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マーストリヒト市内観光その1
左側がマース川(中央はマースプント通り、右側がシャクレ・アイク公園)

中央のロケットみたいに見える建物がボネファンテン・ミュージアム(シャクレ・アイク公園から撮影)

中央がマースプント塔、塔の億上側がホーヘ橋(シャクレ・アイク公園側から撮影)

ホーヘ橋へ登る階段と、やや右側が自電車のタイヤが通る溝

ホーヘ橋(人と自転車専用橋) ここからの眺めが素晴らしい(左奥側には白いクルーズ船が見えている)

2013年12月22日(オランダ時間)
 この日からは、オランダ、マーストリヒトでの本格的な一日となって行くので、楽しみでもありました。いくら歳とっても、まるで幼稚園児が遠足行くような気分で朝に行く予定の観光名所をガイドブックやインターネットで朝食前から調べていました。朝食は、シュトーレン(乾果やナッツ類が入った、細長く堅めのドイツのクリスマス用の菓子パン。大辞泉より)でした。

 このパンは、後で詳細に書く予定ですが、クリスマス時季に良く食べられているとのことでした。あと、昼食は、「古城レストランを予約している」関係上、朝の時間帯は、少し街中を散策した程度で、昼前にはアパートに戻る予定となりました。外は、寒かったらいけないと思い、着込んで出かけることにしました。

マース河畔
 09時30分頃に、アパートから数百メートルの所にマース(Maas)川が流れていました。その河畔道路(マースプント通り)では、犬を連れて散歩する人を見かけ、また芝生のシャクレ・アイク公園(Charles Eyckpark)などもありました。(右上側1番目写真参照)

  マーストリヒト市街地への進行方向(北側方向)とは反対側(南側)の方には、まるでロケットみたいな丸形状のボネファンテン・ミュージアム(Bonnefanten Museum=美術館で様々な年代や分野の絵画、彫刻などがあると聞いた)が見えていました。(右上側2番目写真参照)

  私は、国内外の旅行で、けっこう美術館・博物館巡りもしましたが、このような斬新な建物デザインは見たことがなかったです。この美術館は、1995年に完成しているようです。マース河畔にすっくと立っている姿は、けっこう遠くからでも確認できて、なおかつ近景ならば、建物の周囲の風景含めて、それ自体が一種のアートみたいにも見えました。

 マース川岸とシャクレ・アイク公園の間にある道端で、ゆっくりと、義兄はビデオを、私はデジタルカメラを構えながら撮影していました。さらに、道を進むと、川岸近くの木立に見慣れないものがありました。それは、幅10センチ位、長さ2メートル強の板を木にまきつけてありました。「えー、これは何の目的でしてあるのかなあ?」と言いながらカメラを木立方向に構えてみると、木は何本もありました。

  日本ならば、例えば林業で柔らかい樹皮を食べる鹿対策でネットなどを木に巻き付ける処置がありますが、そのようなことと同種のことかなあと思ったのですが。はたして、マーストリヒト市街地近くの公園に鹿がいるような雰囲気がしなかったのですが、別の何かの対策かもしれません。これ以上考えても答えは出なかったので、その白木板の木々を見ながら先に進むことにしました。

 ホーヘ橋(Hoge Brung、人と自転車専用橋)が近づいてきました。その手前付近に、マースプント塔がありました。(右上側3番目写真参照)この塔は、昔からある丸形状の塔で一見、城門跡か砦跡みたいにも見えました。当時、何に使われたものか、詳細分かりませんでしたが、そこだけ周辺の風景とは風格が違う感じでたっていました。

 私は、この遺跡に近づいて史跡説明板も撮影したのですが、どうもオランダ語のようで意味が全く分かりませんでした。ただ、マース川の直ぐ脇にあるので、この史跡は橋などがなかった時代に例えば、渡し舟の発着場近くにあった見張り番か門番的な役割のあった砦みたいなものかなあと勝手に想像してみました。

