16)コルクオープナーその1 フランス、ラトレ・ドゥ・ヴァン
私は、1986年2月パリ、ローマ、ロンドンの空港調査で行った時、現地の人は、昼間からワインを飲む習慣を知りました。また、その前後の機内(往復エールフランス)でも、ボルドーやブルゴーニュのワインでした。この後から、帰国後もワインを飲む回数が多くなりました。建前上は、「ワインは、体にいい」と吹聴していますが、飲兵衛の理由は、なんでもいいと思います。
ワインは、ビールや焼酎瓶と違ってコルクがついています。このコルクを抜く器具が、実にさまざまにあります。別段、収集した訳ではないですが、私は、5種類持っています。
その中で、今回ご紹介するのが、フランス『ラトレ・ドゥ・ヴァン』社のソムリエナイフです。これは、1996年ご家族でフランス旅行に行かれた知人に購入してもらった物の一つです。
このナイフの入っていた箱には、フランス語で「あなたのために。全く錆びない鋼鉄(ステンレス)でできている」との 主旨が書かれています。写真でもお分かりの通り、胴体部分が、かなり曲がった形状をしています。そのためか、日本でよく見かけた直線型のソムリエナイフより、第一印象優しい感じを受けました。
使い方は、まず、小型のナイフでコルクに被っているシールをはがします。刃先を瓶の溝に当て、親指は、瓶の頭部にあてながら、くるりと一周すれば、シールは切れます。次に、こるく中心にスクリュー針をねじ込み、あとは胴体部をハンドル替わりにしてさらに奥へねじ込みます。最後に、瓶頭部に支点をおき、てこの原理で胴体部を下げると、コルクは、逆に上へ上がってきて抜けます。
最初、慣れない内には、コルク中心に針がねじ込めなかったり、コルクを上げるとき途中で切れたりしましたが、段々とコツも分かってきました。(別の項目「イタリア製木製型コルクオープナー」でも書きましたが、ワインを横に寝せておいてコルクを湿らせておけば、スムースに抜けやすいです)
刃先など全て折りたたむと、手のひら大にもならないので、自宅だけでなく、野外料理時にも使えます。また、コルク抜きだけではなく、普通の瓶の王冠あけにも使用でき、便利です。
このステンレス製のソムリエナイフは、手入れも簡単です。使用後、布でさっと拭いておけば充分で、後はたまに稼動部分に油をさしておけば、さらに使い心地いいです。(記:2001年6月18日)
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