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(南西側から撮影ト)シュルツ塔(右上部:スカイウォーカー)
(北東側から撮影ト)シュルツ塔(左上部:スカイウォーカー)
手前:ロスネッカー運河、中央:木組みの家、左後方:聖ディオニス教会
(復路で見た)木組みの家L'Osteria(エル・オステリア)

エスリンゲン観光その2、シュルツ塔、スカイウォーカー、木組みの家など

2015年12月19日
(ドイツ時間)
 前ページ「エスリンゲン観光、 エスリンゲン駅とバーンホーフ通りのクリスマス市など」
には、エスリンゲン観光の初回の見学や感想などを主に書いています。特に、 バーンホーフ通り(駅前通り)のクリスマス市の賑やかさは、12月17日に行ったシュッツガルトのクリスマス市で見た屋台の派手さは少なかったものの、人出そのものは変わらないほどでした

 今回は、先のクリスマス市が一旦途切れたみたい所に建っているシュルツ塔、その塔から伸びるスカイウォーカー、さらには先のネッカー川の支流みたいにも見えるロスネッカー運河に掛かる橋から見た木組みの家などについて、書いています。

シュルツ塔(Schelztorturm)
 私の目算ながら350m位続いていたバーンホーフ通りのクリスマス市は、右側1、2番目写真のあるシュルツ塔の手前付近で北東側の端となりました。このシュルツ塔は、一見して相当古く見えました。私の怪しげなドイツ語訳ながら、13世紀頃に建てられ、そして街の城門みたいな役割を果たしていたようです。

 私の目算ながら、この塔の大きさは、横幅・奥行とも10m位の方形(四角形)で、高さは15m(日本風に言えば6階建て相当、プラス屋根部分)だったでしょうか。古い石造りの壁と、木組み風にも似たデザインをした窓や枠壁部分が、印象に残るものでした。また、(前のページに書いた)エスリンゲン駅舎や駅前通り沿いの近代的なビルも見ながら歩いて来た関係上、ここで初めて古い建物を撮影しました。

 そして、このシュルツ塔を間近かに見て、「なるほど、”古都エスリンゲン”の城門にふさわしいなあ」とも実感しました。あと、この塔の1階部分には、Eiscafe La Torre(アイスカフェ・ラ・トーレ)というカフェもあり、塔の前にはテラス席もありました。私達は時間との関係から往復とも飲食はしませんでしたが、店名先頭のEisは、「アイス=氷」でしょうから、この店はアイスクリームなども販売していたのかもしれません。

スカイウォーカー(綱渡り名人)のモニュメント
 この塔の名物と言いますか、エスリンゲン旧市街地観光に行ったならば必ず話題になるのが、この塔から渡っているようにも見えるスカイウォーカー(Sky Walker)、”綱渡り名人”のモニュメントです。ただし、この「スカイウォーカー」と言う表現が、ドイツ語的に正しいのか、どうかまでは調べきれませんでした。

 あと、先に”綱渡り名人”と書いていますが、右側1、2番目写真をご覧になればお分かりの通り、「綱(つな)」ではなく、かなり太い鉄鋼材です。そして、この鋼材は、目算で長さ10m位はあるようで、しかも、途中で切れたようになっています。(右側上から2番目写真参照) 同様に、この名人、スカイウォーカーの大きさは、高さ・横幅とも2m強はありそうで、先の方にあるロスネッカー運河に掛かる橋から見上げても充分見えていました。

 さらに、ドイツ語ホームページを見ますと、このスカイウォーカーは、アーティストのHubert von der Goltz(ヒューバート・フォン・デア・ゴルツ)が、1989年に建てたようです。私の勝手な想像ながら、この制作者は、空中で両手両足を広げ、落ちそうで落ちない、絶妙なバランス感覚を表現されたのでしょう。そして、現代に生きていく上で、このバランス感覚が最も重要と訴えておられるのではと思いました。

