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マーストリヒト市内観光その7

2013年12月22日
(オランダ時間)
 前ページには、小休止した喫茶店Taart(タルト)前のヘルム通りから、少し歩いて聖セルファース教会や聖ヤンス教会などが見えるフライトホフ広場の手前まで行きました。ただ、昼食を予約していた時間との関係で急ぎ、アパートに戻りました。そして、着替えてマーストリヒト駅に行き、そこからタクシーに乗って古城レストランに向かったところまで書きました.

 今回のページは、古城レストランに向かう途中や到着した後、門、建物やバルコニー(テラス)周辺で見たことを書きたいと思っています。その前に、ここのレストランの名称についてです。私は、この古城レストランChateau Restaurant Neercanneの名称について、日本語読みや直訳すると”ネアカン(ネールカンヌ)城レストラン”と言うのだろうと思って書いています。

 あと、カタカナ表記で書籍類、日本語版グーグル地図や各ホームページ類では、「ネールカンヌ」の表記が一般的です。ただし、私達は、この旅行中、ずっと「ネアカン」と呼んできました。なぜなら、オランダ語の発音が、それに近し、言語力不足の私にとっても「ネアカン」の方が言いやすかったこともあります。
古城前の並木道( 古城の門側から撮影)
古城の門と奥のレストラン( 門の外側から撮影)
門近くの年数入り煉瓦(レストランの建築期間?)
テラス席(中央奥側がレストランのある建物)
(テラス席の眼下に広がる)田園風景
(古城レストランのHPより)古城のほぼ全景

 ですから、今回の旅行シリーズでは、Chateau Restaurant Neercanneのことを、「古城レストラン・ネアカン(ネールカンヌ)」、「シャトー・レストラン・ネアカン(ネールカンヌ)」と書いたり、単に「古城レストラン」と表記していますので、その点はあらかじめご了承願います。

タクシーから見える風景

 マーストリヒト駅から乗車したタクシーから、しばらくの間は市街地や高速道路みたいな大きな自動車道も見えていました。私達3人が乗ったのは、ヨーロッパでは極普通に走っているような高級車仕様の車種でしたが、「この車は、いい車ですね」みたいな話をすると、「ありがとう」みたいな明るい返事がありました。

 10分近く走った後、今度はずっと先まで見渡す限りの田園風景や川も見えてきました。今の時季(12月下旬)は、実りの秋の取り入れが終わった後かもしれませんので目立った作物は見られませんでした。ただ、それでも「豊かな農村地帯だなあ」との印象は、残りました。

 そして、どうも、この方角は、マーストリヒト駅から見て南南西方向に進んでいるようでした。帰国後、グーグル地図で調べたのですが、見えていた河川名は、ジェカー(Jeker)川でした。この川は、下流ではマーストリヒト市街地(マーストリヒト大学近くなど)を下り、さらに大きなマース川へ注ぐ支流でした。

 同様に走った道路の名称は、市街地の後は、ビースランテル通り、カネル通りを走行し、途中から右方向(南南西側)へ折れ、まるで農道か林道みたいなもので、車一台通るのがやっと位の道幅の道路でした。到着後、城門から振り返って、この道路を見ると両脇に高い木立があって、何かの絵か歌に登場するような並木道の風情がありました(右側1番目写真参照)

 出発してから20分強で古城の門前に到着しました。この古城の住所は、「マーストリヒト市Cannerweg(カネル通り)800」となっているようです。その住所や地図上からも間違いなくオランダ国内にあります。。ただ、あと15分も車で走行すれば、そこはもうベルギーとの国境になる位置でもありました。

古城=シャトー・ネアカン(ネールカンヌ)

 この古城紹介の英語版を直訳して見ますと、城は古代ローマ時代から様々な変遷があるようです。しかも、1465年の戦争では破壊されたみたいです。そして、その後に1611年には、本館離れの建物や角ばった尖塔ができたみたいです。

 古今東西どこの城とも色々な経過があり、一概に全てがまとまって出来ないので、それなりに現在見るような城、城壁や庭などは、かなりの年数かかって完成したものと想像しています。大ざっぱに言えば、最低でも現在ある建物の中で、一部分ではあるものの約400年前からあると言うことでしょう。タクシーを降りて直ぐにあった城門や、その奥にいくつかある建物は全て古城らしく古いものばかりでした。

 あと、門に入った左側に、数字の入ったレンガ(煉瓦)を二個見つけました。そのレンガには、「RESTAURATIE 1988 1989」と彫られていました。この文字や数字は、推測するしかありませんが、たぶん「レストランの建築期間は1988年〜1989年の間で完成した」と言う意味だと解釈しました。その部分が、他と比較してレンガも目地も、やや新しい感じにも見えました。(右側3番目写真参照)

