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(写真1) グーグルアースより、中央部やや右側に緑色の逆「」の字の公園が4か所、最上部がローゼンスタインパーク

(写真2) シュトゥッツガルト中央駅(ベンツのマークあり、手前は工事中)

(写真3) 古い建物跡(中央部の左右)

(写真4) フランツ・リストの彫像(土台にもレリーフの飾りあり)

(写真5) 海神ポセイドンの彫像(右手で魚を鷲掴み)

(写真6) シュトッカッハ駅(ネッカー通り)
(写真7) ウンタラー・シュロスガルテン(広い公園の極一部)

(写真8) メンデルスゾーン通り(両脇は全て巨木ばかり)

(写真9) ウンタラー・シュロスガルテン(手前:池、中央:電車、奥:教会)
(写真10) ローゼンスタインパーク(手前:鴨、奥:自然史博物)
(写真11) 自然史博物館( ローゼンスタインパーク)
(写真12) 跳ね馬と調教師の像(中央奥:メンデルスゾーン通り)

シュトゥッツガルト、(シュロス公園)ローゼンスタインパーク、メンデルスゾーン通りなど

2015年12月25日(ドイツ時間)
 前ページ「バルセロナ=エル・プラット空港、ジャーマンウィングス機でシュトゥットガルト空港へ」には、その見出し通り、バルセロナ観光を終え、再度シュトゥッツガルトへ戻るためエル・プラット空港へ行きました。そして、空港内外を見た感想を主に書きました。
今回のページは、シュトゥッツガルト市街地にあって、大変広くて緑の多い公園の散策などを中心に書いています。

シュトゥッツガルト中央駅(Stuttgart Central Station)
 この日は、クリスマスでしたが、朝から青空の広がる良い天気でした。私たちは、いつもより朝食は遅く食べ、その後に行く予定などを話ししました。10時頃に、もう通い慣れた地下鉄フェーリッヒ駅へ向かいました。電車に乗り、20分位でシュトゥッツガルト中央駅(Stuttgart Central Station)へ着きました。ラッシュの時間帯でないのでスイスイ歩けましたが、それでも、やはり中央駅ですから今までの小さな地下鉄駅とは違う人通りの多さでした。

 駅を降りたら、早速、最初の公園に行くことにしました。駅舎から出ますと、そこは大工事中で、10mくらい掘った地下も見えましたし、いたる所に建築資材、防護柵、各種の工事車両が沢山ありました。少し歩き、振り返りますと、この駅舎の名物みたいなメルセデスベンツの丸い大きなマーク(スリー・ポインテッド・スター)が、駅舎塔の最上部にありました。(写真2参照)

 このようなマークを見ますと、改めて、「あー、このシュトゥッツガルトは市全体が”自動車の城下町”みたいな所だなあ」と実感しました。ご参考までに、この市には世界的にも有名なダイムラー、ポルシェの本社があります。そして、自動車産業は、裾野(すその)が広いため何らかの関連・関係会社も含めれば数え切れないくらい多いようです。

ミットララー・シュロスガルテン(Mittler Schlossgarten)

 工事現場を横に見ながら北東方向へ行きますと、ミットララー・シュロスガルテン(Mittler Schlossgarten)の公園が見えてきました。(私たちは、この日散策した所を全て便宜上「シュロス公園」と呼んでいましたが、ここには大きな公園が四か所ほど連なっています。ここで、ページ最上部掲載の(写真1)を用いて、その公園を紹介します。

 (写真1)の最下部で中央部やや左側(西側)に写っていますのが、シュトゥッツガルト中央駅舎です。そして、この写真には写っていませんが、駅舎の南南西側方向にオーベラーシュ・ロスガルテン(Oberer Schlossgarten)という公園があります。通り挟んで反対側(北北東側、駅舎や線路の右隣)にミットララー・シュロスガルテン(Mittler Schlossgarten)があります。

 さらに、その公園に隣接するようにあるのが、ウンタラー・シュロスガルテン(Unterer Schlossgarten)です。この三つの公園までが、目測で幅50m位、長さ3km位ありました。(写真1で逆の「」の字に見える下部側)

