ばして頭を川の方にして寝そべると、清流を枕にするようになりました。この日そんなに水量も多くなく、しばし、せせらぎが耳にここちよいものでした。

 しばらくして今度は、逆に顔を広瀬川へ向けると、渓流沿いの岩場や枯れた草木には雪が見えました。次ぎに、一番下流部にある『河原の湯』に入りました。(左側の写真です)

 ここは、やや小さめな岩風呂ですが(一人にはもちろん広過ぎますが)、より開放的な、さらに川に近づいた感じがしました。たった一人でしたから、鼻歌まじりにゆっくり入りました。

 外はチラリの雪景色ながら、体が芯から温まったので、より一層「来て良かった〜。う〜ん満足」という感じでした。フロントで鞄を受け取りながら、そのことを含め「評判通りのいい温泉ですね。また、来てみたいです」と言いました。「ありがとうございます。わざわざ大阪からこられたのですか」と、丁寧な返事があり、温泉その他で少し話しが弾みました。

 私みたいな泊まり客でなく、あまりお金にもならない客に対しても嫌な顔もせず、応対されるこのフロントマンには、逆に頭が下がる思いがしました。(掲載日:2005年1月27日)

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