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真っ赤な美人の婦警さん
教会からここらでは珍しい屋根付きの板張り階段を少し降り、しばらく歩くとパリュ広場に出てその中心には正義の女神像が立っていた。サントラル通りと言うかなり大きい商店街を歩きながら駅を探し「確かあのフランソワ教会の工事用クレーンが見える方向じゃなかったかな？それとももっと右かな？」等と話していたら、案内板と駅舎らしき建物がが見えてきた。 ガードをくぐった駅前の交差点では真っ赤な帽子、洋服にコートを着て交通整理をしている婦警さんがいて、美人でしかも粋なポーズに全員しばし見取れた。「や〜、いいですね、写真撮ったら怒られるかな」等と話しが弾んだ。 地下鉄フロン駅に着き切符を買うことになり、ポケット調べると小銭がなく人から借りて２フラン自動販売機に入れた。買っている間に先の電車は出たので各自次までトイレタイムとなった。11時38分にフロン駅を出発した。地下鉄と言うよりまるで地面を走るケーブルカーのようだった。かなりの高低差で下って行った。 駅数は５ケ所で約10分で終点のウシー駅に到着した。ちなみにこの短い地下鉄は世界最古と言う。道理で駅の外観にその風格があった。駅とか線路がなければ小さな博物館みたいで壁は白い石作り風だった。（1994年1月1日記す） |