 その次のローゼンスタインパーク(Rosensteinpark) は、幅約1km、長さ約2kmあり、見ようによっては台形みたいにも見える公園です。(写真1で逆の「」の字に見える上部側) ここからは上野の推測・想像ながら、この合計四か所の公園は、線路、引き込み線、操車場や駅舎などが建設されるまでは、もっと幅も広さも大きかったのではないかと思います。つまり、現在形状よりも倍くらい大きかったと推測しました。だから、公園が細長いのだと想像しました。

 今でも十分広いですが、もしも私の想像が正しくて鉄道のできる前の昔の姿ならば、日本にはないような市街地の公園面積だったのではないでしょうか。全部の公園散策後の話ですが、「この公園だけでも往復10km歩いたなあ」との会話は、決してオーバーな話ではないものでした。

 このミットララー・シュロスガルテン(Mittler Schlossgarten)公園で最初に見学したのは、階段の付いている、古い建物跡でした。(写真3参照) この全景も史跡説明板も写真に撮って、正式名称も文章も和訳(直訳)してみましたが、結果よく分かりませんでした。どうもルネサンス期の重要な建物の一つだったようですが、後で火事に遭ったようです。

 その次に、フランツ・リストの彫像がありました。(写真4参照) 彫像の土台にもレリーフの飾りが施してあり、お洒落だなあと思いました。この作曲家の詳細は、下記<>内の国語辞典をご覧頂きたいですが、私もリストの曲ならば「愛の夢・第3番」とか「ハンガリー狂詩曲」などは、大変有名なので何回も聴いたことがあります。

 < フランツ・リスト(Franz Liszt)=(1811〜1886)ハンガリーの作曲家・ピアノ奏者。ピアノの卓絶した演奏技巧を開拓、また、標題音楽の形式を確立して多くの交響詩を作曲した。作品に交響詩「前奏曲」、ピアノ曲「ハンガリー狂詩曲」など。 (国語辞典の大辞泉より) >

 特に、個人的好みながら「愛の夢」は、私の好きなピアノ曲ベスト5に入るくらいです。そのリストの彫像が、なぜシュトゥッツガルトの公園にあるのか、ドイツ語版サイトも見たのですが、ドイツに長年住んでいたという程度しか分かりませんでした。

 この彫像から、少し先へ行きますと、(冬のため水の張っていない)小さな人口池がありました。その脇に、また彫像がありました。(写真5参照) これは、ギリシャ神話に出てくる海の神ポセイドンのようでした。残念ながら左手は欠けていましたが、右手は大きな魚を鷲掴みして力強く、髪、顔、髭(ひげ)の細部まで精巧で、体全体が筋骨隆々でした。

ネッカー通り
 泉を除けば緑ばかりの公園を一旦遮るようなカンシュタッター通りの脇道がありました。ここで、私たちは、ネッカー通りに行くために右側(南東)方向へ折れて、そこから歩道橋を渡りました。この歩道橋は、先ほどのカンシュタッター通りの本道上にありました。片側3車線道路は、クリスマス休暇中でも交通量が多いのが、良く見えました。

 先ほどの歩道橋から降りると、そこはハイルマン通りで、100m強歩きますとネッカー通りでした。この通りの南西側には、シュツットガルト地方裁判所(Amtsgericht Stuttgart)の大きな建物がありました。また、この周辺には、三菱やマツダなどの日本車も販売している大きなディーラーもありました。当然、その会社の駐車場には、見慣れたロゴマークの付いた車も展示してありました。

 あと、 この通り名称=「ネッカー」はについて、私は「ネッカー川(欧州各国を流れ下るの大河ライン川の一つの支流)と同じだなあと思いました。この通り名が、河川名と関係あるのか、ないかまでは調べきれませんでした。この通りを北東側へ歩いて行きますと、マークの付いたStockach(シュトッカッハ)駅が見えてきました。(写真6参照) この通り付近では、路面電車のようになっていました。

 この駅から300m弱さらに進みますと、左側(北北西側)に両脇が木立のハインリッヒ=バウマン通りがありました。 ミットララー・シュロスガルテンの公園に戻るため、この通りから再度、カンシュタッター通りの歩道橋に向けて歩きました。この上からも、緑の多い公園が見渡せました。

