どこに行ってたの
１６時も過ぎ快晴だった空にも雲が多くなりはじめた。昨日入り損ねた温泉に入るにはもう帰る時間だった。しかし、たっぷり滑れるのは今日だけだと思っていたら、Ｌ1011機長と初心者の方が前を滑っておられた。
「うまくなられましたね」と声をかけると、「あっ、上野君どこにいたの？ 一緒に滑ろう」と応えられた。「ええ」と返事し、ここの初級者用「ウェーデルンコース（約700ｍ）」を５回ほど行き来した。スキー始めての女性の方も昨日とは目を見張るように上達しておられた。
帰りはもう１回第２リフトに乗り、今度は国体コースを止め右へ右へ降り、「フリココース」から目的の「アルペンコース」まで約1700の長さだ。連れの方と「左側の方がコブが少なくていいようですね」と言いながら滑るが、昨日と同じコースでも明るいのと疲れで恐怖感があった。
一風呂浴びると夕食時間で「上野さん、昼間運動会にも来ずどこに行っていたの？ 心配していたよ」と、変わるがわる言われたのには閉口した。まさかヘタで遅れそうだったから諦めたと大きい声で言えず、「すみませんでしたね」と言わざるをえなかった。