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私の温泉紹介
栃木県、日光湯本温泉 はるにれの湯
都道府県名、地名、温泉地名など 入湯した旅館名(温泉施設名)
栃木県日光市湯元、 『日光湯本温泉 日光湯元観光センター はるにれの湯
主な泉質、温度など 備考(注:文章や写真は当時の情報です)
含硫黄・カルシウム−ナトリウム泉 69.8度 -
日光湯本温泉、温泉源の由来
日光湯本温泉の源泉
 日光を見るまで結構と言うなかれ (日光を見るまで結構というな)という言葉があります。私も素直にこの言葉を信じて、とりあえず点と線みたいな旅行でもいいから47都道府県全部まわろうと、1995年前後にラストスパートをかけていました。

 栃木県に行く機会があり、思い切ってこの日光に行くことにしました。1995年8月26日、日光に電車で着き、バスに乗り換えて、まずは、奥日光を目指しました。

 途中、いろは坂、中禅寺湖、華厳の滝、戦場ヶ原など、なかなかいい所も車窓から見えましたが、次の日にまわすことにしました。バスで着いた所が日光湯元観光センターで、ここに今回入湯した『日光湯本温泉、はるにれの湯』がありました。

 ここは、日光市内にある豪華なホテルや旅館に比べたら、質素ながら雰囲気が良い建物です。私は、一見なんか昔懐かしき山小屋風でもあり、最初から心休まる感じもしました。ここに、この建物の雰囲気は、お薦めだと思います。

 まずは、日光湯本温泉の源泉がある湯ノ平湿原に向かいました。硫黄の匂いがきつくなるのを感じつつ先に進むと、人の背丈ほどの小屋があちこちにありました。ここから各旅館に温泉が引かれていて、中にあるお湯はかなり高温のようでした。

 さらに行くと温泉寺がありました。この日光の温泉起源は諸説あるようですが、日光開山「勝道上人」(しょうどうしょうにん)が、延暦7年(788)に、この温泉を発見し、病苦を救う「薬師如来」様をお祀(まつ)りしたのがはじまりとの説もあります。いずれにしても、この日光湯本温泉は、相当昔から利用されてきた歴史があるようです。

 しばらく、緑木立もあるこの付近の散策を楽しみ、一汗かいたところで、目的の『はるにれの湯』に向かうことにしました。ここの湯船はあまり大きくなく、10人も入れないようでした。

はるにれの湯
日光湯本温泉分析表
 また、湯船のぐるりには、自然石で囲まれいて、内湯には変わりないのですが、窓は大きく外に向かって開放感ありました。湯は白濁しており、外からはさんさんと太陽が入り込み、来て入って良かったと思う温泉です。たまたま、平日の朝の時間帯だったためか、一人貸切状態で、ゆっくりできました。

 私は、恥ずかしながら、この時は全然考えもしなかったのですが、この湯の名前になっている「はるにれは」とは、木の種類で30mにも高くなる木で、この付近に林があるようです。

 あと、(掲載写真とは別の)ここの温泉表示板は、黒い板に白ペンキで塗ったもので、これがまた、年代を感じるものでした。最近は、どこに行っても近代的な建物、いたれりつくせりの設備や内装が多いです。

 しかし、逆にここの施設のような質素な作りが心和ませているなあとつくづく感じましたし、この種の雰囲気を全国の温泉場でも残して欲しいと思いました。

 少し体を冷やすために、今度は滝見に行こうとバスに乗りました。『竜頭の滝 (りゅうずのたき)』の流れは、大きく二筋に分かれ、まわりの木々に囲まれて流れ落ちる様は、爽快そのものでした。

 お腹もすいてきたのでバスを途中下車して、中禅寺湖畔にある『奥日光レストラン』で昼食をとることにしました。ここはログハウスで、私もこの2年後にログハウスを建てる準備をしていた関係上、食事だけでなく丸太関係も興味深く見ました。

 その後、お決まりの華厳の滝を見て、中禅寺湖畔を散策していたところ、黄色地に黒字で「一分間流」と書かれた店が目立ちました。どんな店かなと思い立ち寄ると、お土産店でした。さらに、ここでは創業百年以上、元祖日光一刀彫、一分間流三代目秀峰さんが、表札を始め置物などに彫刻されている所でした。

 下地なしの一分間で彫られるとのことでしたが不在のため、私はログハウスに合う表札を頼んで、さらに散歩を続けました。しばらくして帰ってくると、もう出来ていました。この表札は当然、今も玄関先にあります。お互い木同士ですから、相性がいいと言えばそれまでですが、なかなかログハウスにも合っていると思っています。

 次の日、日光東照宮を見て歩きまわりました。陽明門など国宝がいくつもある建物も良かったと思います。また、生えてから何百年前たつのか高いうっそうたる杉木立、何気なく置いてある石塔類、静かな庭などまわり含めて、ここは素晴らしいのかなあとも思いました。

 日光の2社1寺(二荒山神社、東照宮、輪王寺)は、1999年に世界遺産に登録されました。「日光を見るまで結構と言うなかれ」という言葉は別としても、見どころが沢山あり、観光客の方が毎年多く訪れているのは、やはりなるほどなあと実感致しました。(掲載日:2005年4月3日)

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