TOP INDEX BACK NEXT

地図と飛行ルートを標示するテレビ

 機内へ入り、49Gのシートに座った。12時50分にエールフランス航空AF275便がランプアウトし 10分後には力強くテイクオフした。一通りの機内案内等見た後、テレビでは「パリまで約9730キロメートル、飛行時間は約13時間30分、速度、外気温度」を標示し、別の画面では地図入りでフライトルートや現在の場所を放映していて興味深かった。 

 各々自己紹介を始め、互いに近況等話していたら、14時過ぎには最初の食事時間となり、メニュー通りであった。皆さん飲みやすいのか白ワインが好評だった。テレビでは「ハバロフスク上空を飛行中、外気温マイナス60度、高度10400メートル」と出ていた。機内では何もすることないが眠ってしまえばジュネーブで目が覚めてしまうと考えがまんして手帳に書いたり、ガイドブックを見たりと時間をつぶした。「パリに行ったらあれを買いたい、これも欲しい」等の話しも出て、気分はパリの町中であった。

 ウクライナ上空飛行中の20時30分に、2回目の食事となった。時間の感覚がなくなってきていたが、アナウンスによると一応「昼食」とのことだった。一同「えっ、この時間に昼食?」の声もあった。 00時をまわったところでテレビで「コペンハーゲン上空飛行中、外気温マイナス50度、高度11900メートル」の標示があり、あとパリまで約1000キロの距離になり、喜こんだ。ここからは大体日本に直せば大阪から札幌位の長さで目鼻のつく距離だった。(1994年1月1日記す)


TOP INDEX BACK NEXT