 先の写真(右上側3番目写真参照)では、丸形状に見えていますが、半周してみると、見る角度によって丸形状だけでなく、様々な形にも見えていました。また、この塔のところどころには、周囲をのぞくための窓か、はたまた弓矢や鉄砲を打つためか、日本流に言えば狭間<さま、城壁・櫓(やぐら)・軍船のへさきなどに設け、内から外をうかがったり矢・鉄砲などを用いたりするための小窓。大辞泉より>までありました。

 マーストリヒトに来て郷土史調査までする必要はないかと思いながらも、散策最初からこのような古い史跡を見ますと、これから行く予定の市街地の観光地に期待が持てました。このマースプント塔付近から右側(東側)へ行くと階段があり、そこを登ると、まるで広場みたいな空間がありました。

 さらに、100メートル先位には、セラミック・センター(市立図書館で書籍類だけでなく様々な展示もしてある複合施設のような建物)が見えていました。また、この広場挟んで図書館の反対側には、スーパーかコンビニ店あるいは喫茶店などもありました。(この周辺のことは、後のページで詳細に紹介する予定)その広場風の所から、今度は先ほどのマースプント塔(右上側3番目写真参照)の奥側に見えていたホーヘ橋に向かいました。

 この橋は、自転車大国オランダを確認できる、いくつかの設備がしてありました。まずは、エレベターが地面高-橋の通路間を昇降できるように設置してありました。このエレベター自体は、高齢者とか身障者の方々の利用が多いのでしょうが、自転車の方も使われていたようでした。

 あと、もう一つ、橋に登るには歩いて行けば通常は傾斜式の階段を行きますが、この階段両端に溝が掘ってありました。(右上側4番目写真参照)この溝は、自転車を引いて登り降りする時に、タイヤが通る所でした。

 実際そのようにしている人を何人か見ました。まあ、ちょっとしたアイデアや施工しだいでしょうが、このような溝でも、「あると、ないとは大違い」で、こんな施工がしてあれば自転車を押して登りやすいだろうなあと思いました。階段を登りきると、ホーヘ橋(人と自転車専用橋)の橋桁(はしげた)でした。

 この橋は、マース川の水面から高さ10メートル位あるのでしょうか。(右上側4番目写真参照)写真だけ見たら、そんなに高さは感じないです。ただ、都市計画上、マーストリヒト市街地は高さ制限があるのか、どうか知りませんが、建物の高さは平均化されていて、とにかく周辺の景色が一望できました。

 特に、今から行く予定の対岸(西側)の風景も、逆にマーストリヒト駅方面側(北東側)地域も良く見えていました。やや残念だったのは、冬の季節では当然みたいな曇り空でした。(ご参考までに次の日は、”オランダ晴れ”みたいな真っ青な晴天が広がるのですが)

 この橋からの撮影は、たぶんにマーストリヒト紹介の各種の観光写真に使われているのと同じだろうなあと思いながら、10枚位撮ってみました。また、(右上側4番目写真の左奥側にある通り)対岸側には、クルーズ船か繋がれていました。どうも、この一隻だけでなく各所に何隻かあるようでした。

 これらの船は、マース川のマーストリヒトクルーズとして、人気があるようです。単に川の上流下流を巡るだけでなく、各地の観光地やグルメも楽しめるようです。「こんなクルーズ観光も、いいだろうなあ」との話も出ましたが、今回は予定になかったので、次に来る機会あれば、それも試してみたい気になりました。素人の下手な横好き写真家は、船からの低い位置で、マーストリヒト市街地風景を撮るのも趣向が変わった写真が撮れるだろうなあと思いました。

(掲載日:2014年2月3日)
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(旅行メモ)
2013年12月22日(オランダ時間)
05時30分、起床
08時00分、朝食
09時30分、マーストリヒト市内観光へ出発
        マース河畔散策、シャクレ・アイク公園、
マースプント塔、ホーヘ橋など
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