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マーストリヒト市内観光その9

2013年12月22日
(オランダ時間)
 前ページには、古城レストランChateau Restaurant Neercanneの地下貯蔵庫(ワインセラー)のことを主に書きました。また、このワインセラーは見学だけでなく各々食前酒を飲み、昼食の一部分と言う意味合いもありました。今回のページでは、地下貯蔵庫を出て、レストラン棟のことや昼食のフルコース料理などについて書きます。
レストランン(右側が玄関、1階左側で昼食)
レストランの玄関( ランプがいい雰囲気)
レストランのカウンター( 写真の右側。奥の窓側にクリスマスツリー)
(古城レストランのHPより)レストラン(私達は中央部やや右側=奥から2番目のテーブルで食べた)
2番目に運ばれた料理
メインデッシュのロブスター
チョコレートとアイスクリーム

レストラン玄関とガス灯風の明かり
 地下貯蔵庫(ワインセラー)を出て、さらっという感じでバルコニー(テラス)からも見学し、いよいよレストランの玄関前にやってきました。(右上側1と2番目写真参照) 私達が食べた所は、1番目写真に左端側に写っている車の位置側のレストラン内部でした。

 右上側2番目写真が、通常の玄関になります。最初あまり飾り気のない入口にも思えましたが、玄関ドア両脇には壁から突き出して垂れ下がった大きなガス灯風の明かりが、なんとも言えない雰囲気を作り出しているような気もしました。また、階段手前の両脇には、石造り風の花瓶に花がありました。

 私の感想ながら古城という、石造りのいかつい建物が多いので逆に、このような質素な雰囲気の玄関も、かえって良い感じを出しているのかなあとも思いました。そして、ドアやその上部含めたら3m近くありそうな高い入口でした。

 あと、このレストラン棟の造りですが、ロフト(屋根裏部屋)みたいな階を入れたら3階建てのように見えますが、日本なら4階建てに相当するくらいの高さに感じました。私の推測ながら実際の使用は、2階部分まででしょうが、この階(1番目写真の奥右側方向)に、綺麗なトイレもありました。

クリスマスツリー
 玄関通路を入りますと奥の窓際には、クリスマスの電飾ツリーがありました。(右側3番目写真参照、写真奥の窓側が飾り付けのツリー) さすが、今の時季だなあと思いつつ、古城ですから、やや室内全体暗いのですが、ここの窓側だけは柔らかい日差しが差し込んでいました。

 確認した訳ではないですが、先ほどの写真のカウンター右奥側が厨房のようでした。さらに左奥側が、これから入るレストラン内部でした。通路右側はカウンターで、コートなどを預けました。スタッフの方と、姪を介しての話も横で聞いていましたが、物腰柔らかく穏やかな言い方ながら、テキパキと仕事しているような、なかなか好感の持てる対応でした。

 あと、蛇足ながら日本ならばコートに番号札を付けて、その同番号札を渡されるのかもしれませんが、そんなこともありませんでした。たぶん、私達3人客含めて、スタッフの方は、覚えておられたのでしょう。

素晴らしいシャンデリアと落ち着きのある室内
 コートを預けた後、スタッフの方が、「こちらへ、どうぞ」という感じで席に案内してくれました。(右側4番目写真を参照願います。この写真は、古城レストランのホームページから複写して掲載しています) この写真中央部右側で写真奥側から2番目のテーブル席に座りました。

 見渡すと、既に何組か食べたり会話の弾んでいるお客さん達もおられるようでした。一呼吸置いてからスタッフの方からメニューを手渡されました。当然のことながら、私は読める訳がなく、姪に頼みました。

 義兄は、肉料理で姪と私はロブスター料理がメインデッシュで、あと各々ワインなどを頼みました。その間、しばらく室内について話をしました。とにかく、天井が高く、カーテンも4mくらい高さがありました。

 以前、私は天井が高いと、例えば結婚式場とか会議室とかで「目線に天井が入らず全体見渡せるので疲れない=落ち着く」と聞いたことがありますが、まさしく、このレストラン内部の造りは、それと同じだと思いました。

 また、壁も絵も重厚そのものでした。そのような室内装飾の中でも、特に目立っていたのが、シャンデリアでした。数えてはいませんが、この室内だけでもいくつかありました。また、高さもあるので正確に目測も出来ませんでしたが、横幅は2m以上はありそうな大きさで、電球の数も多かったです。

 私が思うにレストランと言えば、料理の味が全てかもしれません。ただ、このような素晴らしいシャンデリアや落ち着きのある内装があるからこそ、さらに引き立つものと思わせる造りでした。

フルコース料理
 昼食メニューについても話していましたら、まずは前菜が運ばれてきました。ここで、話しは前後しますが、私は美味しく食べれたらそれでいいと言う者ですから、正確な料理名とか詳細な味説明は、このページには書けません。

