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沖縄ケントス

英語もチャンプルも、うまい

 <左側写真2枚は2011年11月20日に松山のYさんから送って頂いた画像です。ステージ中央のドラムにはバンド名:DYNAMAITES(ダイナマイツ)が白文字で見えています。背景の絵は、懐かしさもありますが、いつも見てもいいですね。右側のパーム・ツリーも沖縄ケントスらしさを感じます。このようにコテコテのオールディズは、店内やステージ雰囲気からして素晴らしいです>

 本州から飛行機で沖縄に始めて向かった時、島づたいに海の色が刻々と青く美しく変っていったのが、今でも忘れられません。窓に食い入るように見て、「こんな綺麗な海の色もあるんだなあ」と、つくづく思いました。

 それだけ、いかに大阪湾付近が汚かった(笑い)のかと言う証明にもなりますが、当時住んでいた者として、なんか考えさせられました。

何回か沖縄行きを繰り返す中、沖縄ケントスに行ったのは1988年7月17日が始めてでした。この時も本来の目的地は本島ではなく、座間味島でした。

 座間味島は、スキューバーダイビングのメッカとして、ずっと以前から有名でしたが、特に、映画「マリリンに会いたい」(1988年制作、雄犬のシロが雌犬のマリリンに会いにいくため、3キロの海を渡る逸話を題材にしていた)で、さらに有名な島になりました。現在、ホエールウォッチング(ザトウくじらなど)でも、島名が知れ渡っています。

 この座間味島に行く時(当時のことです)大阪からの飛行機が、昼頃着くため、泊港から出る船便への乗り継ぎが良くなくて、結局当時は那覇で前泊して、次の日の朝約2時間かけてフェリーで渡っていました。(現在は、確か『クイーンさまみ』と言うクルーザーが昼間も運航しているので、前泊せずに島に渡れるので便利になりました)

 知り合いの客室乗務員の方から、「沖縄は、ステーキハウスも安くて量が多いから、行ってみたら」と。店の名前も含めて教えてもらっていたので、そうすることにしました。「ステーキハウス松山」で食べたところ、なるほど、おなか一杯になりました。

 腹減らしにブラブラ歩くと、目指す(笑い)沖縄ケントス店がありました。席に付きボトルカード記入など、いつもの所定手続き(笑い)も終わり、しばらくステージを聴いた後、もうワンフード頼むことにしました。

  「なんか、この店にしかない食べ物はありませんか?」と聞いたところ、スタッフの方から「ヒラヤーチとソーメンちゃんぷるならありますよ」と教えてもらいました。

 「そらーエエわ。じゃー、ソーメンチャンプルを」と頼みました。確か後で書く2回目の時もこのソーメンチャンプルを食べたと思います。

 ずっと以前に掲載した『仙台ケントス』(この店では、”笹かまぼこ”でした)のページでも書きましたが、このような郷土料理は、チェーン店同一メニューばかりではなく、何かその地の特色があって、旅行者にとっていいなあと思いました。

 品揃えとか作る側は、大変でしょうが、沖縄なら「ラフテ(豚の角煮)」も、ビールにもウィスキーにも合うだろうなと思ったのは、食い意地の張った私だけでしょうか。

 あと、1回目と2回目ともバンドは、ダイナマイツの皆さんでした。第一印象、とにかくパワフルでエネルギッシュでした。

 他の店よりスピーカーのボリュームが、高くて大きい(笑い)のではと、思うほどでした。バンドの”パワフル度チェック”があるとすれば、全国店で3本の指に入るのでは思っていました。

 あと、女性ボーカルの方の英語の発音が、うまいなあと言う印象が強く残っています。英語が全くできない私でも、ここの女性ボーカルは、全国店でよく聞く、”日本人英語”(?)ではなく、ちゃんと英語の歌詞に聴こえました。

 2回目に行ったのは1991年1月17日(ちなみに湾岸戦争勃発の日)でした。この時、私は長崎から両親連れて、沖縄親子旅行の真最中でした。前の日から沖縄に来て、観光地巡りをしていた2日目の夕方、ドアが上に跳ね上がるタイプの車に乗った人から路上で声かけられました。

 一瞬こんな所で誰かなと思っていたら、その声の主は、私が過去5回くらい通ったことのある座間味島のペンションのオーナーでした。

 「いやー、偶然ですね、こんな所で会うとは」、「今夜、どこかに行こう」と誘われ、当然断ることなく(笑い)、ふたつ返事をしました。親子旅行中、一人で抜け出すのは、金沢についで2回目でした。

 年老いた両親をホテルにおいて、夜になるとふたたび馬鹿息子は、いそいそと出かけました。しかも、金沢の時よりは、今回地元の人からのお誘いに応えていると言う立派な大儀名文(笑い)もあり、気が楽でした。

 オーナーとは、世代的にもほぼ同じでしたから、「いいねえ、このような曲も。久しぶりに聴いたよ」、「私も、けっこう好きで、全国の店をまわってますよ」みたいな会話が弾みました。

 この日は、けっこう盛り上がりの店内でした。私のような観光客もいましたが、”踊りタイム”(笑い)の時、座席から見たのですが、明らかに常連と分るお客さんとバンドの方が、次の歌までにマイクつかって掛け合いみたいにして、話しておられました。

 まあ、中身は「その歌リクエストしたよ、頑張って」、「ええ、ハイハイ」みたいなものでしたが、なんか、店内全体が仲の良い雰囲気を感じました。実に自然で、こんな感じいいなあと思いました。この店も、機会あればまた是非行ってみたいです。あと、おなかが覚えている(笑い)本格的な沖縄郷土料理も食べたいです。

 それに何回か聞いたことのある「ぬちどう宝」(命こそ宝)と言うことばが、いつも耳に残っています。沖縄が真に平和で豊かになり、珊瑚などの自然が美しいまま、さらにはオールディーズの曲が最も似合う沖縄全体が飛躍・発展されればと思っています。 (記:2002年9月6日)

『沖縄ケントス』のデータ (下記は、1991年1月当時、現在も同じ)
バンド名 ダイナマイツ(ハウスバンド)
所在地 那覇市松山1−14−19 ペアシティービルB1
電話番号 098−868−1268
沖縄ケントスへのリンク(下記をクリックして下さい)
http://kentos-okinawa.com/
特記事項、その他 オープンは、1986年10月

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