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夕食など
colosseo01.jpg (14221 バイト)
右側:サンフランチェスカ・ロマーノ教会
左側:マクセンティウスのパジリカ
1996年8月30日その
カヴール通り

 
ローマの日差しは夕方でもまだきつく、サングレゴリオ通りの歩道は並木道になっていて、木陰に入るとすっと風が通り抜けていきました。道幅の広くなった場所に日本人客が大勢乗った観光バスが停車していて、ゾロゾロと同じ方向に歩きだしていました。

 コンスタンティヌスの凱旋門とコッロセオが、また、大きく見える位置に来ました。つい4時間前に見学したのに、すごく遠回りしたので、なぜかしら懐かしい感じにも見えました。

 コッロセオ前の歩道の上には、Tシャツ、絵、飲み物の屋台が何店か出ていて、そのまわりには昼よりも多い人手になっていました。私たちもそぞろ歩きするが、歩道が石畳になっていて、その石もすり減って丸くなっているのもあり、歩きにくものでした。

 サングレゴリオ通りから、左のフォリ・インペリアリ通りに入り、左手には『サンフランチェスカ・ロマーノ教会』の高い鐘楼、さらに進むとマクセンティウスのパジリカが再度見えてきました。(右上側掲載写真は、フォロ・ロマーノの中から撮ったものです)通りの右側には泉が惜しげもなく流れていました。

 フォリ・インペリアリ通りとカヴール通りが交わる交差点に来て、次はカヴール通りに行くため信号機前で待っていました。このカヴール通りはテルミニ駅から、この交差点まで続いている通りで、ローマ市街地にしては長い通りでした。でも、まだまだ、日本のガイドブックにはホテル、レストラン、店などが、あんまり紹介されていないようでした。そんなに店も固まってありませんでしたが、ホテル、レストラン、バール、カフェ、ピッツア店など、かなりあり穴場の通りではないでしょうか。

 まわりに植木を置いたテラス席のあるレストランが交差点を渡った所にあり、ヨーコちゃん、タカちゃんから「ここも夕食を食べる候補の一つよ」と声かかりました。「今日は道間違えたし、色々あったので、日本語メニューのあるマングローヴァ(日航のスチュワーデスさんの紹介)に行こう。このレストランはいずれ行ってみよう」など言いながら、先に進みました。

 登り坂のカヴール通りを歩き、少し息が荒くなりかけた頃、ホテル・ボローネーオに着きました。各自寝そべったり、シャワーを浴びたりしながら、出かける準備をしました。話題は、やはり今日行ったコロッセオや地下鉄の自動販売機のことでした。


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レストラン・マングローヴァでもらった
姉妹店『ミーノ』のカード(写真)
夕食は日本語の使えるレストランにて
 
ホテルを出てカヴール通り歩きテルミニ駅方向に向かいました。最初からテルミニ駅のコーンコースに行けば反対側に行けるのに地下街に行ったり、駅横にある遺跡を遠回りしたりして、やっと目指すマルサーラ通りに出ました。

 レストランは地図から見たら直ぐ近くにあると思うのだが見当たらず、一筋通り越してから、「やっぱり、来すぎたいみたいね」と言いながら戻りました。すると細い通りに入口が小さい感じの『レストラン・マングローヴァ』があった。

 レストランに入り「ノー、リザーブ、オッケー?(予約していないけどオーケーか)」と一人目の白シャツに黒ズボンをはいたウェイターに聞くと、相談しに行ったのか、奥に引き込んでしまいました。次にジーパン姿の人が来て、「オッケー、オーケー」と言う感じで手招きしてくれました。「フォーメン(4人)」と指たてながら、奥への部屋に行き4人席に案内されたが、隣の部屋の歌や手拍子が気になりました。

 「エライ所にきたな〜」と言いながら、日本語メニューを見て、各自頼むことにしました。私はスパゲッティーはミートソースのフィットチーネ(きしめんの様な幅広パスタ)、子牛のソテー、フルーツサラダ、飲み物はビールと白ワインを頼みました。4人とも注文が終わると、話題はジーパン姿の人や隣の部屋のことに変わりました。「白と黒の服装の人達に指示しているから、あのジーパンの人はここのオーナーでは」、「隣は日本の団体さんだ。日本人はチップをはずむから、いい客かもね」など、取り止めもない話が続きました。

 部屋をぐるりと見渡すとテーブルの上には、みずみずしい生花がひとかかえほど花瓶にさされ、壁には絵画が掲げられて目を楽しませてくれました。会計をする段になり、ウェイターに頼むと、約275000リラでした。支払い後ウェイターが「マダム」と言いながら、ヨーコちゃんに真っ赤なバラ一輪をプレゼントしてくれ、これから「マダム・ヨーコ」と呼ぶことにしました。

 「店の名刺はありませんか?」と聞くと、レストラン・マングローヴァの姉妹店『ミーノ』の写真が表に2枚、裏にミーノの名前が大きな赤文字で2店、マングローヴァが小さく1店書かれたカードをもらいました。「グラッチェ、サンキュー」と言いながら、少し涼しくなった駅裏通りに出ました。

 テルミニ駅方面歩きカヴール通りへの近道を探したところ中央コーンコースがあり、通り抜けできました。「な〜んだ、来る時もここからくればもっと、早くこれたのに」と言うのは結果論でした。このコーンコースは線路側に切符売り場や改札口、出口側に売店、薬局などありました。

 ジョヴァンニ・ショリッティー通りに出て、昼よりもにぎやかになったような駅前を歩き、左に折れればもう慣れてきたカヴール通りでした。二つ目の信号機が赤だったので待っていると男女カップルが後ろから来て、何やら私たちに声かけて通り過ぎました。「何言ったのかな?」、「たぶん、『失礼、私たちはお先に行きますよ』と言ったのでは」と、タカちゃんとヨーコちゃんが解説してくれました。

 ホテル・ボロネーオに着き、各自風呂や鞄の整理をして、長くながーく感じたローマ一日目がやっと終わり、眠りを迎えました。

(旅行メモ)
18:10 サングレゴリオ通りからカブール通りに戻るコースで歩いた。
18:20 再びコッロセオ前を通った。
19:10 ホテルを出てカヴール通り歩きテルミニ駅方向に向かった。
19:40 テルミニ駅近くの『レストラン・マングローヴァ』に入った。
20:50 夕食が終了し、テルミニ駅コーンコースからカブール通りを歩いた。
21:20 ホテルに着き休んだ。

(掲載日:2006年3月16日)

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