おわりに 「やっと、できた。あ〜ア」と言うのが率直な感想です。書き始めたから約2ケ月、たまの公休日、夜勤の休憩時間や12月田舎(長崎県・大村市)に帰った時等を利用しながら、この『スイス、パリ旅行記』はできました。 書いたと言うより92年から使っているアメリカ・アップル社マッキントッシュ(コンピューター)のキーボードを打ちまくったとの表現が正しいです。同僚からは「何やっとんの?」とか「暇なこっちゃ」「上野でも何か取柄はあるものだ」等と嘲笑を浴びながらも完成しました。 この『旅行記』が上野だけの記録だけでなく、ご一緒させて頂いたツアーの皆様の何かの記念になれば幸いです。また、他のお世話になっている方々にとって少しでもスイス、パリあるいは海外旅行のささやかなガイドとしてお役に立てば無上の光栄です。 私はこれで海外旅行(いずれもヨーロッパ旅行)は2回になりました。「まだ、2回位か」とおっしゃる人もいると思いますが、やはり先立つお金や長期休暇取得の問題等、安月給のサラリーマンとしては条件が厳しいです。そんな中で2回ともいいツアー仲間に巡り合え、本当に良かったです。 旅行中は毎日のように「弥次さん、喜多さん」と同じような失敗もありました。しかし、これはこれでいい思い出となりました。特に今回10月23日昼わずか4時間位でしたが、たった一人で地図を片手にパリの町並みを歩いたり、銀製品の店を探したり、汗をかきながらも話したりと始めての経験でした。少し自信もつき、また、来たいものだと思いました。 あとまた海外旅行のチャンスがあるなら、スイスなら憧れの山・マッターホルン、イタリアならフェレンツェ、ナポリともう1回ローマ、オーストリア、ギリシャ、スペイン、フランス等、歴史が古く、食べ物の美味しい所なら全部を見てみたいと大変欲張りな考えが今から湧いてきます。 ただ見るだけではなくスイス在住ガイドの宮村さんの言われた「どこそこを見て、写真撮っただけの旅ではなく、その国や地方の人に接して、ガイドブックにない本当の旅の楽しさを日本の方にも知ってもらたい」の言葉も教訓にして、次もどこかに行こうと思っています。 最後にこの『スイス、パリ旅行記』を読まれた皆様、いつもお世話になっている皆さん、本当にありがとうございました。(1994年1月1日記す) |