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(手前が)マース川、(左側の橋が) 聖セルファーズ橋、(中央部の塔は)聖マールテンス教会(Sint Maartenskerk) |
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聖セルファーズ橋の橋脚(中央先端部に彫刻が施されている。右端側が上下動する)
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セレクサイズ書店のドミニカネン店( まるで高い天井全体から光が降り注ぐような採光だった) |
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セレクサイズ書店のドミニカネン店(奥にある喫茶コーナー。中央テーブルが十字になっている) |
マーストリヒト市内観光その11
2013年12月23日(オランダ時間)
前ページには、マーストリヒトでの2日目で朝食のシュトーレン、マーストリヒト駅構内のイラスト、活気ある駅前通り、ウィルヘルミーナの銅像などを主に書きました。駅前通りの区切りとなるマース川と聖セルファーズ橋からが、今回書いていく内容です。
ただ、マーストリヒトの商店や商店街は、旧市街地でも活気あり、そのようなことが重複した書き方になっていくことは、あらかじめご了承願います。とにかく、雲一つない青空は、旅行者にとってウキウキ気分で歩き回れました。
そのようなことから今回のページでは、聖セルファーズ橋、旧市街地の商店街、元教会の書店などについて書いています。
聖セルファーズ橋からの眺め
まずは、この聖セルファーズ橋のことからです。この橋名は、グーグルマップで見ますと、「Sint Servasbrug」となっています。橋の長さ約190mで、その内の一部東側約57m部分が、船が通る前後に上下動する可動式になっています。義兄は、東京の隅田川に架かる橋で勝鬨橋(かちどきばし)も同じように可動することから、以降、この聖セルファーズ橋のことを「かちどき橋」と呼んでもいました。
この橋は、マーストリヒト駅がある東側の新市街地と、マース川挟んで西側に位置すると旧市街地を結んでもいます。自転車も通れるのかもしれませんが、私達がいた時には人ばかり渡っていました。
あと、橋脚部の先端には、彫刻が施されていていました。(右上側2番目写真参照)このようなものを見ますと、「あー、パリのセーヌ川に架かる橋にも、こんな彫刻があったなあ。ヨーロッパらしいなあ」と思いました。また、「聖セルファーズ橋はオランダで現存する最古の橋」ということも実感できました。
そして、この橋の南側(上流側)にあるホーヘ橋付近にカメラを構え、マース川を前景に、この聖セルファーズ橋や両岸の市街地を後景に入れた風景写真が、マーストリヒト紹介のガイドブック、絵葉書などにも良く使われています。<右上側1番目写真参照。中央の塔は聖マールテンス教会(Sint Maartenskerk)でマース川近くにある>
また、旧市街地側の岸壁には、白色系のクルーズ船(マース川の遊覧船)が何隻か繋がれていて、これまた背景の街並みの建物と調和していました。私は、このような風景も含めて、聖セルファーズ橋からの眺めた写真を数十枚撮りました。
旧市街地の商店街
橋の長さ約190mを度々振り返りながら渡り切り、シント・セヴァースブルグ通りからマーストリヒテル・ブルグ通りに入ると、そこは旧市街地の商店街となりました。この通りも駅前通りと同じく、賑やかで活気のある商店が軒を連ねていました。外から見ただけなので店内の様子までは分かりませんでした。しかし、店構え自体は大きくないのですが、入口左右のウィンドや展示物(商品陳列)が、どの店も洒落ているなあという印象がありました。
私達が、マーストリヒテル・ブルグ通りを歩いてきて、その進行方向の突き当たった所に、この周辺には珍しく規模が大きい店構えが見えていました。それは、白の看板の「De Bijenkorf」(バイエンコルフ百貨店)でした。
この店で、私達は帰国時のお土産を買う予定でした。仕方ないので開店時間に合わせて、その間に散策しようと、北方向へクライネ・スタート通り、フローテ・スタート通りなどを歩いて数百メートル行きました。
元教会の世界一美しい書店
フローテ・スタート通りから脇道へ入ったようなドミニカネルグルブ通りを少し歩くと、そこが目的地の本屋でした。この店名は、セレクサイズ書店のドミニカネン店( Boekhandel Selexyz Dominicane)です。
右上側3番目写真でも分かる通り、天井が高く、店内は細長い感じがしました。ここは、元は教会の建物だった所です。(注:この店の正面玄関写真は「マーストリヒト市内観光その6」ページ最上部を参照)
姪の説明によろと(有名紙による読者アンケートよって)「世界一美しい書店に選ばれた」とのことでした。写真を撮りながら奥へ進むと、「なるほど、それはそうだなあ」と思いました。私の推測や感想ですが、元教会だったので天井が高いのは当然としても、外からの採光になっている窓ガラスはステンドグラスではない普通のガラスのようでした。
そのため、室内へ柔らかい光が高い位置から、さらにオーバーに言えば天国から降り注いでくるようにも見えました。また、室内灯も右上側3番目写真の通り、ほど良くて、さらに奥にある喫茶コーナーの上部には円形のシャンデリア風もありました。
このように外部採光や室内灯などは、けっこう建物内の第一印象に与える影響が大きいもので、事前知識はあったものの、これほど素晴らしい造りになっているとは思いませんでした。また、書店と言えば当然のことながら、本の数や種類が公共の図書館並みに豊富でした。
しかも、平積みや立て掛け含めて、本の大きさ、高さに合わせたような展示方法で一目瞭然に分かるような並べ方でした。残念ながら私は、オランダ語はおろか英語も全く出来ないので売られている本は表紙写真を見る程度でした。
「2階へ行ってみよう」ということになり、階段で登ると、ここも通路脇には綺麗に本が並べてありました。また、一番奥からは1階の喫茶コーナーが見渡せました。(右上側4番目写真参照) そこの中央部には、十字形になった白いテーブルがあり、赤い花が飾ってありました。
また、壁近くの周囲には丸テーブルと丸椅子がありました。この撮影時には誰もいませんでしたが、「あそこで、お客さんはコーヒー片手に本を読んでいるのだろうなあ」と推測しました。いずれにしても、書店に喫茶コーナーがあるとは、いいなあと思いました。
2階通路も往復し1階へ戻りました。そして、「写真集か、絵の本か1冊くらいは買ってもいいなあ」と思いつつも、それがどこに置いてあるのかも分からず、結局は外へ出ることにしました。
(念のため、いつからか年月日不明ながら、この書店は2014年4月現在、グーグルマップの日本語版に「閉鎖」という文字が表示されています。ただし、上記写真の通り、私達が2013年12月に行った時には、間違いなく店は開いていました。 「世界一美しい書店」にふさわしいところだったので、個人的には、また機会あれば行ってみたいと思っていますので店舗再開を期待してもいます)
(掲載日:2014年5月12日)
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(旅行メモ)
2013年12月23日(オランダ時間)
マーストリヒト市内観光(11)
09時10分、マーストリヒト駅に向けて徒歩で出発
09時30分、駅でユーロへ両替など
09時40分、マーストリヒト駅前通りからマース川周辺、市内観光
10時00分、 元教会の書店 Boekhandel Selexyz Dominicanen)
10時10分、フライトホフ広場、聖ヤンス教会、聖セルファース教会など
10時50分、喫茶店で休憩
11時05分、バイエンコルフ百貨店でお土産買い
11時15分、百貨店の後、アパートへ
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