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パノラマ・レストラン

 ウシー駅から歩くと直ぐ目の前はレマン湖の波止場で白鳥、鴨、その他の水鳥の鳴き声がやかましく、千羽以上いた。ここで朝食のパンの残りを手にもって出すと次からつぎに襲いかかってくるように白鳥は食欲旺盛だった。体に似合わずかなり獰猛なところもあった。しばらくはいい写真のポイントにもなった。

 12時になりお腹もすいたのでレストランを探しに、湖沿いに船など見ながらウシー公園の横を通ると右方向にレストランが見えてきた。ここはレストラン『ラ・ラキューレ・ストレ』と言う名で別名「パノラマ・レストラン」と書いてあり、店の直ぐ下はレマン湖とフランス国旗を付けた船が見えた。

 昼食にはこの店の特製スパゲティー、白ワインとカフェを頼み 12.5フランだった。店内は木製を基調にした作りで広く、展望も良く、話しもパスタ料理の種類等つきなかった。確かに目の前にある麺でも普通のスパゲティー、幅広、大きいマカロニを斜めに切った様な物、さらには具でも貝類と木の子、またソースでもトマト、ミート等豊富だ。

 パスタ料理の幅広さと奥の深さを感じた。ただ、色々言うより私は美味しければそれが一番と単純に思っているだが。 パンフレットか何か記念になればと見たが砂糖の袋しか見当たらなかった。

 店を出て落ち葉さくさくの公園道を通り抜けるとウシー城が見えてきた。現在ホテルに使用されていて、作りやえんじの色と言いヨーロッパのお城らしかった。

 この城は13世紀司祭によって建てられ第一次大戦の講和会議調停の舞台にもなったと言う由緒あるものである。ここを半周すると再び地下鉄ウシー駅に着いた。

 自動券売機で各自2フランの切符を買っていたが、河原井さんが「また、お釣りが出てこない」と言われた。昨日ジュネーブの旧市街からトロリーバスに乗車する前もお釣りが出て来ず、毎日続けてであり、「やっぱり機械は日本製品がいいな〜」等と同情の声がした。(1994年1月1日記す)

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