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おわりに

 家作りは施主やその家族の好みで、全くの自由です。他人がとやかく言ったとしてもそれは所詮「犬の遠吠え」でしょう。また、逆に、多くの人の意見も良く聞いて「他人の失敗例は自分の成功例」にしたらいかがでしょうか。そのようなことも考慮して、家については素人のくせに、大胆にもこの家作りチェックポイント10を書いてまいりました。

 私は前に何回か書いていますが、全国のモデルハウス(普通住宅とログハウス)や、その専門誌も少なくない数を素人の目で見てきました。玄人が普通しないような素人の単純な疑問も、そこで湧けば、直ぐに営業の方に聞きました。今から思うと恥ずかしいような質問もしたような気がします。この単純な疑問が今回何からの形でまとめてみたいと思う原動力にもなりました。

 また、私は空港の仕事しかしたことなかったので、住宅、建築の分野はある種、別世界のようでした。それで、設計士さん、大工さん、左官さん、電気屋さん、設備屋さん、木材屋さん、畳屋さん、さらには住宅展示場の営業の方などの話しは新鮮に思えました。テレビや本にも出てこないような事柄を教えて頂きました。そのいくつかをまとめてみたいなあとも考えました。

 また、家選びをする時に好むと好まざるとに関らずに、私たちは毎日テレビ、新聞、チラシなどで家の宣伝を繰り返し見ています。また、各地の住宅展示場でも、その宣伝の現物を見学しているようなものです。本人が知らずしらずの内に「家の常識、先入観念」みたいな事項が醸成されていないでしょうか。私はこのような「常識、先入観念」に一石を投じたいと思ったことも事実です。 

 私は自分の家を建てる時、できれば、
1)地震や台風にも強く、百年位長持ちするような頑丈な家
2)アトピーや「住原病」の発生しない、健康的な天然素材百%の家
3)一年通して冷暖房費用のあまりいらない、安上がりの家
4)高齢者や防犯対策もしっかりし、万が一でも大ケガしないような安全で動きやすい家
5)来客が長居したいような家

を作りたいな〜と思っていました。その通りできたか、どうかは甘い自己採点ながら90点位と思います。

 この1)から5)はこれから家を建てられる施主さんのプランニングのベースになりはしないかと思い、私から提唱いたします。

 私はこれまで書いた自分の意見が100%と正しいなどと述べるような自信家ではありません。また、その時点で正解と思える事柄も、たとえば技術の進歩や社会環境の変化で、むしろそぐわないことになることも世の中では多く見られます。多くの人の意見や広い視野で確かめていただければな〜とも思っています。 

 私の書いたこの家作りのチェックポイント10を踏み台にして、さらにいい家作り、建てて良かった、家族が喜んで幸福になるような家作りを心から祈念いたしております。
 
最後に、家も素人、文章も素人の私のこの本を読んで頂き、大変ありがとうございました。(以上)

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