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第2日目 93年10月17日(日)

牧場だらけの車窓

 ジュネーブ最初の朝が来た。06時15分モーニングコールが鳴り、取るとフランス語調の英語だった。「サンキュー」の応えで跳ね起きた。風呂に入りさっぱりした。移動の準備のため着替えや洗面セットをセカンドバックに詰めた。今日は日曜日でグリンデルワルトに向かう予定だ。

 あいにくの小雨模様だったが、07時にはホテルのロビーに集合した。各自パン等の入った紙袋と傘をもって小雨の中を出発した駅前通りの店の作りを批評しながら歩くと15分後にはコルナバン駅に到着した。

 この駅は日本に比べかなり手続きも建物も開放的で晩秋の朝にもかかわらず明るかった。目の前には「ホテル・コルナバン」の建物も見えた。構内で写真を数枚撮った。最初中央付近にいたが駅員さんの話しによると「予約席はもっと後方」と言うことだった。濃い禄色にヘッドライトを輝せた電車が滑り込んで来た。

 07時57分発 、インターシティー(IC:都市間特急)715号は定刻に出発した。列車内は前向きのみ、後ろ向きのみや向かい合わせの座席とか色々の種類があった。各自手にしていたパンや牛乳等で朝食がはじまった。パンの種類も柔らかいクロワッサンと堅いフランスパンとあり、しばしパン論議になった。小雨も上がったようだ。

 車窓の右遠方にはレマン湖、近くにはジュネーブの町並み、左側には農村・牧場がずっと続いた。「全部が北海道の景色みたいですね」等の話しがあり、山は紅葉、牧場は緑だった。また、安藤・小林両弁護士による即席「スイス歴史講座」があった。それによると「スイスは建国してから約700年たつ」とのこと。

 09時42分にベルン駅に到着した。ここで乗り換えのため降車した。次の列車の時間待ちのため駅前通りでブラブラした。ベルンはスイスの首都だが、日曜日のためかカフェ等全然開いていなかった。マクドナルドもあったが、玄関口で店員は「まだ、ダメだ」とのポーズをとった。写真を撮り、駅に戻った。

 トイレや売店を探したが地上部分にはなかった。地下に行くと10数店位だろうか全て開いていた。一同「最初からここに来れば良かった」と口々にでた。トイレには有料もあり、集合時間になるとしばしこの話しが出ていた。(1994年1月1日記す)

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