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カラカラ浴場跡など
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メトロニアの門
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ローマの城壁と犬の散歩中
1996年8月30日その
道間違えた
 「
カフェ・コロッセオ広場」を出て、先ほどカフェに来た方向と同じように行くと交通量の多い十字路に出ました。右側にほとんど礎石以外は何もない遺跡のような広場がありました。「どうも道間違えたね」と言いながら引き返すことにしました。

 この時もっと先のコンスタンティヌスの凱旋門近くの通りまで引き返せば良かったのですが、ズルして手前の脇道に入り、「ここからでもカラカラ浴場に行けるから、この道から行こう」と言ったのが道間違いの始まりでした。。

 少し登った後、下り坂になり、左手にネロ帝の庭園があり、木々が繁っていました。さらに行くと正面玄関に彫刻のある教会があり、病院らしき建物が通りの左側に見えてきました。さらに下ると交差点が見え、その手前の左側には遺跡のような大きい建物と静かな通りがありました。

ローマの城壁
 交差点後方には、古代ローマ時代に建設された城壁と門があり、この門は後で分かったのですが、どうもメトロニア門だったようでした。結果論ですが、ここでこの門をくぐらずに、右方向の通りに行けば道を間違うことはなかったのですが。

 門を出たあと、ガイドブックの地図を頼りにさらに前方に進むと荷台に花や植木鉢を積んだトラックがあり、その横の通りをずっと歩きました。「もう、そろそろ教会が見えないとおかしいんだが」、「あの教会かな、この通りの突き当たりの右に見えるはずよ」と突き当たりの交差点まで行ったが、それらしき物は見えませんでした。

 「やっぱっり道間違えたね、でも右方向だからもう少し行ってみようか」と言いながら、さらに右の通りに行くことにしました。しかし、なかなか見えてこず、仕方なく、さっき通った城壁と門を目指して、返る方向で大通りから右の脇道へ入りました。

 この通りは両端の所どころに木があり、そこはひんやりとしていました。睡眠不足、歩き疲れと道間違いのイライラで体調がかなりまいってきました。三叉路の前に足洗い場のような水道の蛇口に、似た泉があり珍しかったので、にいさんが写真を撮っていました。

 三叉路から左方向に城壁らしきものが見えた。「あっちに行ってみようか、何か分かるかもしれないな」と言いながら左に行きました。通りと城壁の間には幅50メートル位の芝生・草地帯がありました。へたばってきたのでここで少し座ることにし、「ここの城壁がカラカラ浴場の壁かな、これがずっと続いているのかな」と言うが、全く自信ありませんでした。散歩する人が目の前を通り、道を聞かなければと思うが一人やり過ごしました。

 その後、後方に犬を連れた人がいたので、ヨーコちゃん、タカちゃんが道を聞きに行ってくれました。かなりの時間、地図を広げて確認していたので、近寄ると「カラカラ」と言っている言葉だけは私にも分かりました。何度も、「グラッチェ、サンキュー」と言って、城壁沿いに歩きながら「人の良さそうなおじさんだったね」「そう、丁寧だったよ」と言いながら、先程よりは少し元気が出てきました。「おじさん、道間違えてゴメンね」と言うとヨーコちゃんが、「でも、なかなか、いい通りでしたよ」と言ってくれました。

(旅行メモ)
15:55 『カフェ・コロッセオ広場』を出た。
16:10 左手にネロ帝の庭園が見える道路を歩いた。
16:20 ローマ城壁とメトロニア門が見えてきた。この付近で、大きく道を間違えて脇道に入ってしまった。
16:40 三叉路の前に足洗い場のような水道の蛇口ににた泉があった。犬連れの人に道を聞いた。

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カラカラ浴場跡
カラカラ浴場跡
 約10分近く城壁に沿って芝生の草地を歩くと、横の道路にはジョギング、散歩、背が高く足が早そうな犬を連れた人たちなどが様々な格好で通り過ぎていきました。「この門から左に行くとカラカラ浴場の行ける」とのタカちゃんのガイドで大通りへターンしました。下り坂になり、さらに進むと歴史の教科書で見たことのあるカラカラ浴場の石の壁があり、「アッ、あれだ」と声が出ました。

 降りきった所で交差点があり、その横にあるポリボックスらしきものが、ちょっとした遺跡風で形が変わっていました。交差点を渡るとさらにカラカラ浴場の石壁が大きく見え、逆光だがカメラを向けました。カラカラ浴場大通り横の公園内通路を石の壁に沿って、入り口を探しながら歩いて行くと、途中の広場では中学生位が思いおもいの服装でサッカーの練習をしていました。

