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聞いた言葉・第168回目、『湘南海岸、チャコの海岸物語 〜 涙の湘南』

 

湘南海岸、チャコの海岸物語 〜 涙の湘南

  今回の「聞いた言葉」シリーズは、毎回書いています何か言葉の意味などではなく、湘南海岸と言う共通項からの内容です。そのため、いつものシリーズ内容と主旨も書き方も違っていますので、この点はあらかじめご了承願います。

えぼし岩(2005年4月28日撮影)
手前は菱沼海岸側、後方は江の島

 また、見出しは、長くなりますが本当は<湘南海岸、歌はサザンオールスターズの「チャコの海岸物語」 〜 AKB48の「涙の湘南」について>です。まず、国語辞典の大辞泉には、次の<>内ことが書いてあります。湘南海岸= 神奈川県南部、相模湾に面した海岸。鎌倉市から茅ヶ崎市柳島(やなぎしま)海岸にかけての 砂浜地帯。その間に湘南観光地の中心江の島がある。夏、海水浴場としてにぎわうほか、 サーフィンの最適地として知られる。>

 歌の方で、チャコの海岸物語(作詞・作曲 桑田佳祐)は、私と同世代前後頃ならば良くご存じでしょうが、1982年に発売され大ヒットした曲です。涙の湘南(作詞:秋元康、作曲:岡田実音)について、私は詳細知りませんが、どうも2006年の公演曲の一つのようです。この歌2曲については、後で書きたいと思っています。

 私は、2005年4月、東京である会がありまして大変久しぶりに長崎から行っていました。その会も終わり翌日の4月28日、「ここまで来たし、田舎から出て来る機会も、この年齢になると、なかなかないだろう」と思って、以前から考えていた湘南海岸へ行ってみることにしました。そのきっかけは、茅ヶ崎市出身でも有名な桑田佳祐さんの曲チャコの海岸物語でした。

  この歌詞の一節に、「エボシ岩が遠くにみえる」があります。このことから、写真では少し見た覚えがあったものの、「実際どんな形をしているのだろうか?」、「海岸から近くにあるのだろうか?」、「歌にまで歌われてるのだから、きっと特徴あるのだろう」みたいなことを考えていました。

 歌(特に大ヒットした曲)の一節で登場する場所は、不思議なもので田舎者の私でも、湘南と言う洒落た名称にも感じる所で、さらに元々縁がなくても、何か親近感がありました。それで、東京からJR東海道本線に乗って茅ヶ崎駅に着きました。さらに海岸へ歩いて行くと、晴れた良い日の4月だったので、けっこうウィンドサーフィンや犬を海に泳がせている家族連れなどを多く見ました。また、えぼし岩も歌詞通りに見えていました。(右上側写真参照)

 このチャコの海岸物語は、当時か、それ以降だったか忘れましたが、カラオケでもよく歌ったものです。明るくて調子が良くて、周りにいる人の掛け声も入れて盛り上がる一曲でした。私は、湘南海岸全部を歩いた訳ではありませんが、歌詞や曲調からして、地元の桑田さんだからこそ出来上がったのだなあと納得もしました。

 茅ヶ崎市ホームページの「えぼし岩」紹介文章には、「昔のえぼし岩は現在のものより先端部分がより烏帽子らしく西へ長く尾を引いていましたが、戦後、米軍の射撃訓練の標的にされ、その先端部分は消失し、わが町のシンボルを守るための市民運動が起き、訓練は中止されました。」とあります。このように、えぼし岩にとっては、悲しい歴史もあったようです。しかし、市民運動の力で米軍の訓練を中止させたとは、これはこれで茅ヶ崎市民の心意気を感じました。

 この湘南海岸ですが、冒頭の国語辞典にある通り、「鎌倉市から茅ヶ崎市柳島(やなぎしま)海岸にかけての 砂浜地帯」とあるようにかなり長い海岸線を言うようです。その中に、江の島があります。この江の島も、私はブラブラしてみました。蛇足ながら、サザエの壺焼きを食べた記憶まであります。それ以外にも、書けばキリがないほどあるのですが、話は先にすすめます。

私の関係ホームページ
 (音楽関係のみ)
 永遠より続くように
 美しく青きドナウ
 ボロは着てても 心の錦
 手紙調(メッセージ調)の歌はヒットする
 何がヒットするか分からない時代
 ブームは長く続かない、劇場は長続きする場合もある
 京童唄
 パリの空の下
 手紙調(メッセージ調)の歌はヒットする

 ここで話は変わりますが、私はユーチューブ(動画サイト)を良く見る方です。いつもの通り、何とはなしに、色々と見ていましたら、今回紹介するAKB48の涙の湘南と言う動画が現れました。しばし、聴いてみますと、この曲調が、昔懐かしいようなサウンドなのです。ビートの効いた流れるようなエレキ・ギター、キレの良いドラムなどの音とともに5人で歌い込んだようなAKB48の生歌など、日頃テレビなどで聴く曲と雰囲気が全然違うのです。

 「へえ〜、AKB48には、こんな曲もあるのか」と、ド素人の私にとって新たな何かを発見したような思いでした。そして、オールディズファンの私にとって、AKB48の曲ながら、いっぺんに親近感を覚えました。私も自他ともに認めるオッサン年齢になってしまいましたが、その分、以前の様々な大ヒット曲など当時の状況や背景までも、ライブで見て今も部分的ながらずっと覚えているものです。

  そのようなことから、チャコの海岸物語にしても涙の湘南でも、私にとってあらためて)湘南海岸の雰囲気の一部を思い出させるものでした。歌の持つ別の影響力と言いますか、旅にも誘い出すような歌詞や曲調のある曲は、時代を超えて歌い継がれていくような、そんな気がしました。


(記:2013年5月27日)

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