 また、個人的な印象・感想ながら、13世紀頃からある古い方形のシュルツ塔(城門)と、このスカイウォーカー(綱渡り名人)モニュメントとの新旧取り合わせは、最初違和感みたいな雰囲気もしました。しかし、往路も旧市街地観光後の復路でも何回か見てみて、なかなか、独創的で力強い印象を与えるものだなあと思いました。

 あと、日本ならば例えば大阪城や熊本城などの大手門(正門)周辺に、この近代的なモニュメントとを造っているということでしょうから、なかなか勇気や斬新な考え方含めて、許容の奥深さがエスリンゲン市民にあったのかなあとも思いました。

木組みの家
 シュルツ塔から北東方向、直ぐの所に、ネッカー川の支流みたいにも見えるロスネッカー運河に掛かる橋がありました。この橋は、鉄の橋ですが、欄干(らんかん)部分に白色の鉄材でデザインが施されていました。それは見ようによっては、シンプルなレース模様にも似ていて、大変お洒落な、女性的な造りとも思えました。

 そして、この橋を渡る時、右前方に見えてくるのが木組みの家、左前方奥が二つの塔をつなぐ渡り廊下のある独特な聖ディオニス教会です。(右側3番目写真参照) この橋付近は、有名な撮影スポットなのか、大勢の方が、カメラやビデオを構えておられました。

 聖ディオニス教会は、次のページで説明しますが、先に木組みの家についてです。私は、これまで、木組みの家と言えばドイツだけでなく、フランスのアルザス地方でも良く見ました。この造りは、ティンバーフレーム(Timber Frame)と言われ、大きい無垢(むく)の角材で柱と梁などをつくる木造建築構法で、森林の多いヨーロッパ各国にあります。

 ログハウス風に言えば「ポスト&ビーム(柱と梁)」構法(丸い木材が多いが角材もあり)とも言われています。右側3番目写真でもお分かりの通り、柱と梁の間は、白色の漆喰壁(しっくいかべ)となっていてます。屋根の色は、オレンジ色系のものが多かったような記憶があります。

 木組み(柱、梁など)も漆喰壁も屋根も、一つひとつならばシンプルな機能重視で、それ自体は装飾は施されていないようです。しかし、家全体を見ますと、お洒落なデザインに見えます。私の推測ながら、室内ならば夏は涼しく、冬は暖かいのではないでしょうか。

 なお、この写真に写っています木組みの家は、「L'Osteria(エル・オステリア)」言う飲食店でした。私達は店内に入りませんでしたが、ホームページや動画を見ますとイタリア料理店のようで、パスタ、ピザ、ワインを始め豊富なメニューがあったようでした。ただ、このオステリアと言う飲食店の種類は、日本では「居酒屋」みたいに和訳されていますが、私のような素人には分かりにくいです。

 あと、右上側4番目写真は、旧市街地観光を終え復路で撮ったものです。ロスネッカー運河に掛かる鉄製の橋を渡って行きますと、店の玄関上部に金文字が二つ見えています。ご参考までに、左側=MARKT(市場)、右側=EIS(アイス)となっています。

 私達は、エスリンゲン観光で、これ以外にも沢山の木組みの家を見ました。そして、後のページでも紹介しますが、独特の造りをしたものもありました。ただし、今回の木組みの家は、手前側の運河、背景の聖ディオニス教会や周囲の建物などにマッチしていて、写真スポットになっていることが、納得しました。

(掲載日:2016年6月20日)
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(旅行メモ)
2015年12月19日(ドイツ時間) エスリンゲン(Esslingen am Necker)観光
08時00分、朝食、飾り付けられた食堂内を撮影
08時30分、アパートで今日行く予定を聞く
09時45分、市内電車のフェーリッヒ駅から乗車、途中乗り換え
10時05分、エスリンゲン駅に到着、バーンホーフ通りのクリスマス市を歩く
10時15分、シュルツ塔(綱渡り名人のモニュメントがある)前周辺を見学
10時20分、木組みの家、聖ディオニス教会、ネッカ川支流の見える景色の場所
10時30分、聖ディオニス教会横のクリスマス市を見学

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