白銀の世界をバスは行く
千歳市内を抜け、しばらく行くとそこは上下左右総て雪だった。国道と言っても道路の端がどこで終わりなのか全く分からない。対向車も雪の中から突然現われる感じであった。「走り慣れた運転手が運転しているのですかね」「こんな雪道を、よくこんなスピードで走れますね。私らとても怖くて走れませんよね」と勝手に想像して言った。
「あの標識があるから分かるんでしょうね」と言われたので良く見ると、道路脇を示す鍵方になった丁度駐車禁止の標識が極く小さくなったような竿が20メートルおき位にあった。支笏湖に近ずいていた。途中ずっと白樺の林を通り、ますます北海道らしくなってきた。この白樺林や支笏湖は親子で4年前来た時は春だったので優しく感じたが、冬の表情は厳しく感じた。
湖に出ると快晴になり、対岸の山まで良く見えた。左側にはどのような所か分からないが、『苔の洞門』の案内板も見えた。窓ガラスの曇りを拭きふき、話題にこと欠かない。湖南を抜け湖西に出るコースでバスはまわった。