ウンタラー・シュロスガルテン(Unterer Schlossgarten)
 先に紹介しましたミットララー・シュロスガルテン(Mittler Schlossgarten)の次の公園が、ウンタラー・シュロスガルテンです。(写真7参照) その北部側には、両脇が木立に囲まれた小道(長さ1km位、幅15m位)がありました。(写真8参照) この木立は、写真に写っています人の高さと比較して、ご覧になれば良く分かると思いますが、高さが20m越す巨木ばかりです。

メンデルスゾーン通り
 そして、人か自転車くらいしか通らない散歩道みたいな小道にも名称があり、グーグルマップには、「Felix Mendelssohn Bartholdy Allee」と書いてありました。これは、直訳すれば「フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ通り、つまり、メンデルスゾーン通りです。この作曲家については、下記の<>内の国語辞典を参照願います。

 < メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn)=(1809〜1847)ドイツの作曲家。古典的均衡とロマン的色彩の調和した作風で知られる。作品に、交響曲「イタリア」、「バイオリン協奏曲」、ピアノ曲集「無言歌」など。 (国語辞典の大辞泉より) >
 
 ここで脇道にそれますが、上記国語辞典にも解説されている「バイオリン協奏曲」は、良くテレビのコマーシャルにも使われている有名曲です。私も、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35とともに、この協奏曲も好きで良く聴きます。

 あと、改めて考えますと、ドイツは哲学、科学、物理分野だけでなくバッハ、 ベートーベン、ブラームス、モーツァルト、メンデルスゾーンなど、学校の教科書で習うような作曲家も多く、音楽分野でも世界をリードしてきたことを再認識しました。

 先ほどのメンデルスゾーン通りなどを見ながら進んでいますと、知らぬ内に次の公園であるローゼンスタインパーク(Rosensteinpark)手前まで、つまり今までの三か所の公園の北東端(ネッカー川近く)まで来たようです。この周辺には、やや大きな池もあり、そこには白鳥や仲の良さそうな鴨などがスイスイ泳いだり、公園に上がって羽を休めていました。(写真10参照)

 また、ここは公園の端っこ側で、やや高台ということもあり、奥側に市街地、ネッカー川、教会の尖塔、手前側に走行する電車、2路線、変電所みたいな設備も見えていました。(写真9参照) この周辺から、さらに坂を登りますと、次の公園であるローゼンスタインパークがありました。

ローゼンスタインパーク(Rosensteinpark)

 私たちが行ったコースでは、まるで宮殿みたいにも見えるNaturkunde Museum(自然史博物館)の手前側(南東側)に長辺60m弱、短辺40m弱の長方形庭園がありました。真冬のため残念ながら花は咲いていませんでしたが、その季節には何らかの花などが咲き乱れているだろうなあと想像させるものでした。

 そのガーデンから北西側へ回り込みますと、Naturkunde Museum(自然史博物館)の正面側に出ました。(写真10、11参照) そして、まず玄関先の階段近くには、日本ならば狛犬(こまいぬ)のように両脇にライオン2頭の彫像がありました。また、クジラ、アンモナイトみたいなモニュメントはじめ様々な彫像が置いてありました。そして、この辺りは公園内でも標高が高いのか、ネッカー川に掛かる鉄橋が良く見えていて、そこを通過する電車が写真撮影にも向いているなあと思いました。

帰り道はメンデルスゾーン通り

 ローゼンスタインパークを後にして、再度ウンタラー・シュロスガルテンの北部側に入りました。帰り道は、先に紹介しましたメンデルスゾーン通り(フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ通り、長さ1km位、幅15m位)を全部歩きました。この巨木の道をを歩きながら思ったのですが、何かの映画かテレビ番組でも見たのかなあと想像するくらいに、この木立の道は美しい絵になるものでした。(写真8参照)

 たぶん地元の方だろうと思われますが、ジョギングする人、自転車で通過する人、私たちのように、ゆっくり散歩する人など様々でした。この道の真横で並行するように線路がありました。ここを通過するドイツ新幹線の電車を始め、様々なカラーリングをした列車が上下線とも頻繁にありました。逆方向の公園内では、家族連れでバーベキューなのか、肉を焼く煙が立ち上がってました。

