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総てが真新しい第2旅客ビル

 成田空港建設当初からのボタンの架け間違いから、今だに用地未買収の空き地を所々に見ながら機体は15時50分過ぎに62番スポットへランプインした。昨年テレビ等で成田空港の第2旅客ターミナルビルがオープンしたと聞いていたので期待していた。

 高い天井、まだ香が漂う壁、落ち着いた感じのフロアー、分かりやすい案内標示板と便名・航空会社名を示す電光掲示板等その総てが噂にたがわず真新しかった。

 エスカレーターで降りるとそこはA1到着ロビーだった。まだ 手荷物は届かないようなので今のうちにトイレを済ませてできるかぎり見てみようとウロウロしはじめた。それにしても新しいだけでなくゆったりした作りである。「うらやましい、お金もかかっただろうな」と思わざるを得なかった。しばらくするとターンテーブルがまわりはじめ手荷物を受け取った。

 プッシュ・カートにサムソナイトを乗せ、出口からバス停を探した。最初旅行社からもらった資料を覚えていたつもりが、逆の方向へ行っていた。おかしいな〜と思いながら、もう一度バス停番号を確認して戻ることになった。25番から『ホリディー・イン・東武成田』の送迎専用バスは出ていた。

 ここの前後にも『成田・全日空ホテル』等多くのホテル送迎バスが離発着しているようだった。ここでも待ち時間があるのでぼんやりまわりを見ていると次々と外国エアーラインの運航乗務員や客室乗務員が出口から出て、口数も少なくバスへの列を作りはじめた。16時30時発のバスに乗り込んだ。(1994年1月1日記す)

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