TOP INDEX BACK NEXT

アイガー北壁の見える部屋

 駅に近ずくにつれ右側には緑の牧場一杯で「まるで箱庭みたい」等の歓声が上がった。予定通り12時09分には今日の目的地であるグリンデルワルト駅に到着した。目の前に雪を頂いたアルプス山脈が見えた。ホーム内から歩いて直ぐ脇の道に行けるので「無防備だな〜」「駅の近くのホテルと言うより、構内だな〜」等との言葉が飛かった。

 ホームからグリンデルワルトの地名入りの看板とその後ろにそびえ立つヴィッターホルン、さらにはホテル『ダービー・バーンホーフ』の入り口前で数枚の写真を撮った。 ホーム横の『ホテル・ダービー・バーンホーフ』にチェックインした。あまり大きくないフロントとロビーだが、デスクの上にはパンフレットやチラシ等数多く置いてあり目を楽しませてくれた。

 ホテルマンから日本語入りのグリンデルワルトやユングフラウヨッホ鉄道のガイドブックをもらった。 一読すると絵葉書よりさらに奇麗でしかも夏と冬の2種類の風景があり見事だった。 2階の120号室に入った。質素だが風呂にはヘアードライヤーもあり、設備は機能的であった。ベランダに出ると「あっと」声を上げた。目の前に大きなアイガー北壁が迫っていた。最高の部屋だ。

 ホテル内レストランで昼食をすることになった。皆さん、各種のスパッゲティーを頼まれた。私はスパゲッティー・ボナンノを食べた。「味はマアマアだが、少し麺をゆで過ぎか」の声もあった。 小林さんが食事中駅前の案内所で買ってきていただいた明日行くユングフラウ・ヨッホ鉄道往復料金の80フランを各人から徴収した。

 団体割り引きの80フラン=約6300円強だから公共料金の安いスイスにしては少し高いのかもしれない。どのような場所か今から期待した。(1994年1月1日記す)


TOP INDEX BACK NEXT