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3)フーシェット    フランス、ドイレラン

肉を返すなら、フーシェットで

 まず、このフランス語の「フーシェット」(ミートフォーク、カービングフォーク)とは、英語なら「フォーク」と同意語です。沖縄のステーキハウスで、店員が客の前で鉄板の肉を裏返していたのが、このフーシェットと分かったのは、大阪、池田市在住のフランス料理店のシェフから聞いてからでした。大抵、ステンレスの尖った刃先が2本(1本もしくは、3本あるのも見たような記憶がありますが、今は、曖昧です)あり、それに木の柄などがついた物です。

fourchete01.jpg (17387 バイト) このフーシェット(ミートフォーク、カービングフォーク)を購入するまで、肉を焼く時、私は竹製の長箸でやっていましたが、すっとうまくいかない時もありました。

 ところが、このフーシェットは、鋭い先端が肉に食い込み、なんなく、裏返しも、皿に盛り付けるのも簡単にできます。また、刃先は、ステンレスですから、油切れも良く、手入れもしやすいです。
 
 私は、これが欲しくて、前記2)のフライパン購入と同じ日時と場所で買い求めました。パリの調理器具専門店『ドイルラン』には、このフーシェットの種類も豊富で、どれにするか迷いました。長さ約27センチ(木の柄を含めて、刃の先端まで)が使いやすいだろうと思い、これに決めました。(値段は、129,45フラン、当時日本円で約  円でした)

 青い服を着た店員さんが紙袋に詰める時、やおらワインのコルクを取り出し、カミソリで二つに切りました。何をするのだろうと思って見ていましたら、その切ったコルクに尖ったフーシェットの刃先を突っ込みました。あー、そうか、刃先で人が怪我しないように、また、固いものにフーシェットが当たって、先端が壊れないようにしたんだなあと思いました。何でもないことですが、このアイデアは、非常に具合が良く、今でも未使用中には、コルクを刃先にさしています。この調子でアイスピックなど、先端が尖った刃先には、コルクをさしたのは言うまでもありません。

 プロの調理師でなくても、はたまた、器用な人なら要らないと言う方もおられるかもしれませんが、一度このフーシェットを使うと便利さが分かって、ステーキ焼くのが楽しくなります。1本いがかでしょうか。(記:2001年5月21日)

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