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17)コルクオープナーその2  イタリア、木製筒型オープナー

楽々コルクが抜ける

 私は、大阪国際空港時代、関西国際空港が完成し、管制塔の見学に行きました。その帰り、ターミナルビルの輸入雑貨店に長さ27センチで、木製筒型の物が置かれていました。最初これは何をするものだろうと思いましたが、ワインのコルクオープナーと分りました。残念ながら、イタリア製まで分りましたが、会社名かもしくは製造者まで表示されていませんでした。
mokusei01.jpg (29862 バイト)
 このオープナーは、主に3つのパーツ(3重構造)からできています。使用されたことのない方に、ご参考までに、コルクを抜く手順を書きます。

1)まず、2重構造目に当たる木製のネジの切ってある物(仮称:上げ下げ棒)を胴体筒に下げておく。
2)次に、胴体筒下部を開けようとするワイン瓶の頭部に合わせる。
3)鉄製のスクリュー刃先がついた3重構造目のハンドルを握り、片手はしっかり胴体筒やワイン瓶を固定し、右回転させながら、刃先をコルクにねじ込む。
4)充分ねじ込みが確認できたら、最後に、上げ下げ棒を今度は、逆回転(反時計まわり)させると、コルクが上にあがり抜ける。

 私は、最初の内、上げ下げ棒の長さ調整やハンドルをどちらにまわしたら良いか戸惑いました。しかし、段々慣れてくると要領が分り、手早くコルクを抜くことができるようになり、便利な物だと感じました。

 この木製筒型オープナーの胴体筒表面には、花模様が描かれ、下部や上部には支えやすいように、胴体よりひときわ盛り上がった輪のようになっています。また、2つのハンドルにも、握りやすいようにくぼみがあります。3つのパーツとも表面には、透明系のニスが塗られています。

 想像するに、このオープナーは、こけしを作るような器具で作られたものと思います。分解する気はありませんので、中の詳細は書けません。ただ、スクリュー刃先のついた鉄芯と木製ハンドルがなぜ外れないのか、どうして打ち込んでいるのか。(かなりの過重が、かかるはずです)

また、約17センチの胴体筒内部に均等に空洞を作るのにどうやってしたのか。色々と疑問が湧きます。便利さの追求の上、イタリア職人が考えて抜いて作ったのでしょう。

 私は、コルクオープナーは5種類持っていますが、この木製筒型のが一番力がいらず、綺麗にコルクが抜けます。理由は、他のソムリエナイフタイプなどは、いくらコルクの中心点刃先を刺したつもりでも、ねじ込む時ずれていき、うまくコルクが抜けない場合もあるからです。

 その点この胴体筒型オープナーは、胴体部で瓶の頭を押さえ、スクリュー刃先がハンドルをまわすことによってまっすぐコルク中心にねじ込めるからです。ハンドルも手のひら大ですので、力もあまり必要ではなく、女性向きとも言えます。

 あと、ワインは、生きていてコルクから呼吸しているから、横に寝かせて保管するものと良く聞きました。それも理由と思いますが、乾ききったコルクは抜けにくく、たまにコルクがちぎれたこともありました。ですから、横に寝かせておけば、コルクに適当な湿り気があって、抜く時失敗はしません。(記:2001年6月18日)

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