 カラカラ浴場入り口近くにトラック式の飲み物屋台があり、ここで小休止することにしました。ミネラルヲーターやジュースなどで32000リラでした。少しお金を払うのに手間取っていると、店員がお金を分けてとってくれました。リラは種類があり分かりにくく、苦手でした。階段に座り、久しぶりの水で、1リットルのペットボトルが直ぐになくなりました。にいさんだけは大変元気で小休止後、カラカラ浴場の壁の見学に行き、他の3人は階段や芝生の庭をブラブラして、待つことにしました。

 小休止後、私はバテテしまっていましたので「カラカラ浴場の見学はやめて、ここで待っているよ」と言うとにいさんも同調し、見学する二人を外で待つことにしました。見学後、感想を聞くと、大きな壁以外はあまり印象に残らなかったようでした。

(旅行メモ)
16:50 三叉路から左方向に城壁らしきものが見えた。
17:10  約10分近く城壁に沿って芝生の草地を歩いた。
17:15 カラカラ浴場跡を見つけ、その横の通りを歩いた。
17:20 カラカラ浴場跡入り口に到着。トラック式の飲み物屋台で、購入して大休止とした。
17:30 浴場跡を見学するコースとさらに休憩する者と二手に分かれた。

チルコマッシモへ向かう通り
 4人揃ったのでカラカラ浴場通りをチルコマッシモへ向かうことにしました。この通りの左には運動場があり、大人がサッカーをしていたので、「さすがサッカー王国、どこでもサッカーやね」と言いながら歩いていると、ジョギングしている人も沢山いました。さらに行くと左手に『国連食糧農業機構(FAO)』が見え、その前にはポルタ・カペーナ広場がありました。

 さらに地下鉄が真下を通っているサングレゴリオ通りまで歩くと、チルコマッシモが真近に見えましたた。古代にここで戦車競争などが行われ、市民が熱狂していたとは思われない程静か所でした。古代の戦車競争と言えば映画ベンハーのクライマックスシーンで激しい闘いが直ぐに思い出されますが、映画の撮影地の詳細は私は知りませんが、このチルコマッシモと雰囲気が良く似ていました。

 ホテルへは地下鉄(路線はB線)で帰ることにしていましたので、チルコマッシモ駅行き、最初メトロの標識が国連食糧農業機構の方にあったのでそこから地下にくぐりました。販売機や説明書き風の物はありましたが、さっぱり分からないので事務室にいる駅員に聞くと、言葉は分からないものの手を大きくまわし「反対側に行け」とのポーズでした。

 「カヴール駅に行くのはあっちのホームかな」と思いながらも、再度サングレゴリオ通りに出て、チルコマッシモ側へ交差点を渡りました。階段を下ると頭上に看板があり、タカちゃんが「テルミニ方面だ」と言ったので、「このホームでいいんだな」と思いました。自動販売機で切符を買おうしたが、1台しかありませんでした。テレビ画面にイタリア、イギリス、フランス、ドイツ等の国旗があり、この言葉で説明書きが順次表示するシステムでした。

 私たちの前にドイツ人と思われる夫婦が、ドイツ語表示で何回もやるが切符が出てきませんでした。。駅員らしき人が見かねてやり方を手で教えていました。その時「ウーノ」みたいな発音が数回聞こえました。でも、ドイツ人夫婦が再度何回もトライしても切符は出てきませんでした。次に私たちが、ああでもないこうでもないと言いながら何回となく、英語だけでなくイタリア語表示でもしてみましたが、結局、元の画面に戻ってしまって切符は手にできませんでした。

 「なぜだろう」「こりゃ、機械が故障しているのかな、空港駅でそうだったしなあ」など話していると、「歩いて来たから歩いて帰れるはずだ」とのにいさんの一声で、外に出ることにしました。少し皆イラツキ気味で「何ちゅう国や、ウーノ、アーノ言っても分からん」「4人かかっても切符買えんのか」「そんなこと言ったって」の言葉が飛び交い、「地下鉄の切符売り場のテレビ表示などの発想は世界でも早くて良いが、実用面で無茶苦茶なのがイタリア式だな」とその時は思いました。

 後日、帰国して考えたのですが、この自動販売機はコインが主に使える機械で、お札は限られていて種類の違うお札を入れていたのかもしれませんでした。(あと、地下鉄切符を買うにしては、あまりにも高額の紙幣を私たちやドイツ人夫婦は投入していたのかもしれません) いずれにしても後の祭りで、ここでバテ気味の私から約3キロの大型カメラの入ったバッグをにいさんが背負ってくれ、すまないとと思いつつも、何か急に体が軽くなりました。

(旅行メモ)
17:35 4人揃ったのでカラカラ浴場通りをチルコマッシモへ向かうことにした。
17:45 ホテルに地下鉄(路線はB線)で帰ることにしていたので、チルコマッシモ駅行ったが切符購入できなかった。
18:00 チルコマッシモ駅からカブール駅方面へ歩いて帰ることにした。

(掲載日:2006年3月10日)

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