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グレイストーン・マンションと公園  (観光地や映画ロケ地紹介の第8回目)

 2008年11月、カリフォルニやグランド・キャニオンなどの旅行で行った観光地や映画のロケ地紹介の第8回目は、グレイストーン・マンションと公園(Greystone Mansion and Park)です。ただし、私は、この敷地内に入ったこともありませんので、この点は事前にご了承願います。あと、この名称の件ですが、英語名は当然ですが、日本語訳の方はガイドブックその他も見たのですが、様々あって結局直訳のまま書いています。

 ここは、大規模な邸宅や敷地で、しかもビバリーヒルズ市の公園ということもあって、大変多くの映画、テレビなどのロケ地として使われています。しかも、有名な映画も数多いため、どれを取り上げたらいいのか迷うほどです。今回は、ボディ・ガード(The Bodyguard)を書きたいと思っています。

グレイストーン・マンションと公園(Greystone Mansion and Park)
 この邸宅と公園は、元々、石油王エドワード・ローレンス・ドへニー(Edward Laurence Doheny 1856 - 1935 )が、息子のために建てたものです。ここで、念のため英語訳について、私は、Edward Dohenyの訳を運転手さんの発音聞いて「エドワード・ドへニー」と表記していますが、他のホームページの場合は、「エドワード・ドヒニー」と多く書かれているようです。また、グーグルの地図には「ドエニー」の表記もあります。

グレイストーン・マンションの入口付近ある建物
(ドヘニー通りに面している)

グレイストーン・マンションと公園(一部)
中央部分が邸宅
(グーグルアースより)

 私達は、ハリウッドからサンセット大通りを走行し、サンセット・ストリップ界隈を抜けた頃から山側に向けて「ドエニー通り(ドへニー通り)」に入ってきました。しばし、ビバリーヒルズの邸宅街や街路樹を見ながら、この通りを進むと四差路があり、その一角に右側1番目写真の建物がありました。

 この建物でもけっこう大きく感じましたが、それでもここは敷地内の、ほんの一角(管理棟みたいなものでしょうか?)で、目指す邸宅は、これよりももっと上の方にあるようでした。この四差路からローマ・ビスタ通りを登ると目指すグレイストーン・マンションと公園の入口の門になったのですが、早朝のためか、あいにく閉まっていました。それでも、ここの敷地の広大さを少しは感じました。

 後で英語版サイトで調べたところ、この屋敷は、約2年間の建設期間を経て1928年に完成したみたいです。邸宅の部屋数は55室で、敷地面積は、429エーカー(約1.716平方キロメートル、約5.671坪)あります。仮に日本風に約50坪の家から比較すれば、なんと113軒分にもなります。

 これが一人息子やその家族などのために建てられたというのですから二度驚きます。しかし、この息子は4か月間住んだだけで銃殺されましたが、殺人の理由は様々な説があって謎のようです。その後、この邸宅は、所有者が転々としたようですが、1955年にビバリーヒルズ市に寄付されて、現在のような公園になりました。

 なお、この敷地内には、テニスコート、プール、パビリオン、犬小屋、噴水、池、厩舎、温室、劇場などがあるようにサイトには書いてありました。冒頭書いた通り私は敷地内入っていないのですが、英語版サイトやグーグルアースなどにも掲載写真がいっぱいありますので、その概要は分かりやすいです。

 これらを見ると、本当に豪邸や大邸宅の名称に収まりきれないような、まるでちょっとした”お城”並みの規模と言っても過言ではないのではないでしょうか。あと、なぜ「グレイストーン」と言うのかについて、壁から屋根瓦までグレイ(灰色)の石で造られているからと思います。

映画ボディ・ガード(The Bodyguard)
 この映画(1992年製作)の主役は、 ケビン・コスナー(ボディーガードのフランク・ファーマー役) ホイットニー・ヒューストン(有名歌手レイチェル・マロン役) です。極簡単に書きますと、凄腕のボディーガードが、有名女性歌手の警護を任され、その内に恋に落ち、命まで助けていくラブロマンス映画でしょうか。

 私は、本題に入る前に、まず、この映画の主題歌オールウェイズ・ラヴ・ユー (I Will Always Love You)から言わなければなりません。この映画で主役でもあるホイットニー・ヒューストン自身がサウンドトラックの一曲として歌って世界的に大ヒットしました。もしも、この曲をお聴きになりたい方は、ユーチューブの動画サイトに「オールウェイズ・ラヴ・ユー (I Will Always Love You)」の「」内文字を全てコピーして検索して頂けないでしょうか。

 この曲の歌い方として、私のような素人には月並みの表現しか思い浮かばないのですが、とにかく歌唱力抜群で、しかも印象に残るものです。たとえが良くないのですが、あの独特な高音の節回しですが、まるで音速マッハ2.0位のジェット戦闘機がずっと先から顔の前に来て、そのまま頭の上に突き抜けるような、そんな歌い方にも聴こえます。誰も真似できないような、ホイットニー・ヒューストンのためにあるような一曲だなあと、今でも思っています。

 本題に戻りますが、この映画前半部分でケビン・コスナーが、歌手の自宅を訪ねるシーンがあります。この場面で登場しているのが、今回ご紹介しているグレイストーン・マンションと公園(Greystone Mansion and Park)です。最初、車で「ドエニー通り(ドへニー通り)」から来てローマ・ビスタ通りを登り玄関前でインターフォンで話し、その後邸宅敷地内の前に進みます。
私の関係ホームページ
 カリフォルニア旅行記』(目次ページ)
 フランスあれこれ』(目次ページ)

  その時、まるでギリシャ神殿風の柱、壁の邸宅に取り囲まれたプール、キラキラ輝く噴水を前景に進む車や主役が現れるシーンがあります。私が勝手に想像するに、もう何十回も他の映画ロケで使われた屋敷全景を写すより、どちらかと言うと庭先にある噴水をかなり大きく使って、違った雰囲気を出そうとしたのかなあとも思いました。

 また、警護依頼者とか子ども話す場面あるいは邸宅内外の要所を点検して警備上の改善点を指摘するシーンなどがあり、この時この屋敷が何回も映し出されています。それらを見ますと、室内にある様々なシャンデリアや調度品にいたるまで、豪華な感じが分かります。いずれにしても、この映画と、この大邸宅は良く合った感じかなあと思いました。

(掲載日:2010年6月21日)

    
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