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チェック・ポイント7高齢者対策は誰でも便利

 人の年齢だけは全員平等に取ります。また、自分はいくら元気であっても、何かの事故で身障者になることは絶対にないとは言い切れません。その時になってから、高齢者・身障者対策を考えたり、設置したりでは大変遅く、しかも、工事費などコストもかかるものです。やはり、新築時や改築時に一緒に施工すべきだと言えます。

 私の家作りでは正直申し上げて、あまりこの点は勉強をせずにプランニングしてしまいました。ただ、建設の事前事後も含めて、高齢・身障者対策になるのではと思い、いくつか考えました。それを紹介します。

(1)玄関へ、車椅子でも通過できるように、スロープに した。約6mの手すりも設置し、反対側は逆に地面から3段の階段にした。(このスロープは引っ越しの時に、テレビなど重量物を手持ちではなく、台車で玄関内までに運べて、便利だった)
(2)玄関の高さは地面から35cm、敷段は玄関面から15cm、敷段から床面まで12cmにとどめた。

(3)各部屋において、洋室、ダイニング・キッチン、水 まわり間の床面は全く段差はなく、二つの和室に入る時だけ1cm弱の段差がある。風呂の段差も床面から下10cmスノコを敷き調整した。
(4)蛇口のカランについて、台所は1本の湯・水両用の 棒式ハンドル、洗面は湯・水別の棒式、トイレは水の みのワンタッチ式にした。(ただし、風呂は都合上従来型)

(5)最初から意図してはいなかったが、下駄箱の天板(扉から約6cm自然木の形状で突き出しているためつか まりやすい)、同じように対面式キッチン、洗面やトイレの各カウンター、及び丸太自体がつかまりやすく、手すりとして活用できる。(実際私の母や高齢者の方がそのようにしていた)
(6)次も意図していなかったが、雨の日も玄関アプローチの煉瓦及び玄関床の鉄平石張りは滑りにくい。

(7)腰の高さのコンセントにした。普通は床面から 20〜30センチだが、あえて80〜110センチ位の高さにした。(この高さは掃除機をかける時などに本当に便利)
(8)風呂とトイレはなるべく広くしてもらった。その方が動きやすく、介護人の必要な時も介添えもしやすいだろうと思った。
などです。

 この件については本や展示場で特別勉強しなかったため大ざっぱで、今はもっと違うやり方もあったろうなあと思います。ただ、高齢者や身障者対策は何も特別にその人たちだけのために器材・器具を設置するのではなく、若い人や元気のある人でも仕様をそのようにすれば便利だと思いました。

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