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第10日目10月25日(月)

久しぶりのうどん

 14時30分(時差調整し、これからは日本時間)日本海、新潟上空を通過し、段々と地上も見え、帰って来たことを実感するものだった。あと少しと思っていると15時20分、成田空港に到着した。ゲートの所でスタッフが当初予定していた全日空27便を変更し、39便に手続きしてくれた。

 入国審査も済み、手荷物引き渡しも終わり、16時には税関の通過となった。ここで時計の消費税を払うことになった。税関からレートや領収書を聞かれ全部レシートをサムソナイトに入れていたため「80円位だったです」と言うと「高いレートですね76円でいいです」と言われ、税金の7500円を支払った。

 16時過ぎに到着ロビーで解散式を行い、ツアー団長の安藤弁護士より慰労と再開を祈念した主旨の挨拶があった。ここからそれぞれバス組、新幹線組、さらに飛行機組等に別れた。私達大阪組3人は大阪空港行き航空券の羽田発を成田発に振り替えできないかと思い、手続きしたが駄目だった。

 16時15分大急ぎで羽田空港行きのバス切符の手続きをした。一人2900円は高いと思った。5分後にはバスへ乗車し、ただ移動するだけの退屈なバス時間だった。なぜ、こんな所に日本の玄関と言うべき国際空港を作ったのか、各国と比べても情けない。

 17時30分今回はあまり混まなくて、羽田空港旅客(北口)ターミナルビルへ到着した。直ぐにチェックインし、身軽になった。ラーメンにしようか天ぷらにしようか、迷ったが、『銀座、手打ちうどん木屋』に入った。東京のうどんはハッキリ言っていつでもどこでもまずいが、ここのは久しぶりと言うこともあるのか「マアマアですね」で3人とも一致した。

 18時30分にゲートへ行き、機内案内を待っていた。新しいこともあるのかそれにしても天井の高さ、フロアーのカーペットやソファー等ゆったりしていた。しばらくすると機内に入り、19時10分に全日空NH39便はテイクオフした。飛行中は寝ている時間が多かった。 19時45分、大阪の夜景が見えてきた。まるで大きいクリスマスツリーを一面に広げているようでいつ見ても奇麗だった。

 20時05分に大阪空港に着陸した。到着ロビーでは同僚の女子社員から大きいサムソナイトを見て「どこに行かれたのですか?」「スイス、パリの10日間」「いいですね」の会話で手荷物タグの合い符を切ってくれた。

 お母さんを出迎えに来てくれていた安井さんの長男さんに厚かましくも自宅近くまで送って頂いた。石橋に着くと感謝し、ワゴン車を見送った。 20時25分、重たくなった旅行鞄をアパートの2階まで持ち上げ、どこらっしょと中に入れると旅行の総てが終わった。

(以上)

注:各社の航空便やフランス新幹線はゴシック文字、他は全て明朝文字、レストラン名や商店名等は『 』「 」で表示し、その他の「 」内は話し言葉。(1994年1月1日記す)


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