靴が合わない
北国の冬は天候が変わりやすい。22日の朝はあいにくの雪であった。北海道の方に「昨日の天気が嘘のようですね?」と訪ねると「それはそうですよ。今日がノーマルで昨日がここにしては珍しかったんです。いつもこんな感じですよ」と応えられた。
大阪組はスキーできるのはあと半日、今まで以上に準備が速かった。昨日一人だけで滑った失敗に懲りて、「今日はどんなコースで行きましょうか?」と機長にたずねることにした。「天気も良くないしなあ〜、下の方かな〜」「そうしましょうかね」
高原リフトに行くグループとアルペンリフトへ行く組と分かれて、靴をはく準備をした。アルペンリフトはもう動いていたが、8時30分まで乗せてくれなかった。さっきからビンディングの調子が悪いと言っていた女性の靴が簡単に抜けるようだった。皆で調整しようとドライバーを借りて締めるが、靴が合わなかった。
スキー、靴ともレンタルで同じような靴だったために今朝間違われたみたいだ。皆で間違われた方を探しに今度は高原リフト側に行った。スピーカーでアナウンスしてもらうが、高くまで行ってしまわれたのか声が届かないみたいだった。「私に気を使われずに滑って下さい」などと言われたので申し訳ないになあと思いつつ滑ることにした。
何回か同じウェーデルンコースを滑っては「まだ、ですか?」「通じてないみたい」「残念ですね。折角覚え立てなのに」等の会話が続いた。数回滑っても状況が変わらず、寒さも手伝い諦めて帰られた。我々初心者は次にコースを変え1本上のリフトに乗ることにした。