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私の温泉紹介
兵庫県、浜坂温泉、民宿おとの
都道府県名、地名、温泉地名など 入湯した旅館名(温泉施設名)
兵庫県三方郡浜坂町芦屋、 『浜坂温泉 民宿おとの
主な泉質、温度など 備考(注:文章や写真は当時の情報です)
 ナトリウム・カルシウム・塩化物泉、中性低張性高温泉、76度  この旅館のホームページは、ここからどうぞ。
浜坂温泉の源泉
 私にとって浜坂温泉の初印象は、蟹(カニ)の味でした。私は、長崎県出身で(当時)大阪空港で働いていて、先輩の親戚がひらいておられる民宿『おとの』さんに同僚たち10名位で数回泊まりに行きました。(このページ掲載写真は、1993年11月29日に撮ったものです)

 私は恥ずかしながら最初行った時、蟹のフルコース(刺身、蟹みそ、蟹酒、焼き蟹、蟹鍋、蟹雑炊など)は生まれて始めて食べました。この時(ややオーバーな表現ながら)「今まで、長崎や大阪で食べていた蟹は、一体なんだったのか?」、「(当時の年齢ですが)今まで30何年間、何を食べてきたのか?」、「ホンモノの蟹とは、こういうモノを言うものか?」と、自問自答するくらいでした。

 まあ、長崎でこのようなものを求めること自体、無い物ネダリでむずかしいことではあるのですが。それにしても、今まで蟹と言えば加工したものしか食べていなかったのだなあと、つくづく思いました。それから、蟹と温泉を一度に楽しめるこの同僚たちとの旅行は、私の大阪時代、冬の楽しみの一つでした。

 もう少し蟹の話しが続きます。蟹はあしが速いため、ほとんど湯がきます。じゃあ、なぜ蟹の刺身がここで食べられるのか、それは、「”水揚げ日本一の松葉ガニ”の浜坂漁港」が、近くにあるからです。つまり、獲れたての蟹が、直ぐその日の内にテーブルに載せられるためです。

浜坂温泉の源泉成分表
 あと、この付近では、「松葉ガニ」と呼称しますが、この蟹は、石川県あたりでは「越前ガニ」、北海道あたりでは「ズワイガニ」で、さらに各漁港でも呼び名が違っているようです。蟹と言ってもなかなか奥が深いなあと思いつつも、私はおいしく食べられたら、それでいいのですが。

 浜坂温泉について、民宿の方にお聞きすると、町でボーリングした結果、1978(昭和53)年に地下約120mより湧出して、温度は76度とのことでした。この湯を浜坂町内約800戸の各家庭に引かれたそうです。ちなみに、配湯戸数は日本一。なんと、うらやましいことでしょうか。

 民宿の岩風呂も当然天然温泉で、私も何度も入りました。何回目か行った時、この源泉はどこにあるのか、先輩と一緒に散策しました。歩いてしばらく行った所に、『ユートピア浜坂』の施設がありました。

 この直ぐ近くに源泉(上記左右の2枚の写真)がありました。源泉温度が高く、冬だったと言うこともあるのか、湯気が立っていました。私は、ユートピア浜坂にも興味もあり、ここにも入りたかったのですが、帰りの出発時間との関係からやめました。今思うとちょっと残念だったなあと思います。(それと、湯村温泉の入湯も含めて) なぜか、それは交通網の関係から長崎からは、なかなか行きにくいためです。

民宿おとの
 蟹、温泉の後は、お土産です。ここ浜坂町は、お土産にも困らない所です。(海産物の種類があり過ぎて、実は逆に選ぶのが困るくらいでしたが) 到着したその日の内に民宿の方に事前に頼んでおけば、蟹その他の新鮮な海産物も翌日の出発時点には購入できました。

 確かここで、同僚たちは蟹や魚など、私はカレイの一夜干し、(民宿の隣の家で製造している)竹輪などを買っていたと思います。私たちは、10名くらいでしたから民宿出発時、ここの玄関先がお土産であふれたような感じだったことを思い出します。

 また、歩いてそう遠くない所にいくつも店はありましたが、私が良く行ったのが大きな海産物の市場(渡辺水産)でした。ここは刺身から乾物まで、およそ海のモノなら何でもあるような感じで、品物が所狭しと並べてありました。

 その後、この温泉には行く機会がないのですが、長崎から浜坂温泉へのアクセスがもっと良ければなあと思いつつ、また、行ってみたい所です。「あー、たまにはホンモノの蟹が食べたい!」(掲載日:2005年2月4日)

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