この写真は、2006年5月30日11時30分頃、遊休地の畑で撮影しました。いつも人の姿を見たり足音を聞いただけでも逃げるのに、この日は少し様子が違っていました。一旦逃げても、また同じ所に戻って来て、しきりに土を掘っているような、遊んでいるような、そんな雉(きじ)の仕草でした。
数分間観察していると、柔らかい所の土を掘りながら体を360度、何回となく回転させていました。それも、かなり熱心な感じで。私は最初、土の中にいる昆虫でも見つけているのかなあと思いましたが、どうもそうではないようでした。
途中から「何をしているのか?」と言わんばかりに邪魔しに来た胸とお腹が白色のカチガラス(上記写真の左の野鳥)が前後左右近くで歩いたり飛んでいました。このカチガラスに対して威嚇の泣き声を上げても、掘った土のまわりを離れようとしませんでした。
私は、雉の生態は知らないので何とも言えないのですが、ただ単純に遊んでいたと思えず、体に付いたかゆい虫を落すためにグルグル土をまわっていたのでしょうか。しばしの間、見慣れない雉の行動でした。(掲載日:2006年6月3日)
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