ドイツのドライザックは、数多くの包丁を発売しているので有名です。ただ、私は、ここの商品の包丁には縁がなく、1本も持っていません。1997年3月、ログハウスを建てるため大阪空港を退職する前に、難波の道具屋筋に行きました。ここで今まで持っていなかった包丁、まな板、すき焼き鍋など、まとめて購入し、田舎に宅配便で送ろうと思い、歩きまわりました。
この道具屋筋は、右も左も道具ばかりで、ブラブラ歩いていると目移りしてしまい、いつもついつい時間を忘れてしまいます。結局、数回買ったことのある堺一文字光秀のお店に行くことになりました。所狭しと並べてある店内で、少し変わった形の包丁立てを見つけました。店員さんに聞くと、「これは、ドライザックの包丁立てで、水にも強いし、頑丈ですよ。注文でも取り寄せています」と聞きました。
「ドライザック」と言う名前を知ったのは、この日が最初で、後日調べてみたら刃先と柄の部分が一体の洋包丁などを発売しているメーカーだと分りました。会社のロゴマークは、丸い輪の中に、刃先3本のフォークをイメージしたもので覚えやすくもありました。
ドライザックの包丁立ては、正面から包丁を横に寝せて斜め下にさす物(真横から見ると三角形)です。私は、対面式キッチンの流し台の上部にカウンターを設け、その上に包丁立ておいています。包丁の種類も選ばず、出刃、刺身、牛刀、野菜、中華包丁やぺティーナイフまで入れることができ、最大14本までさすことが可能です。
ほぼ、毎日使っても、包丁が取り出しやすく、重量感があり、安定しています。私は、一応包丁を使った後、水切りしてさしていますが、一部変色はしても、腐るとか歪ができたなどは、まったくありません。さす時少し手元が上下して穴の部分に入らず木の部分に刃先が当たっても、木の部分は傷さえつきません。
蛇足ですが、このドライザックの包丁立ての話しを大阪池田市のシェフにすると、「上野さんの持ってるのが欲しい。買ってよ」と冗談で言われ、その後色々話したことを思い出します。(記:2001年5月25日)