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ラバース・コンチェルト(A Lover's concerto)
私の聴きたい音楽(曲)シリーズ

曲名 ラバース・コンチェルト(A Lover's concerto)
作詞 Denny Randell(デニー・ランデル)とSandy Linzer(サンディ・リンザー)
作曲 (バッハ説など諸説あり)
1965年
歌手・演奏者 ザ・トイズ(The Toys)、サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan)、シュープリームス(The Supremes)、その他多数のアーティスト
備考 -
この曲について
  私は、コテコテのオールディズファンでもあるので、上記のザ・トイズ、その後のシュープリームスも少し知ってもいますし、曲を聴いたこともあります。ただし、このページでは、日本で、この曲を大ヒットさせたサラ・ヴォーン(Sarah Vaughan、サラ・ボーン)について、主に書いていきます。

A Lover's concerto  Sarah Vaughan BESTアルバムCD写真(画像はアマゾンサイトより)
 まず、言葉の意味ですが、コンチェルト(concerto)は、協奏曲です。そして、直訳すれば、ラバース・コンチェルトは「恋人の協奏曲」となるのでしょうか。サラ・ボーンについては、下記<>内の「20世紀西洋人名事典」を参照願います。

サラ ボーン Sarah Vaughan  1924.3.27 - 1990.4.3 米国のジャズ歌手。 ニュージャージー州ニューアーク生まれ。 別名Sarah Lois Vaughan。 幼時からピアノを初め、教会のオルガン奏者となり、聖歌隊で歌う。1942年アポロ劇場のコンテストで優勝、ビリー・エクスタインの薦めで、アール・ハインズ楽団にピアニスト兼歌手として参加、’45年ソロ歌手となりモダン・ジャズ歌手の草分けとなり人気を得、’54年独立。70年代にはミシェル・ルグランと共演するなど、驚異的な広い声域、豊かな音量を持つジャズ・ボーカルの女王として活躍。>

  この曲について、私は学生の頃、ラジオで「以前ヒット曲した曲紹介」みたいなコーナーで最初に聴いたと思っています。その後、何十回何百回聴いたか、数えきれません。当初の頃、私が若かったこともあったのか、とにかく、「なんと、大きな歌い方だろう」と言う第一印象がありました。

  コンチェルト(協奏曲)との曲名が付いている通り、ややクラシック調も感じます。しかし、リズミカルな4/4拍子調で、歯切れが良く、サラ・ボーンが歌うと、さらに力強い歌い方と思います。クラッシック調やジャズ系が苦手という方でも、この曲はポップス調に仕上がって、なおかつ聴きやすいのではないでしょうか。

  あと、ジャズの話が出たついでに、「ジャズボーカルの御三家」とか「三大ジャズ女性歌手」とかの言葉もあるそうです。その場合、サラ ボーン(Sarah Vaughan)、エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)、カーメン・マクレー(Carmen McRae)の3人です。(一部異説もあり) 私は、そんな「三大・・・」と呼ばれている方などとは、全然知らずに長年聴いていました。

 私は、生まれてこのかた、ずっと今なおも色々と失敗などが多いです。そのような落ち込んだ時でも、この曲を聴きますと、英語が出来ないので歌詞の意味は分かっていませんが、曲全体の調子だけでも毎回励まされます。私は、「聞いた言葉シリーズ第173回目に『何世代もわたって親しまれるのが本当の文学・芸術」と書いています。

  もう、このラバース・コンチェルトは、大ヒットしてから(2015年現在で)50年ほど経ってます。しかし、今でも何年かごとに、テレビのコマーシャルソングとしても、繰り返し活用されているようです。50年前のヒットですが、現代人の感性にも朗々と響き渡る何かが、この曲にはあるから、リバイバルヒット、スタンダードナンバーになっているような気がします。

 そして、この曲は、これからも何十年間も、あるいは何百年間も歌い継がれるような、そんな新鮮さも併せ持っているような気がします。(掲載日:2015年12月14日)

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