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裁判所に酒場があった

 18時過ぎ夕暮れのジュネーブ旧市街を歩いた。アスファルトから途中石畳もある坂道を歩くと裁判所があった。早速本職の安藤・小林両弁護士を中心に偵察がはじまった。私達は外で待つことにした。報告によると「裁判所に酒場があるのには驚いたね〜」と。 

 さらに登ると下の方から見えていた「サン・ピエール寺院」があった。ここの庭でしばらく休憩し、外から尖塔の写真を撮った。ここの教会はどっしりと風格があった。帰りは違う道で行こうと言うことになり、一部石畳の坂を降りることになった。少し行くと小さなトンネルのような脇道が出てきて安藤弁護士は一人で「この道を行ってみる。下で会おう」と言うことで、私も含め他の者はゆっくりと同じ道を歩いて下った。

 ここは本当に古い路地でまわりも古式豊かな家々だった。 降り切った所で安藤弁護士を待っていたが、「一人で帰ったのかな?」と思いながら繁華街へコーヒーでも飲もうと言うことになり歩くことになった。かなり進んだがこっれといった店もなく、「ホテルに帰りましょう」と言うことになり、バス停の前に来た。 ここで今度はバス料金を自動券売機で切符を買おうとしたら河原井さんにお釣りが出ないことになった。色々やったが結局機械の調子が悪いのかダメだった。

 インド人風の物乞いが近ずいて来たが無視して、18時20分発のトロリーバスでコルナバン駅へ行った。(安藤弁護士は一人で歩いて帰ったと後で聞いた。) 約20分でコルナバン駅前に着いた。駅前通りで、小林さんが焼き栗を買ってくれた。皆で食べながら歩いた。素朴な味だがなかなかうまかった。そう言えばパリにも焼き栗屋さんが冬に路地に出ていたのを思いだした。

 19時にホテルへ到着して、20時から今日はちゃんとしたレストランで遅めの夕食が始まった。山口さんからありがたくも各テーブル1本ずつワインのプレゼントがあった。私も時計買いで時間をかけたご迷惑賃として、付き合って下さった皆さんにささやかながら1本ずつビールをプレゼントした。 21時頃に約1時間今日の反省会と明日の旅行の打ち合わせ等を行った。

 終了後、自室でまたいつものメンバーで交流会をはじめたが23時頃に座っていられなかった。誰かが傷つけたはいけないと思い買ったばかりの時計を腕から外してデスクの上に置いてくれてたのは朝になってはじめて知った。(1994年1月1日記す)

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