 ここから、さらに自分勝手な想像を働かせると、それまであった古城(あるいは、その後別の何かに使用されていた城址)を、たぶん若干の改築や手入れをして、お客さんも迎い入れられる”レストラン仕様”にしたのではないかと思いました。だから「1988年〜1989年」の1年間かかったのでしょう。

 ただし、ヨーロッパならどこでも、そうですが例え古くても使えるものは出来るだけ昔のまま現在もあるので、この古城レストランも大幅には変えていないのではないでしょうか。なお、この古城レストランChateau Restaurant Neercanneページがありますので、ここからご参照願います。

 特に、先のリンク先ページの写真などは、私が撮った下手な写真や文章よりも一目瞭然で、この古城レストランや周囲の雰囲気が、お分かり頂けると思います。

 あと、古城到着後、時系列的には先に地下蔵みたいなワインセラーに行って、見学したり、しばしシャンパンなどの飲み物を飲んで話をしました。しかし、このワインセラーの件は、後のページにまとめて書くことにして順序は後になるのですが、下記の通り、バルコニー(テラス)から見た風景などを先に紹介しています。

古城のテラスから眼下に広がる田園風景とバロック風庭園

 この門から、奥に進むと今回入る予定の古城レストランの建物や、その玄関があり、さらに歩くと、白い椅子やテーブルのあるテラス席が見えてきました。(右側4番目写真参照)残念ながら、掲載している写真ではテラス全景になっていないのですが、ここは、もっと広く当然テーブルや椅子も多かったです。

 そして、ここから眼下に広がる広大な田園風景は、特に目立って何かあるというものではないのですが、素晴らしい風景でした。また、自分はなりようがありませんが、このような景色を見ていますと一時だけでも、この地域を支配していたであろう城主や王侯気分さえも味わえる感じがしてきます。

 なお、このようなバルコニー(テラス)のある城は、ベネルクス3国(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)で唯一のものらしくて、その意味にでも珍しいのかもしれません。私は、このバルコニー側から見ただけでなく、逆に田園側の位置から、この古城の全景を撮影したかったのですが、時間との関係で諦めました。

 そのことから、右側6番目写真は、古城レストランのホームページから複写して掲載しています。中央部やや左側、城の中庭の手前側がバルコニー(テラス)です。逆に、レストランのある建物を挟んで反対側が、私たちがタクシーで来た門になります。

 あと、これは食事した後のことです。帰り際にタクシー待ちのため門の所にいますと、他のお客さん(中年夫婦)の方から、英語で話しかけられました。それが、私なりの解釈をすると、どうも「この城の山側(山上部)から眺めた風景が素晴らしいから、一度見に行ったら、どうか」と言うことのようでした。

 私の、たどたどしい英語で、「ありがとう、でも帰るため時間がないのですよ」の返事をしました。すると、「それは残念ね。とにかく、まわりの景色が、いいよ」みたいな会話が続きました。後で、いくつかのホームページやグーグルアース掲載の写真を見ると、なるほど夫婦が言われた通りだなあと思いました。

 ここからの景色で、もう一つ見落としてはならないのが、先の城の下側を通る道路の手前側にあるバロック風の庭園です。(右側6番目写真参照)写真中央部に細長い庭があります。この造りは、あたかも西洋風庭園の見本みたいなものだなあと思いました。

 また、広さや規模は、断然違いますがフランス、ベルサイユ宮殿の庭園や敷地を思い出しました。先ほどの英語版ページを参照すると、この庭は17世紀に造園され、4つのレベルに区切られているようですが、詳細に見る時間がなかったので、その意味までは理解できませんでした。

 その点は、さておいても、とにかくバルコニー(テラス)から見る手前側の庭園も奥側の田園風景も印象に残るものでした。私が思うに、ここのレストランの味や雰囲気は折り紙付きですが、それともう一つの人気が、この古城から見える景色でしょう。だからこそ、「また、味も風景も堪能しよう」とする常連さんの心をつかんでいるのではないかなあと想像しました。

(掲載日:2014年4月14日)
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(旅行メモ)
2013年12月22日(オランダ時間)
     マーストリヒト市内観光(7)
12時05分、
駅前からタクシーで古城レストランに向かう
途中、田園地帯を走行する
12時25分、シャトー・ネアカン(Chateau Neercanne)(古城レストラン)に到着
         古城散策、地下蔵=ワインセラー、バルコニー(テラス)からの景色を堪能
12時30分、地下貯蔵庫(ワインセラー)見学と飲み物
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