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花写真集
待宵草

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主な撮影場所:
 長崎県大村市野田町
撮影日時:2007年7月1日
 掲載年月日:2007年7月 4日
 <撮影メモ> この待宵草(まつよいぐさ)について国語辞典の大辞林では概要次の<>内の通り書いてあります。

 < アカバナ科マツヨイグサ属の越年草。高さ50〜80センチ。茎は直立し、葉は線形で白い脈が目立ち、互生する。夏、黄色い4弁花をつけ、夕方開き、翌朝しぼんで黄赤色になる。南アメリカの原産で、日本には江戸末期に渡来。河原や荒れ地にみられ、花は黄色。よく、花が白いツキミソウと混称される。よいまちぐさ。《季 夏》 

 恥ずかしながら私は最初この花の正式名称を知らず「宵待草(よいまちぐさ)」と思っていました。これは、美人画で有名な竹久夢二の宵待草の一説「待てど 暮らせど こぬ人を 宵待草の やるせなさ 今宵は月も 出ぬそうな」が有名なためと思われます。

 私は1990年8月23日、24日と岡山旅行時、2日目に竹久夢二郷土美術館に行きました。この時、美術の教科書でも見たような美人画の展示や宵待草に関係する記述を見たような記憶があります。さらには館内では、ずっと宵待草のメロディーが流れていたのが印象に残っています。

 名前間違いは脇においたとしても、長年私は実際どのような花か知らずにいました。まるで笑い話みたいですが、夜の道端で見た黄色の花を次の日の朝に撮影しようと思っていましたら花が咲いていませんでした。

 「おかしいなあ、あの花は枯れてしまったのかなあ」と思っていたら、その日の夕方も咲いていました。数日様子を見て、ついに花に詳しい方に尋ねると「それはね、待宵草と言ってね、夜咲いて朝しぼむのよ」と教えて頂きました。

 「なんだ、そうか」と思い、今度はカメラを構える段になって、また下手の横好きカメラマンを悩ましました。その第一が咲く夕暮れ時間帯が意外と暗いのです。ストロボ使ってみましたが、自然な色が出なくて数日失敗していました。

 ニコンD200のISO感度を800〜1600くらいと色々調整してみました。これで夕暮れでも、まあまあ写りますが次の問題として暗い分ピント合わせに苦労しました。また、構図の関係上、花一つだけでなく、数枚一緒に写したかったのですが、この花は各々の茎が広く別角度に伸びるのか、まとまって撮りにくかったです。

 思うとおりに撮れていないのですが、今回上記2枚を掲載しました。左写真の左側上に写っているのが咲く寸前のものです。雨傘を開くほど速くはありませんが、”つぼみ状態”から満開に咲くのは想像したよりも時間が短かったです。

 この待宵草は、なぜ夜にだけ咲くのかの疑問は、数人の方にお尋ねしましたが、今回詳細は分かりませんでした。ただ、生存競争か次を残す関係からか、昼間より夜が都合がいいと言うことで進化してきた花のようです。

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