はじめに 私は、1991年の秋から(大阪空港時代)休暇を利用して、全国約70棟のログハウスを見てまわりました。最初、私は、カナダ産の口径35センチ以上あるダクラスファー、スプールス、レッドシーダーに憧れていました。 それが、なぜ、段々と自宅建築数年前に大分県日田杉に変わったのか、そのことを今回書いてみようと思いました。 また、97年の年末にログハウスが完成して、 約2年間住んでみての実体験に基ずく、木の特性もまとめてみました。(左写真は日田郡森林組合ログ・ハウジング) 最初ログハウスの展示場を見学し始めた頃、カナダ産丸太について、住宅展示場のスタッフにしつこいほど聞きましたた。また、金額も気になっていましたので、パンフレットもこまめにもらっていました。 ログハウス見学が30棟を超える頃、自分の考えている 1)カナダ産丸太(口径35センチ以上)のハンドカット 2)建坪約40坪 3)ロフト付き(2階建て) 4)予算2500万円まで の案を思い切り、岡山、滋賀、東京などの展示場スタッフにぶつけてみました。(ただし、『3、ロフト付き(2階建て)』は、あくまでも当時の私の考えであり、その後、大きく方針変更を行ない、2階でなく平屋思考となりました) どこのスタッフも似たような返事で、「それでは、予算不足です」みたいなことを言われました。この当時、まだ、『1、カナダ産丸太』は、諦め切れませんでした。しかし、(円高で輸入材は安いと言われていたが)やはり、口径の大きいのはそれなりに高額だなとも思っていました。 また、大阪の花博跡地にあるマシーンカットの展示場と比べた時、今自分が考えている『カナダ産丸太(口径35センチ以上)のハンドカット』は、住宅用にして、あまりにも迫力ありすぎて、毎日住むのには、圧迫感もあるのではとも思ってきました。 その後、思考錯誤を繰り返し、建築士の義兄から「高温多湿の長崎には、地元材がいいのでは」とのアドバイスもありました。それなら、九州で一番有名で産出量一番の日田杉のログハウスも、さらに見てみようと思い、二人で湯布院近くのログハウスの別荘村やレストランなども見学に加えることとなりました。 まだ、心のどこかには、「カナダ産ハンドカットログハウス」の憧れを持ちつつも、かなりの比重で「日田杉のマシーンカットのログハウス」に傾斜していきました。 そのことを『日田杉の魅力』と言う形でまとめ、さらに、約2年間住んでみての実体験に基ずく、木の特性を次の項目から書きました。ただし、時系列に書いている訳ではないので、あらかじめご了承願います。(左記写真は日田郡森林組合ログ・ハウジングの貯木場) |