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広くて速くて低床のトラム

トラムのチケット
 以前より色々な方から話しに聞いていましたが、私はストラスブールのトラムに興味がありました。今回、ストラスブール空港と連結しているバスターミナルのバガルゼーと市街地のラングストロース・グラン・リュー間の往復(2004年6月17日と20日)に乗車しました。

 今回のページ見出しは「広くて速くて低床のトラム」としていますが、実際は、このような短い表現に収め切れないような印象、感想をストラスブールのトラムについて持ちました。それは、

 1)車体概観がこのストラスブール市街地風景に良くマッチしている。
 2)形状が丸みを帯びて人に優しい感じがする。
 3)広い窓に加えて車内塗装が薄い黄色系の色なので、たいへん明るく、防犯にも良い。

 4)出入り口の幅がおおよそ1m50cm位あるため、一斉に大勢の出入りが可能であり、、また、そのため停車時間ロスが少ない。
 5)低床式の床面は、乗降用のホームと段差がないため、高齢者や身障者の方にも無理なく、昇り降りが可能である。

 6)車体幅がおおよそ3m強あり、広い感じである。(実際自転車の持込をしていた人もいた。また、乗降口付近には当然座席もないため、さらに広くスーツケースなどを持っている我々旅行者にも便利だった)
 7)スピードもけっこう速くて、直線や見晴らしのいい所では多分に軽く50キロ以上出ていた。

 8)トラム軌道内に車の乗り入れは禁止なのか、ほとんど横切っている車は見たことがなかったし、そのため、トラムが邪魔されることなく定時性か守られている。
 9)主要駅では、「あと何分で到着」みたいな表示がされている電光掲示板も設置されていて、分かりやすかった。(これ、不思議と精神衛生的にも安心感があり)

などを感じました。

ストラスブールのトラム (走行中)
 あと、今のところ路線はA線、B線、C線、D線とあるようですが、さらに路線を増やす計画があるようです。

 特に、市街地とストラスブール空港間にトラム線が繋がれば、現在のように重い旅行鞄を持ってバスに乗り継がなければならないわずらわしさから開放されるだろうなあと思いました。

 市街地とは言っても当然、緊急車両や荷物などのの運搬用の車は必要ですが、これだけ便利なトラムのある中心地では通常車の必要性は、もう本当にないなあと実感いたしました。

 人が主役の市街地道路ですから、夕方などの繁忙時間には人の往来が活発で(また、町自体が年配者などにも優しい作りのためなのか、お年寄りの方も多く見ました)、活気あふれる感じでした。

 そうなれば、当然、小さな商店から有名デパートまで、活況を呈しており、さらに、その状況を見て新しい店も進出すると言う二重三重の相乗効果をもたらしているように見えました。(掲載日:2004年6月30日)

参考(ホームページ)資料
CTS (Compagnie des Transports Strasbourgeois:ストラスブール交通会社)


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