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小綺麗な中華料理店

 19時夕食のため全員でホテルを出た。ホテル名(キャステェリオン)と同じ名のキャステェリオン通りにある中華料理店を探した。かなり歩くがなかなかみつからなかったので、途中にあったコンビニストアーらしき所でビールやマーボ豆腐の買い出しをした。

 地下鉄チュルリー駅や「パリ・ビジョン」発着のバス事務所近くに目的の店を山口さんが見つけてくださった。 歩きだして30分後にやっと目的の中華料理店に入った。店内は朱色の机や椅子はいかにも中華料理風で、白いテーブルクロスや壁は全体小綺麗にしていた。店の名前は「栄華酒家」(入るときは分からなかったが、店を出る時もらったレシートや名刺に店名が書いてあった)だった。 

 最初奥のコーナーの丸い大きなテーブルに通され、「これをまわして食べるのはどこも同じだな〜」と思っていた。メニューが渡され見てみると日本語の活字で印刷されてあった。しかも、グリンデルワルトのパンフレットのようなワープロ独特のギザギザ文字でなく、奇麗な細明朝体で見やすかった。鉄板焼きのメニューの関係上、店員から「テーブルチェンジ」と言われた。今度は入り口近くの右側に通された。 

 「パリ最後、ツアー最後の夜に乾杯」等発声しながら、中華ディナーは始まった。一同パンなどに食べ飽きていたのか、しゅうまい、蒸しジョウザ等に感嘆の声が出ていた。焼き肉も美味しかった。「青島ビール」か「ハイネケンビール」とどちらが味はいいのかの話もあり、お互いに飲み比べ、また、量が増えた。私は7年前のパリで「カールスバーグ」と言うビールを知ったが「青島ビール」は始めてであった。聞くと「青島は元ドイツの植民地でビールの作り方もドイツ風で本格的だろう」と言うことだった。

 21時30分に外に出てこれから別々に「シャンゼリゼ大通り夜の散歩組」と「ホテル直行組」と分かれそれぞれホテルに帰った。「ホテル直行組」はゆっくり石作りの歩道を話しながら、パリの夜空の冷気を受けほろ酔い気分に気持良かった。22時30分位に遅く到着した「夜の散歩組」も加わり自室で交流会が始まった。

 夜の凱旋門のライトアップの模様やメトロの報告等続くが、1時間後にはウトウトしはじめた。(1994年1月1日記す)

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