 しかも、その都度スタッフから料理についての説明があったのですが、残念ながら覚えてもいません。それで料理紹介については、大変大ざっぱな表現しかしていないことをご了承願います。

 ここで最初に出された料理は、私が気遅れてして写真を撮っていませんが、まるで和食ではないかと思えるくらいの作りでした。この和食に似た料理は、ジャガイモのスープと、マッシュルームのクリームソースだったと思います。いずれも、箸(はし)がすすむと言いますか、最初からスプーンが良く動いていました。

 次に出てきたのが、きゅうりとサーモンの三杯酢添えと思いました。この飾り付けが、なんとまあ可愛らしいといいますか、食べはしましたが、まずは写真を撮りたいなあと思わせるものでした。ソースは各料理とも、スタッフの方が最後に掛けてくれるのですが、まるで絵を描くような雰囲気に仕上がっていました。

 あと、料理と同時進行でパンが籠(かご)で運ばれてきました。「どのパンにしましょうか?」みたいな感じで、3〜5種類見せられるのですが、私は、ずっと茶色系のパンにしました。元々、レストランのパンは、当然、日本のパンみたいなものとは根本的に味付けは違いますが、シンプルながら飽きの来ない、どんな料理にも合う感じがしました。

 私は、この茶色系のパンを少量づつ3回位お替りしました。私にとって日頃食べていないコース料理ですが、食事にもちゃんと主役、脇役(引き立て役)などと役割分担があるのだなあと思いました。

 料理の話しも進み、そうこうしている内にメインデッシュが運ばれてきました。 ロブスターのグリル(義兄は肉料理)でした。(右上側6番目写真参照) さすが、メインで大きなロブスターが二つに開かれていて、身が詰まっていました。また二つの殻の間には、リゾット(米の味付け雑炊みたいなもの)が一盛りしてありました。ロブスターの身は、 ほどよく味付けられて、ゆっくり食べました。

 あと、何でもないように盛ってあったリゾットですが、これがやや濃い味付けのロブスターを食べる場合、まるでリフレッシャー(すっきりさせる飲み物)みたいな役割になっていましたので、代わるがわる食べるのに適していました。

 デザートは、チョコレートとアイスクリームでした。一番下に板状のチョコレート板があり、その上に横一列にアイスクリームなどが並んでいました。食べるのが、もったいないくらいの飾り付けでした。

 テーブルの端には、クリスマスシーズンだけなのか、はたまた毎日なのか分かりませんでしたが赤い花とタンブラーグラスを半分切ったような器には、ろうそくが灯っていました。そして、室内も大勢のお客さんで、ほぼ一杯となっていました。

 コーヒー飲みながらの観察ですが、隣のテーブルには、おじいちゃんやお婆ちゃん夫婦を中心に5人位の家族で何かの記念日を祝ってあげているみたいな雰囲気もしました。そして、そこには各種チーズが乗った横幅1.5m位のワゴンが置かれ、スタッフの方が各自の注文に応じて、切ってよそっておられました。

 私達は、最後にスタッフの方に3人並んだ写真を撮ってもらいました。今回この写真はページ掲載していませんが、構図といい、タイミングといい、なかなか良く撮れていました。後での話しとして、「あの男性スタッフは、写真も撮り慣れておられるのだろうなあ」で一致しました。

私にとっては最高級レストラン
 味も雰囲気も大満足して、室内のスタッフに別れを言いながら、再度カウンターで預かってもらっていたコートを受け取り、今度はタクシーを呼んでもらうことにしました。この待ち時間を利用して、トイレへ行ったり、先ほどよりはゆっくりと玄関まわりを見ました。

 その玄関近くの通路横ガラスケース内には、写真や書籍類とは別に、このレストランへの表彰状みたいなものも飾ってありました。まだ、タクシーは来ないようでしたので、今度は玄関を出て、バルコニー(テラス)からも時間をかけて周囲の眺望を楽しみました。(ここからの眺望については、既に「古城のテラスから眼下に広がる田園風景とバロック風庭園」ページに掲載していますので、参照願います)

 食べた後になって改めて書くのも何ですが、この古城レストランChateau Restaurant Neercanneは、ミシュランのガイドブックでは「一つ星」だそうです。私は、このミシュランの件は良く分かっていませんが、これまでの実体験からして、この古城レストランは、最高級の料理と雰囲気でした。また、今回旅行のハイライトでもありました。

 しばらくして、頼んでいたタクシーが来ましたので、またマーストリヒトのアパートに向かって走り、16時半頃には戻りました。夕方は、どこにも出かけず風呂に入ったり、アイパッドで色々と書いていましたら、時間は過ぎて今日は早目に寝ることにしました。

(掲載日:2014年4月28日)
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(旅行メモ)
2013年12月22日(オランダ時間)
     マーストリヒト市内観光(9)
12時45分、レストランにて昼食(フルコース料理など)
15時40分、バルコニー(テラス)からの見学など
16時20分、タクシーでアパートに戻る
21時00分、就寝
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