 さらに、進みますと門みたいな感じで左右の土台の上には、跳ね馬とそれをあやつる調教師の彫像があり、近くには丸い泉と噴水もありました。(写真12参照) ここが、先ほどから長く続いていましたメンデルスゾーン通り=巨木の並木道の南西端でした。そして、公園内を横断する通りを渡ると、最初に来ましたミットララー・シュロスガルテンに出ました。

 そこでは、膝の高さくらいあるチェスの真っ最中のようで2人で指しながら歩き、一人はベンチで観戦中でした。さらに公園端側へ歩きますと、ベンチや建物があり、どうもビヤガーデンかカフェテリアのようでした。ここから、さらに南西側にあるオーベラーシュ・ロスガルテン(Oberer Schlossgarten)の方には行かず、そのまま戻るため工事用に設けられた高架道を進み、シュトゥッツガルト中央駅へ行きました。

シュトゥッツガルト中央駅構内で買い物
 昼食用に何か買おうということで、(写真13参照) 高くて大きなクリスマスツリーも飾られている駅の二階通路にある売店へ行きました。この店の上部には、「SUSHI(寿司)」との看板もある店もありました。ガラスケース内には、ずらっと寿司が並んでいました。以前から話に聞いていましたが、改めて日本食の浸透ぶりが実感できるものでした。

 私たちは、もう一軒のコンビニみたいな売店で、ハンバーガーなどのパン食を求めました。そして、次に1階にあるミューラーという店で、お土産を買いました。(写真14参照) この店は先ほどのコンビニよりも広い感じで、何でも売っていて、何を買おうか迷うほどでした。私も帽子や菓子類を購入し、次に電車に乗ることにしました。

フォイエルバッハ地区にあるブドウ園

 昼食を食べ、ゆっくりと雑談や休憩をしました。そして、16時前から(既に詳細に紹介しました)「フォイエルバッ地区近くのブドウ園周回コース」の散策に出かけました。ブドウ園へ登る途中、こちらに在住の日本人の方とも合流して、4人で歩くことになりました。いい天気だったので、色々と話しながら、ところどころでは写真も撮り、散策は進みました。

 青空には数本の飛行機雲があり、ブドウ園には夕日の陽光がまばゆいばかりに光り輝いていました。ここには、ブドウ栽培ばかりではなく、馬を飼っている農家もあるのか白馬や茶色の馬も見えました。そうこうする内に、ブドウ園散策も終わりました。帰って、しばらくして夕食を食べて、明日(12月26日)に行く予定のベンツ博物館、ポルシェ博物館などの話をしていました。

 20時頃には、ホテルに戻りました。私は、今まではシャワーのみでしたが、今回から2泊予定の部屋は、最上階ながらバスタブがありました。単純に、「日本の風呂みたいで、いいなあ」と思いながら、ゆっくり浸かりました。iPadで今日のメモ書きをしていましたら、朝行ったシュロス公園、夕方のフォイエルバッ地区近くのブドウ園散策と合計20km以上歩いたせいか、ウトウトして早目の就寝となりました。

(写真13) クリスマスツリーとシュトゥッツガルト中央駅通路

(写真14) お土産を買ったミューラー店

(掲載日:2017年2月27日)
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(旅行メモ)
2015年12月25日(ドイツ時間) シュトゥッツガルト(Stuttgart)
09時30分、朝食
10時00分、アパートで今日行く公園などの話を聞く
10時10分、フェーリッヒ駅へ向かう
10時25分、市内電車に乗車し、シュトゥッツガルト中央駅へ行く
10時45分、シュトゥッツガルト中央駅に到着
10時50分、シュロス公園散策、邸宅跡、フランツ・リストの胸像、池、木立、チェス、バラ園、メンデルスゾーン通りなど見学
12時50分、公園散策後、シュトゥッツガルト中央駅に戻った、構内で昼食やお土産を購入
13時10分、電車に乗り、アパートへ行く
13時55分、昼食、その後、休憩、雑談
15時40分、フォイエルバッ地区近くのブドウ園周回コースの散策
17時50分、アパートに到着
18時30分、夕食、雑談、メモ記入
20時00分、ホテルに戻った
21時30分、就寝 
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