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新旧がマッチしたストラスブール

 ストラスブール市は、人口26万人の都市でフランス、アルザス地域の中心都市です。この地域は、ドイツ、スイスと国境を接するフランス最東部に位置しており、緯度では樺太南部とほぼ同じで、西のヴォージュ山脈と東のライン川に挟まれた縦に細長い地方です。

 フランス全土からすればストラスブールは東の外れになりますが、ヨーロッパ大陸と言う視点で眺めれば、まさしく、ど真ん中の位置になります。ヨーロッパ連合=EU(European Union)の議会が、この都市におかれたのも位置的にも納得できました。

 気候は、内陸性で年間降水量は600〜700mmと比較的少なく盆地型のため夏は緯度が高い割には暑く、冬は寒さが厳しく曇りがちで、年間凍結日数は60日を越えるとのことです。

 言語は、フランス語で住民の8割近くがゲルマン系方言であるアルザス語を話す、もしくは理解しているとのことです。

 ストラスブールを直訳すると、「道の町」で、古くからアルザス地域が「ヨーロッパの十字路」と呼ばれるように、ストラスブールもその中心都市として、中世から今日にいたるまで交通 の要所として繁栄してきました。フランスとドイツとの争いで何回も領有権が変わり、ドイツ語読みではストラスブルグと呼ばれます。

 私の場合、旅行前に持っていたストラスブールのイメージは、歴史のある古い街と言うよりは、どちらかと言うとテレビなどで度々報道されているEU関連ニュースの影響からか、ヨーロッパ連合の議会がある所が強かったです。

 そのイメージにそって確かに、観光遊覧船からEU議会の大きい建物も見ました。でもさらに今回の旅行で素晴らしかったが、1988年ユネスコの世界遺産に指定された旧市街、中でもプティット・フランスなどで木組みの家が立ち並ぶ街なみでした。16世紀、17世紀から続く歴史的建物と言うばかりではなく、その地域全体が可愛らしく、美しい風景でした。

 また、ストラスブールのほとんどどの地域からも視認できるカテドラル(大聖堂)の尖塔、市内中心地に車を入れない街造りやその替りの市民の足として便利なトラムなど、新旧がマッチした興味深い街でもありました。

 私が訪れた観光地などは他のページに書く予定ですが、ひとことで言ってこのストラスブールは人に優しく住みよい街だと思いました。(掲載日:2004年6月28日)

参考(ホームページ)資料

在ストラスブール日本国総領事館
フランス政府観光局


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